キリオスがストレート勝ちで初めてのグランドスラム準決勝へ

現地7月5日、ウィンブルドン男子シングルス準々決勝が行われ、ニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク40位)とクリスチャン・ガリン(チリ/同43位)が対戦。ノーシード同士の対決は、6-4、6-3、7-6(5)でキリオスに軍配が上がり、グランドスラム自身初のベスト4入りを果たした。



2年連続8度目のウィンブルドン出場となったキリオスは、4回戦のブランドン・ナカシマ(アメリカ/同56位)との試合で右肩を痛めながらも、精度重視のプレーでフルセット勝利。2014年大会以来のベスト8入りを果たした。

一方のガリンは、これまで芝大会で結果を残せていないものの、今大会は2人のシード勢を破ってグランドスラム初のベスト8入りを果たしている。

第1セット第1ゲーム、ガリンのリターンエースやパッシングショットなどで1ポイントも奪えずブレークを許したキリオス。その後も安定したプレーを見せるガリンに苦しめられたが、第6ゲームでブレークバックに成功し追いつくと、第10ゲームをラブゲームでブレークし6-4で第1セットを奪った。

続く第2セットもガリンがストローク戦でキリオスを押していくが、キリオスも安定したプレーに。その中、ガリンのアンフォーストエラーが増えていき、キリオスが第4ゲームをブレーク。ガリンもチャンスを作るのだが、ギアを上げて正確なサーブを披露するキリオスのサービスゲームを敗れず。このセットもキリオスが6-3で奪った。

勝利まであと1セットとしたキリオスは、第3セットで食い下がるガリンの前にミスをして、イライラを募らせたが、なんとかサービスをキープ。6-6で突入したタイブレークでは、互いに一歩も引かず、6-5と最初にキリオスがマッチポイントを握る。そのチャンスでキリオスは、ストローク戦に持ち込むと最後はガリンのバックハンドがサイドアウトに。勝利の瞬間、コートに倒れ込んだキリオスは、ベンチに戻っても放心状態。グランドスラムで自身初の4強入りを噛み締めた。

試合後のオンコートインタビューでキリオスは、「今日も素晴らしい雰囲気だった。グランドスラムの準決勝に出られるとは思ってもみなかったよ。キャリア初期にはうまくいかなくて、チャンスを無駄にしてしまったかもしれない。でも、ここに戻ってきて、チームとともにあのようなパフォーマンスをすることができて誇りに思う」と素直な思いを口に。

「正直、彼は素晴らしい選手で、何度も後手にまわっている気がしていた。追い詰められていたし、いくつかのブレークポイントを取られていたら、彼がここに立っていたかもしれない。だから、このことを受け止めて、次の試合に備えたい」とガリンの戦いを称え、次戦もやるべきことをやっていきたいとした。

準決勝でキリオスは、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/同4位)と対戦。ナダルは準々決勝で第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同14位)を3-6、7-5、3-6、7-5、7-6[10-4]のフルセットで下している。

両者の対戦成績は、6勝3敗でナダルが勝ち越し。直近では、今年3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会準々決勝で対戦し、ナダルが7-6(0)、5-7、6-4で勝利している。

だが、ウィンブルドンでは1勝1敗。初対戦となった2014年大会では、当時19歳のキリオスが当時世界ランク1位のナダルから7-6(5)、5-7、7-6(5)、6-3と金星を挙げ、2019年大会ではナダルが6-3、3-6、7-6(6)、7-6(4)と接戦の末に勝利をものにした。10度目の対戦では、どちらに軍配が上がるだろうか。

■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK



著者:Tennis Classic 編集部