アルカラスの強打に翻弄されてダニエル太郎は2回戦敗退
5月31日、全仏オープン男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク112位のダニエル太郎(エイブル)は、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)と対戦し、1-6、6-3、1-6、2-6で敗れ、同大会において初の3回戦進出とはならなかった。



今大会、ダニエルは1回戦でランキングで格上のクリストファー・オコネル(オーストラリア/同77位)と対戦。攻撃的なプレーが冴えて、6-0、6-2、6-4のストレートで快勝し、6年ぶりに全仏オープン2回戦へ進んだ。

その2回戦の相手となったのが、今大会第1シードで20歳のアルカラス。今季は、最初のグランドスラムとなった全豪オープンこそ足の怪我で欠場となったものの、シーズン初戦となった2月のATP250ブエノスアイレス大会で優勝すると、ATPマスターズ1000インディアンウェルズ、ATP500バルセロナ、ATPマスターズ1000マドリード大会と出場7大会ですでに4度の優勝を挙げている。

ダニエルとアルカラスは、2021年5月のチャレンジャー大会で対戦しており、6-2、5-7、6-2でアルカラスが勝利。今回は2年ぶりの対戦となった。

試合は、序盤からアルカラスの攻撃をダニエルが耐える展開。第1セットはアルカラスが2度のブレークに成功し、ダニエルは1-6でセットを落としてしまう。

それでもダニエルは気を落とすことなく、前向きにプレー。第2セットはアルカラスのバックハンドにボールを集めてミスを誘えば、これを防ごうとしてフォアハンドで回り込もうとするアルカラスの逆を突くダウン・ザ・ラインなどでポイントを獲得。第2ゲームで奪ったリードを守り切って6-3でセットを奪い返した。

だが、第3セット以降は再びアルカラスの強烈なショットが次々とコートに放たれ、ダニエルは防戦一方に。第3セットを1-6、第4セットを2-6で落として、全仏オープンで初めての3回戦進出とはならなかった。

一方、グランドスラムで初めて第1シードで迎えたアルカラスは、3年連続で2回戦を突破。3回戦では、第26シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同32位)と対戦する。

著者:Tennis Classic 編集部