ルーネ、4大会連続で決勝に進出。優勝すればトップ10入り

現地11月5日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)シングルス準決勝が行われ、ホルガー・ルーネ(デンマーク/世界ランク18位)が、3大会連続ツアー優勝中の第8シード、フィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同8位)を6-4、6-2で下し、4大会連続で決勝に進出。ATPマスターズ1000大会のタイトルにあと1勝とした。



19歳のルーネは、9月のATP250ソフィア大会からステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)を破ってツアー2勝目を挙げたATP250ストックホルム大会、ATP500バーゼル大会と3大会連続で決勝に進んでいる。

今大会は、1回戦で元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス/同153位)に逆転勝ちを収めると、2回戦のフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)、3回戦でアンドレイ・ルブレフ(同9位)にストレート勝利。準々決勝では、同い年で世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦し、6-3、6-6のタイブレーク途中で左脇腹を負傷したアルカラスが棄権し、ベスト4入りを果たしている。

決勝の相手は、3大会連続ツアー優勝しマッチ16連勝中のオジェ・アリアシム。前週のATP500バーゼル決勝でも対戦しており、ルーネは一度もブレークすることなく3-6、5-7で敗れていた。だが、この日の試合では全く異なる展開となった。

第1セット、ルーネがオジェ・アリアシムのサーブに食らいついて確実にリターンを返球。ラリー戦に持ち込むと、積極的に攻撃を仕掛ける。第3ゲームでブレークポイントを握ると、かろうじて返球したボールをオジェ・アリアシムがドライブボレーをネット。ルーネが先にリードを奪う。

その後も力のあるサーブ、ストロークを放ち続けたルーネが、6-4で第1セットを奪うと、第2セットも2度のブレークで一気に4-0とリードを広げ、オジェ・アリアシムにブレークポイントすら握らせず完勝。前週敗れている相手にリベンジを果たした。

ルーネは、「最高の気分だ。今日は本当に素晴らしい試合だった。最初から最後まで自分のゲームプランに集中し、フィリックスがサーブやフォアハンドのファーストショットでプレッシャーをかけてきても、すべてのポイントを取るようにした。今日の自分のプレーにはとても満足しているよ」とコメント。

また、1ヵ月半の成長について問われると、「僕はただコート上で集中し落ち着いて、自分が何をしなければならないかを考えるようにしている。相手がどんなプレーをするかなどは、あまり考えすぎないようにしているんだ。いかに自分が相手にプレッシャーを与えられるかということだね。まずは自分がアグレッシブにプレーしないといけないんだ」と、4大会連続で決勝に進むなど一気に躍進している要因を明かした。

そして、「毎日、1%でも良くすること。それが僕の目指していることだ。ウォームアップでも何でもいいから、毎日少しずつ良くしていくこと、それが大きな違いを生む。先週は、フィリックスに2セットで敗れたけど、今週は2セットで勝った。先週から多くのことを学んで、今日は違うことをしようと思って、それがうまくいったんだ」と1日ずつ成長しようとした結果だと語った。

今季、世界ランク103位でスタートさせたルーネだが、この日の勝利によりライブランキングでは自己最高となる12位に上がることが確定。優勝すれば10位となり一気にトップ10入りを果たす。

決勝は、同大会を6度制している第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)。唯一の対戦となった昨年のUSオープンでは、1-6、7-6(5)、2-6、1-6で敗れており、ルーネにとってはこの1年でどれほど成長したかを図る上で最高の相手だ。グランドスラムを21度制している元世界ランク1位を相手に、勝利を挙げてATPマスターズ1000のタイトルを手にすることができるだろうか。

著者:Tennis Classic 編集部