アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。9月30日(水)の放送は、シンガーソングライター・森山直太朗さんがゲストに登場。楽曲「最悪な春」と「すぐそこにNEW DAYS」の制作秘話と、10月7日(水)に配信予定の新曲「落日」について語ってくれました。

左から森山直太朗さん、坂本美雨



坂本:私がディアフレンズを担当してから、10月1日(木)で放送10周年を迎えるんですね。節目となるときに森山直太朗さんに来ていただくという、私の願いが叶いました。

森山:ありがとうございます。

坂本:私にとって森山さんは親戚のような感覚もあり、歌い手として「この人の前では絶対に恥ずかしい歌を歌ってはいけない」と思わせてくださる方でもあります。

森山:そんな存在だったの(笑)!? それは初耳だし、そんなことを言われると緊張しちゃいますね。

坂本:(笑)。コロナ禍のなか、Instagramでインスタライブをはじめられた森山さんは、新しい曲も作られて配信されていました。「最悪な春」と「すぐそこにNEW DAYS」という楽曲です。配信の前に御徒町凧(おかちまち・かいと)さんとインスタライブをされていましたけど、すごく面白かったです。

森山:彼は、一緒に曲を作り続けているパートナーのような存在です。4月の初旬に緊急事態宣言が出て、彼から4月の下旬頃に歌詞を渡されたんです。それが「最悪な春」でした。「森山直太朗として、この曲を歌うのはどうだろうか?」という、彼の提案だったんですね。

2011年の東日本大震災のときもそうだったけど、こういうときに曲を歌うのは覚悟がいるんですよね。曲を作るのは勝手だけど、世に出すことになったらそれ相応の思いが必要ですから。

最初は歌うことに戸惑いがあったのですが、歌詞のフレーズのなかに「どこからどう見ても どこをどう切っても これはきっと最悪な春」という言葉があったんですよ。それを読んだときに、「あ、こういうことを言っちゃうんだ」って、思わず笑ってしまいました。それがキッカケとなって「言ってもいいのか」という気持ちに変わっていきましたね。

坂本:当時のみんなは、ちょっとでもポジティブなことを見つけて、それを発信しなければならないという気持ちを抱えていましたよね。

森山:僕もそうでした。こういう状況に飲み込まれないように、あまり感傷的にならないようにしようとしていたんです。だけど、毎日流れてくる感染者数のニュースを見ていくうちに、少しずつ弱っていく自分もいたんです。だけど、もらった歌詞を読んだらフッと風穴が空いたので、それで曲が作ることができましたね。

それから、「最悪な春」はコロナが収束したあととか、5年後10年後とかに歌う曲じゃなくて、“今”歌わないといけない曲だってことも、2人で話し合いました。「(歌うのは)今じゃないと意味がない」ということで、意見が一致しました。それで、すぐに楽曲をリリースすることになりました。

「最悪」という言葉を言えるということは、実は本質的には最悪ではないんですよね。本当に最悪な状況だったら、言葉も出ないですから。「これからの未来はまだまだ伸びしろがあるよ」というメッセージも含めて、最悪という言葉を、あくまでも主観的に、そしてちょっとした照れ隠しとして使っています。

坂本:そして、その次に「すぐそこにNEW DAYS」という明るい曲ができたんですね。

森山:実は、令和になる瞬間とか何か新しいことがはじまる瞬間にリリースしたかった曲なんです。曲自体は2年前のツアーの時点ですでにできていました。

坂本:そうだったんですか。

森山:だけど世界がこんな情勢になってしまったので、「さすがに今じゃないな」と思ったんですよ。そうやってモヤモヤしている間に「最悪な春」という曲ができたのですが、結果的に「すぐそこにNEW DAYS」をリリースする大きなキッカケになりましたね。だからね、「最悪な春」と「すぐそこにNEW DAYS」はワンセットで聴いてもらいたい曲ですね(笑)。

(中略)

坂本:10月7日(水)に新曲「落日」が配信リリースされます。これは10月9日(金)から公開される映画「望み」の主題歌なんですね。堤幸彦監督の作品で、主演は堤真一さんと石田ゆり子さんです。堤監督からの熱烈なオファーがあったとお聞きしました。

森山:そうですね。堤監督は僕のアルバムの『あらゆるものの真ん中で』をいたく気に入ってくれたそうです。今回の映画はサスペンスなんだけど、土台には家族愛がある物語なんです。堤監督からは映画のエンディングテーマを作ってほしいとお願いされたのですが、責任重大だなと感じました。だけど、僕らのやっている仕事というのは、人に小さく応えながら続いていくものじゃない? だから、「これは逃げちゃいけないな」って思ったんですよ。「できるかわからないけど、やってみます!」って正直に言いました(笑)。

坂本:(笑)。

森山:「できなかったらごめんなさい!」って姿勢でやらせていただきました。

坂本:監督は何て仰っていましたか?

森山:いたく気に入ってくれていました。堤さんは「言葉で表していない部分を曲想で表現してくれていますね。こんなに密な思いの詰まった作品を(提供いただいて)、ありがとうございます」と言ってくれました。

映画はコロナ禍の前にできた作品なんだけど、いろいろと考えさせられる作品だなと感じました。当たり前にあった日常が失われてしまい、大切な人と一緒にいられなくなるかもしれないという部分が、今の自分たちとリンクしているなと思いましたね。言葉にはできない感覚のようなものが、曲に落とし込めた気がします。

10月6日(火)に開催される森山直太朗ファンクラブツアー2020『十度目の正直』東京公演生配信のチケットが受付中です。詳しくはオフィシャルサイトをチェックしてください。

また、おおはた雄一と坂本美雨のユニット・おお雨のファーストアルバム発売記念ライブ「よろこびあうことは」が、10月10日(土)にBillboard Live TOKYOにて開催。スペシャルゲストに森山直太朗が出演。詳しい情報はこちらのサイトをご確認ください。

10月6日(火)のゲストは、シンガーソングライターの高橋優さんです。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。お楽しみに!

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聴取期限 2020年10月8日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月〜木曜11:00〜11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/dear/