坂詰姫野、攻撃的なテニス貫き全日本初タイトル

10月29日、「大正製薬 リポビタン全日本テニス選手権97th」(東京・有明)の女子シングルス決勝が行われ、第1シードの坂詰姫野(橋本総業HD)が、第5シードの小堀桃子(橋本総業HD)を6-3、6-3で下し、大会初優勝を飾った。



前年大会でベスト8の坂詰は、5年連続5度目の出場。今大会は初戦となった2回戦から1セットも落とさず勝ち進み、準決勝では第15シードの伊藤あおい(サリュートテニス専門学院)を6-2、6-0で下し、同大会で初めてとなる決勝の舞台に進んだ。

対する小堀も昨年はベスト8。順調にストレートで勝ち上がると、準々決勝で第2シードの細木咲良(原商)を6-4、6-0で下し、初のベスト4入り。準決勝では佐藤南帆(慶應義塾大学)を6-3、3-6、6-3で破ってシングルスでは初めての決勝進出を果たしている。

どちらが勝っても全日本テニス選手権シングルス初優勝となる試合は、開始からラリー戦となった。坂詰がアグレッシブなプレーで押していく一方で、小堀も広いコートカバーリングと正確なボールコントロールでストレート、クロスと打ち分けていく。その中、第4ゲームで小堀にミスが続いてブレークした坂詰は、第7ゲームで追いつかれたものの、直後のリターンゲームではポイントを奪うたびに声を出して自らを鼓舞。坂詰が2度目のブレークに成功し6-3と第1セットを奪った。

続く第2セットでも坂詰は落ち着いてプレー。大会を通して坂詰が意識していたのが、「自分のやるべきことを整理してやる」ということ。攻め急ぐことなく、甘いボールは迷わずフォアハンドを振り抜いた。

第3ゲームでは、小堀のショットがコート中央に集まり、積極的に攻撃を仕掛けてブレークに成功。その後、小堀にラブゲームでキープされても「早く切り替えないと次の自分のサービスゲームに影響が出る」と、すぐさま前を向いて小堀にブレークポイントを握らせない。5-3の15-40とチャンピオンシップポイントとなった場面では、硬さも見られてデュースとなるも、6度目で小堀のショットがベースラインを越えた瞬間、坂詰はコートに倒れ込んだ。

「最後までいいプレーを続けられた。フォアハンドに自信を持って臨んだ大会だったから最後までそれを軸にプレーできて、プレッシャーをかけることができて良かった」と、自らのテニスを貫き通せたことに収穫があったと語る坂詰。ただ、全日本テニス選手権を一つの通過点とし、目標はグランドスラムにある。「より精度の高いショットや選択肢を増やしていけば、上位の選手人も勝っていける」と、さらなるレベルアップを図っていきたいとした。

一方、シングルス初タイトルを逃した小堀。以前より「精度が上がった」という坂詰のフォアハンド、サーブに苦戦しあと一歩届かなかった。それでも「みんながオーッと言ってくれるようなショットが打てて良かった。今日負けたことに関しては悔しいけれど、(決勝までこれたことに)とりあえず自分を褒めたい」と語った。小堀は、瀬間詠里花(橋本総業HD)とのダブルスでも決勝に進んでおり、30日に第4シードの今西美晴(EMシステムズ)/大前綾希子(島津製作所)と対戦する。

<10月29日の女子シングルス決勝試合結果>
【シングルス決勝】
○坂詰姫野(橋本総業HD)[1] 6-3 6-3 ●小堀桃子(橋本総業HD)[5]

<10月30日の女子ダブルス決勝試合予定>
【コロシアム】
第2試合(第1試合11時開始):小堀桃子(橋本総業HD)/瀬間詠里花(橋本総業HD)[1] vs. 今西美晴(EMシステムズ)/大前綾希子(島津製作所)[4]

※カッコ内は所属先。Q=予選勝者、WC=主催者推薦

著者:Tennis Classic 編集部