アルカラス、3戦連続のフルセットマッチを制してグランドスラムで初めての決勝進出

現地9月9日、USオープン男子シングルス準決勝が行われ第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同4位)と第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同26位)が対戦。アルカラスが6(6)-7、6-3、6-1、6(5)-7、6-3でティアフォーを逆転で下し、グランドスラム初の決勝進出を果たした。



今大会でグランドスラム初優勝を果たすと、大会後に更新される世界ランキングで、史上最年少19歳4ヵ月で1位に立つアルカラスは、準々決勝で第11シードのヤニック・シナー(イタリア/同13位)と5時間15分にも及ぶ死闘を繰り広げ、グランドスラム初の4強。

コンディション面で心配する声もあるが、本人はタフだったとしながらも「試合の間、フィジカルはとてもいい感じだった」と語っており、1日の休養でどこまで回復しているかがカギとなった。

対するティアフォーは、4回戦で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/同3位)を下すと、準々決勝では第9シードのアンドレイ・ルブレフ(同11位)を7-6(3)、7-6(0)、6-4と2度のタイブレークを制して勢いに乗る。

対戦成績では1勝0敗のティアフォーだが、ハードコートでは初対戦。19歳にして今季ツアー4勝を挙げ、一気に飛躍を遂げたアルカラスか、それとも地元アメリカ勢の期待を背負うティアフォーが初のグランドスラム決勝進出を果たすのか注目の一戦となった。

試合序盤、互いにサーブを軸とした速い攻撃を見せて順調にサービスをキープ。第7ゲームでは最初のピンチを迎えたティアフォーだが、アルカラスのリターンミスでピンチをしのいでサービスキープに繋げて、地元ファンからの声援が大きくなる。第12ゲームではティアフォーにセットポイントが訪れたが、アルカラスがキープして、息詰まる攻防はタイブレークへ突入。

ここでアルカラスのダブルフォールトでリードしたティアフォーが、セットポイントを握るも6-5で力のあるストロークで押し切ったアルカラスがミニブレークバックして6-6に。だが、ティアフォーの5度目のセットポイントで、アルカラスに再びダブルフォールトが出てしまい、第1セットはティアフォーが7-6(6)で先取する。

大事な第1セットを奪ったティアフォーだったが、第2セットからはアルカラスの怒濤の攻撃がスタート。ピンチをしのいでいたティアフォーだが、徐々にミスが増えると同時にショットの質が一段上がったアルカラスの攻撃を受け続け、第6ゲームでブレークされてしまう。その後、ブレークバックのチャンスを握ったが、あと1本が奪えず、6-3でアルカラスがセットを奪い返す。

さらに、第3セットもファーストサーブが入らないティアフォーを攻めたてて、アルカラスが一気に4ゲームを連取。試合が進むにつれてショットの威力、精度、動きのレベルを上げると、第7ゲームで3度目のブレークを奪って6-1と勝利まであと1セットとした。

アルカラスは、第4セットでも先にブレークして2度リードを奪う。だが、観客の声援をエネルギーにするティアフォーに、すぐさまブレークバックされてリードを守り切れない。第10ゲームでマッチポイントを逃すと、6-6で突入したタイブレークで互いに1度ずつミニブレークした5-6でフォアハンドがミスとなり、ティアフォーが7-6(5)で第4セットを奪取。試合は最終セットにもつれた。

運命の最終セット、立ち上がりの第1ゲームでブレークしたアルカラスは、第4ゲームでブレークバックを許したものの、第5ゲームで0-40と3本のチャンスを握るとティアフォーに痛恨のダブルフォールトが出て、再びリードを奪う。ティアフォーも食らいついたが、アルカラスがこのリードを最後まで守り切って第9ゲームもブレークして6-3。4時間超の激闘の末に、アルカラスがグランドスラム初の決勝進出を果たした。

決勝では、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同7位)とグランドスラム初優勝、そして世界ランク1位の座を懸けて対戦。決勝は現地11日16時(日本時間12日5時)から行われる。

■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」



著者:Tennis Classic 編集部