約1年2ヵ月ぶりのツアー勝利を果たしたティエム

現地7月12日、ATP250「ノルディア・オープン」(スウェーデン・バスタッド/クレー)シングルス1回戦、プロテクトランキングで出場のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク339位)は、エミル・ルースブオリ(フィンランド/同43位)に3-6、6-1、7-6(5)で勝利。ATPワールドツアーで約1年2ヵ月ぶりの勝利を果たした。試合後、ティエムは「第2セット、第3セットはかなりいいプレーができた」と納得のプレーができたと語っている。



2020年のUSオープンで初のグランドスラム制覇を成し遂げているティエムは、全仏オープンで2018年、2019年と2年連続で決勝に進出している。しかし、昨年6月に右手首の怪我でツアーから離脱。今年3月に復帰を果たしたものの、7大会連続で初戦敗退。全仏オープンで敗退後には、「『またトップ選手を倒せる』と思えるようになるまでには、あと数ヵ月はかかるだろう」と語っていた。そして、今月5日、ATPチャレンジャーツアー「ザルツブルグ・オープン」(オーストリア・ザルツブルグ)シングルス1回戦で、復帰後初勝利を挙げ、「困難な状況の中、私を支え、信じてくれたすべての人に感謝したい。あなたたちなしでは成し遂げられなかった」とSNSに綴っている。

試合はルースブオリのサーブからスタート。前週の勝利で自信も得たか、ティエムはキープされたものの、速いテンポで振り切った良いショットを打っていく。しかし、続く第2ゲーム、カウンターショットを決められてブレークされてしまう。さらに第6ゲームでも競り合いの末に、ブレークを許したティエム。続く第7ゲーム、粘った末にこの試合初めてブレークを果たしたものの、このセットは3-6で先取される。

続く第2セットも、ティエムサーブの第3ゲームで15-40とピンチを迎える。しかし、ここから4ポイント連取でキープに成功。すると、直後の第4ゲーム、今度は15-40とチャンスを作る。ここでルースブオリがダブルフォールト、ブレークする。ティエムは第6ゲームでもブレークに成功して、1-1から5ゲーム連取。6-1でセットを取り返す。

第3セットは互いに2ブレークずつ奪ってタイブレークに突入。ここでも2本ずつミニブレークを奪うなど拮抗した展開に。5-5で迎えたサーブ、ティエムがサービスエースを決めてマッチポイントを迎えると、続くポイント、ルースブオリがダブルフォールト。ティエムが1年2ヵ月ぶりの勝利を挙げた。

この試合、ファーストサーブ成功率が70%、6本のサービスエースを奪うなど、その内65%をポイントを記録しているティエムは、オンコートインタビューで「長い時間だったよ。(ツアーでの)最後の勝利は2021年のローマ大会だからね。なんだか違う世界にいるみたいだ。たくさんのこと、本当に多くのことを経験してきて、タフだったけど、とても良い経験だった。今日、ここで初勝利を挙げられて本当にうれしい。とはいえ、とても難しい試合だった。スタートが良くなかったけど、その後は、良いプレーができたと思う。これまでたくさん負けてきたから、試合を簡単に終わらせたくなかった。第2セット、第3セットはかなりいいプレーができたと思う。それでも試合の最後は、もっとコントロールしないといけないね」と語っている。

続く2回戦、ティエムは第4シードのロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同20位)と対戦する(過去1勝4敗)。コートサイドに座り、ティエムのプレーを偵察していたバウティスタ・アグは粘り強いプレーが特徴。ティエムにとってまたもタフな試合となりそうだ。

著者:Tennis Classic 編集部