アルカラス、大熱戦の末にシナーを下してベスト4

現地9月7日、USオープン男子シングルス準々決勝が行われ、今大会後の世界ランク1位を狙った第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク4位)は、第11シードのヤニック・シナー(イタリア/同13位)を6-3、6(7)-7、6(0)-7、7-5、6-3と5時間超の死闘を制し、グランドスラムで初めての準決勝進出を果たした。



今大会で優勝、もしくは決勝に進出し第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同7位)が準決勝で敗れた場合に、史上最年少19歳4ヵ月で世界1位になるアルカラス。初出場でベスト8入りした昨年に続き、この1年でさらに飛躍を遂げて今大会でも準々決勝まで勝ち進んでいる。

対するは、全豪オープンとウィンブルドンでベスト8入りしている21歳のシナー。2度のフルセットマッチを制するなど、苦しみながらも同大会では初めての準々決勝に駒を進めた。

ツアーでの対戦成績は、シナーの2勝1敗。今季2度の対戦があり、シナーが2連勝中である。

4回戦で14本のダブルフォールトを数えたシナーは、この日の立ち上がりも不安定で、3本のダブルフォールトを犯してピンチを招くとアルカラスにブレークを許す。その後、ブレークバックしたものの、2-3から2度のブレークでアルカラスが4ゲームを連取して6-3。シナーは、セカンドサーブでのポイント獲得率が32%と、ペースを作ることに苦しんだ。

それでも第2セットに入ると、シナーも調子を上げて順調にサービスキープ。ストローク戦ではアルカラスのパワフルなショットに負けず、鋭いショットで押し込んで第3ゲームをブレークする。しかし、セット終盤でセカンドサーブを狙われブレークバックされると、流れもアルカラスに傾き、第12ゲームでは0-40とピンチに。これをサーブポイントでしのぐと、アルカラスが背面ショットのスーパープレーを見せたが、4度のセットポイントをしのいでタイブレークへ突入。

ここで互いに一歩も引かずにネットへの攻撃を仕掛けて一進一退の攻防を見せたが、最後はシナーがアルカラスのキックサーブに食らいついてバックハンドのリターンエースを放って、1時間14分の末に第2セットは7-6(7)でシナーが奪い返した。

さらに、第3セットでもアルカラスに2度のリードを許したものの、その度にブレークバックしたシナー。アンフォーストエラーが一気に増えたアルカラスを攻めて、そのまま7連続ポイントでタイブレークを制し、シナーがセットを奪った。

第4セット開始時には試合時間が3時間半、現地時間は深夜1時。シナーが一気に勝負を決めようと、第1ゲームで3本のチャンスを生かしてブレークに成功。第6ゲームではアルカラスがラブゲームでブレークし、息を吹き返したかのように見えたが、正確なショットを放ったシナーが第7ゲームで再びブレークする。

5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・セットではマッチポイントを握ったシナーは、初のベスト4入りにプレッシャーがかかったか、観客の後押しを受けて最後まで諦めないアルカラスに痛恨のブレークを許し追いつかれると、第12ゲームも落として試合は最終セットにもつれた。

運命の最終セット、闘志をむき出して戦うアルカラスとシナー。第5ゲームでアルカラスにミスが続いて、先にリードを奪ったシナーは、このまま勢いに乗りたいところだったがアルカラスがそれを許さず。第6ゲームですぐさまブレークバックすると、第8ゲームもブレークし6-3。アルカラスが死闘を制して、自身初のグランドスラム4強の座を手にした。

試合時間、5時間15分は今大会最長。また、現地深夜2時50分の終了も2014年大会男子シングルス4回戦で錦織圭(ユニクロ)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が記録した深夜2時26分を更新し、大会史上最も遅い試合終了時間となった。

準決勝では、第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同26位)と対戦。ティアフォーは、準々決勝で第9シードのアンドレイ・ルブレフ(同11位)を7-6(3)、7-6(0)、6-4で下している。

■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」



著者:Tennis Classic 編集部