ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。9月3日(木)は、『今、しんどいかも』をテーマに放送。パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、コロナ禍で通常とは異なる新学期を迎え、つらい思いを抱える10代リスナーの声を取り上げました。後半の記事では、8月後半に2学期が始まったものの学校に行くのがつらいという17歳の女性リスナーとのやり取りを紹介します。
●前編はこちら



――17歳・女性リスナーが抱える『今、しんどいかも』

さかた校長:もしもし! 『今、しんどいかも』って、思っていることがあるんだよな? 教えてもらってもいい?

リスナー:はい。仲の良かった人にいきなり避けられちゃって、クラスに行くのが怖いです。

――このリスナーは、現在高校3年生。数日前、仲の良かった同じクラスの友達からSNSのフォローを急にはずされてしまい、避けられるようになってしまったとのこと。原因はわからず、学校では怖くて声がかけられないといいます。

さかた校長:いままでに、こういうことはあったの?

リスナー:2月に他の人からもやられました。

こもり教頭:急に(フォローを)はずされたんだ。

リスナー:はい。そのときは、“距離を置きたい”みたいなLINEがきました。

さかた校長:何て返したの?

リスナー:“そっか……”みたいに返しました。

さかた校長:そのときも理由は聞いてないの?

リスナー:聞いてないです。

こもり教頭:その子と今回の子は、同じグループなの?

リスナー:同じグループじゃないです。

こもり教頭:クラスで他に話せる友達はいるの?

リスナー:(フォローをはずされてからは)1人で過ごしていました。

さかた校長:じゃあそれまでは、その子と一緒にいたんだね。

リスナー:そうです。

さかた校長:そうか。急にそんなことになったら、しんどいよな。

リスナー:はい。

こもり教頭:本来、SNSって楽しく使うものなんだけどね。ちょっとした友達のアクションで、距離も感じちゃうよね。

リスナー:はい。

こもり教頭:今、高校3年生だけど、受験はどうするの?

リスナー:AO入試で、もう決まりました。

さかた校長:それはおめでとう!

こもり教頭:おめでとう!

リスナー:はい。



こもり教頭:書き込みにあったけど、学校に行くのはなんで怖いの?

リスナー:1人でいるところを、周りはどう見ているんだろうとか考えちゃって……。

さかた校長:そうか。例えば、今日の休み時間はどうしていたの?

リスナー:今日は……休みました。

こもり教頭:そっか。それはこの数日間がつらくて?

リスナー:そうです。

さかた校長:家族には話したの?

リスナー:話しました。

さかた校長:理由とかも話したの?

リスナー:話しました。

さかた校長:そうか。それも勇気がいっただろうけど、親御さんは何て言ってたの?

リスナー:“つらいね”とか……“学校休んでもいいよ”とかは、言ってくれました。

さかた校長:うん。学校を休んでみて、気持ちの変化はあったの?

リスナー:明日はどうやって学校に行こう、これからどうしよう、ってずっと考えていました。

こもり教頭:そうか……学校には行きたい?

リスナー:行きたいです。

さかた校長:そうだよな。いままで楽しく行ってたんだもんな。それが急にこんなことになって、わけがわかんないよな。

リスナー:はい……。

こもり教頭:明日学校に行くとしたら、何が一番不安なの?

リスナー:その子と、調理実習とか体育のバドミントンのペアとか全部一緒なんです。だから……どうやって話したらいいんだろう、ってすごい思っちゃって。

こもり教頭:そうか、時間が経つと余計に距離も感じちゃうしね。

リスナー:はい……。

さかた校長:でも、お前が悪いことはひとつもないからね。理由がわからないとスッキリしないけど、そこを聞くというのもなんかね……。

こもり教頭:そうだね。でも……そこを気にするあまり、学校との距離も離れるのはもったいないというか寂しいというか。だからその子にだけではなくて、もっと大きなものにあいさつするような気持ちで、その子に「おはよう」って言ってみるのも……ひとつなんじゃないかなって思うな。

さかた校長:うん……でもお前から「おはよう」って言うのは、すごく悔しいと思うんだよね。俺だったら、「お前から謝れよ」って思うもんね。

リスナー:はい……。

さかた校長:だから、すごい究極を言うと……お前が言いたくないなら、その気持ちを尊重していいと思う。でも本当に折れて「おはよう」と言えたら、クルっと変わる世界かもしれないし……。

リスナー:はい……。

さかた校長:お前には……学校に行ってほしいなぁ。

こもり教頭:うん……。

リスナー:はい……。

さかた校長:だって、楽しかったんだよね。そのときの学校に戻ってほしいよ。

リスナー:はい……。


――このリスナーや、“今、しんどいかも”と思っているキミへ、校長からのメッセージ



こもり教頭:それでは、黒板を読み上げます! 『勇者でも』。

さかた校長:例えば、今日つらくて学校を休んだ……それは気持ちの整理をするためなら、絶対その選択はいいと思う。

「ドラゴンクエスト」っていうゲームがあるんだけど……勇者が魔王を倒すっていうストーリーの中で、コマンドがいくつかあるのよ。『戦う』だったり『道具を使う』だったり『魔法を使う』だったりがあるんだけど、『逃げる』っていうコマンドがあるのね。勇者ですら魔王を倒すのに“逃げる”っていう選択肢が用意されてるんだよ。

俺、“逃げる”っていう言葉は好きじゃないんだけど、かわすだったり、休むだったり、それは君たちが思うように言葉を変えていい。でも勇者ですら、ラスボス……君たちにとってのラスボスは学校かもしれない。それを倒すときには休んでいいんだよ。逃げていい。それはもう当たり前のことだから。HPパンパン状態じゃないと、勇者ですら魔王を倒せないんだよ。

だから君たちがつらい現状から逃げたり、休むってことをしたときに、1ミリもマイナスなことは思わなくていい。次に戦うために私は今、HPを貯めてるんだ、元気満タンになったら倒すんだでいいんだよ。今日無理だったとしても、明日休んで明後日も休んでずっと休んで……パンパンになったときに戦って、学校というお前の中の魔王をブチ倒してほしい!

こもり教頭:もしもし? 校長の言葉を聞いて、どうだった?

リスナー:もう……学校がんばろうって思いました。

さかた校長:うん。お前が行ける! って思ったら、絶対大丈夫だよ。

リスナー:はい!

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聴取期限 2020年9月11日(金)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/