ムゼッティがツアー初の決勝でアルカラスを破り初優勝

現地7月24日、「ハンブルク・ヨーロピアン・オープン」(ドイツ・ハンブルク/ATP500)シングルス決勝が行われ、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/世界ランク62位)が、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同6位)を2時間46分の激闘の末に6-4、6(6)-7、6-4で下し、ツアー初優勝を果たした。



20歳のムゼッティと19歳のアルカラスという次世代のテニス界を担う若手同士の対決となった決勝。ジュニアの頃から対戦のある両者は、プロの舞台では2020年8月のチャレンジャー大会で初対戦。当時はムゼッティが280位、アルカラスが310位だったが、2年で大きくランキングを上げて2度目の対戦を迎えた。

第1セット、ムゼッティは第1ゲームでブレークして好スタートを切ったものの、すぐさまアルカラスがブレークバック。その後、互いにきっちりサービスキープしたものの、第7ゲームでムゼッティが再びリードを奪って、6-4でセットを取りきる。

続く第2セットでも第1ゲームでブレークしたムゼッティは、リードを保ったまま5-4とすると、40-15と2本のチャンピオンシップポイントを握る。だが、ここからアルカラスが粘りを見せてブレークを許すとタイブレークに突入。ここでも6-3とムゼッティに3本のチャンピオンシップポイントがあったものの、土壇場でアルカラスがライン際にショットを放ち、5連続でポイントを奪って試合は最終セットへ。

ムゼッティにとっては嫌な流れとなったものの、最終セットもサービスキープを続け、アルカラスのサービスゲームとなった第10ゲームで6度目のチャンピオンシップポイントをものにして、ツアー初優勝を果たした。

試合後、ムゼッティはアルカラスの好プレーや粘り、ビハインド時の強さを称えつつ、「今の気持ちは言葉では言い表せないよ。まだ夢を見ているようだ」と素直な思いを吐露。

第2セットで5度のチャンピオンシップポイントを逃したことについては、「もちろん、すごく動揺したけど、相手に自分の反応を見せないようにした。マッチポイントを取れなかった自分を許そうとしたんだ」と述べ、「このジェットコースターのような展開の末に優勝できると思っていなかったから、チャンピオンになれて本当にうれしいよ」とツアー初優勝の喜びを語った。

この優勝により、ムゼッティは25日付のATPランキングでキャリアハイとなる31位になっている。

一方、今季ツアー5勝目を狙ったものの惜しくも敗れたアルカラスは、「彼は、勝利に値するよ。もちろん彼の方が僕よりいいプレーをしていた。いつもよりアグレッシブだったよ。僕はベストなプレーができなかったけど、最後の1球まで戦ったし、本当に満足している」とムゼッティを称えた。

※ランキングは7月18日付のもの

著者:Tennis Classic 編集部