マイケル・チャン(アメリカ)がテニス史上最も有名なアンダーサーブを放ったのは、30年前の全仏オープン、チャンが17歳の時だった。

3度の優勝を誇る世界ランキング1位のイワン・レンドル(チェコ)と4回戦で当たったチャンは、なんとかフルセットまでもつれ込ませた。すると4-3,15/30の場面になった時、疲労で足が痙攣していたチャンは少し違ったことをしてみようと考えたという。

ラケットを下げてボールを投げる、スライスで下から打ったのだ。チャンの攻撃に不意を突かれたレンドルは急いで前に走り、フォアハンドで返すが、チャンがポイントを獲った。

ATPによると、チャンは「あの1つのアンダーサーブが試合の中で面白い要素となった。新たな戦いが作られた。フィジカル面だけでなく、メンタル面でもね」と話した。

また、チャンはその後も勝ち進むと、決勝でステファン・エドベリ(スウェーデン)を下し、自身キャリア初、そして唯一となるグランドスラム優勝を果たした。アメリカ人選手が全仏オープンで優勝したのは1955年以来初。また、グランドスラム史上最年少優勝記録を樹立し、その記録は未だ破られていない。

しかし、チャンが16年のキャリアの中でアンダーサーブを使用したのはこの1度きり。成功したにも関わらず、2度とアンダーサーブを打つことはなかった。

チャンは「アンダーサーブのことが頭を過ることもなかった。もう十分だと思ったんだ」と話している。

(コメント引用元:https://www.atptour.com/en/news/chang-thiem-underarm-serve-roland-garros-2019)