2007年USオープン
オープン化以降、初となる大会4連覇を成し遂げる!

9月23日、イギリス・ロンドンにて開催されたレーバーカップを最後に現役引退したロジャー・フェデラー(スイス)。フェデラーがこれまで達成したグランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を、当時の写真とともに振り返る。

※『テニスクラシック・ブレーク』2009年11月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります



USオープン4連覇のかかったフェデラーは、デイセッションの試合ではブルーのウェア、ナイトセッションの試合はブラックのウェアで登場。「このアイデアは、ニューヨークっぽくて気に入っているよ。特にナイトセッション用のブラックはクールに見えるだろう」とフェデラー自身もお気に入りのようだった。

勝ち上がりのほうも順当で、1・2回戦をストレート勝ちすると、3回戦ジョン・イズナー(アメリカ)、4回戦フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、準々決勝アンディ・ロディック(アメリカ)と3試合連続でビッグサーバーと対戦し、すべて撃破。3・4回戦は先に第1セットを奪われたが、「グランドスラムは5セットマッチだから、精神的にも体力的にも安定していれば大丈夫」と落ち着いたプレーで、続く3セットを奪っての逆転勝ち。十分に王者の貫禄があった。

その後、準決勝ではニコライ・ダビデンコと対戦。フェデラーはここまで対ダビデンコ戦9戦全勝と得意としていたため、対戦相手のダビデンコは何とか一矢を報いようと「しっかりポジションに入って打てば、いいボールを打ち続けることができるからチャンスはあるはず」と意気込んでいたが、またもやフェデラーが一蹴した。

こうして決勝に駒を進めたフェデラーの相手は、グランドスラム決勝初進出のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。ジョコビッチはUSオープンの前哨戦、カナダのモントリオール大会でロディック、ラファエル・ナダル(スペイン)、フェデラーを連破し優勝しているだけあり絶好調で、「モントリオールで勝っているから、このUSオープンでも勝つ自信はある」と初のグランドスラム・タイトル獲得に意欲満々だった。

そして試合が始まると、最初にチャンスを迎えたのはジョコビッチ。ゲームカウント5-5からフェデラーのサービスゲームをブレークして6-5とアップすると、自分のサービスゲームで40-0とセットポイントを3回迎える。フェデラーも「すごいサーブが入ってきて、セットを取られるだろう」と思ったようだが、ここから急にミスが増えたジョコビッチがデュースに追いつかれると、最後はダブルフォールトで自分のサービスゲームを落としてしまう。

後に「急に“2万3千人のお客さんの前でいいプレーをしなきゃ”と思ったらプレッシャーになってしまった」と、この場面を振り返ったジョコビッチ。しかし、そうしたジョコビッチに落ち着きを取り戻す暇を与えないのがフェデラー。タイブレークを7-4で制し、第1セットを逆転で奪った。

気落ちしたかに思われたジョコビッチだったが、第2セットも先にブレークに成功し、一時はゲームカウント4-1でリードする。しかしその後、再びフェデラーに追いつかれ、タイブレークとなったこのセットも奪取したのはフェデラー。こうしてピンチを脱し逆に2セットアップしたフェデラーは、第3セット5-4アップで迎えたジョコビッチのサービスゲームをブレークし、優勝を決めた。

これで、前年に続き2年連続で年間に3つのグランドスラム・タイトルを獲得。さらに、USオープンで4連覇を達成したのは、1968年のオープン化以降、フェデラーが初めて。また一つ、伝説となる記録を更新した。

【2007年USオープン/フェデラーの試合結果】
決勝/対N.ジョコビッチ(セルビア) 7-6(4) 7-6(2) 6-4
準決勝/対N.ダビデンコ 7-5 6-1 7-5
準々決勝/対A.ロディック(アメリカ) 7-6(5) 7-6(4) 6-2
4回戦/対F.ロペス(スペイン) 3-6 6-4 6-1 6-4
3回戦/対J.イズナー(アメリカ) 6(4)-7 6-2 6-4 6-2
2回戦/対P.カプデビル(チリ) 6-1 6-4 6-4
1回戦/対S.ジェンキンス(アメリカ) 6-3 6-2 6-4

著者:Tennis Classic 編集部