青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。9月5日(日)の放送では、警察庁 生活安全企画課 犯罪抑止対策室長の金柿正志(かながき・まさし)さんに、「ストーカー規制法の新ルール」をテーマに話を伺いました。


(左から)青木源太、金柿正志さん、足立梨花


◆ストーカー規制法が改正!
ストーカー行為とは、同じ人に対して、つきまといなどを繰り返しおこなうこと。そして、ストーカー規制法とは、ストーカー行為などについて必要な規制をおこない、被害を受けている人の安全と平穏な生活を守るためのものです。

昨年、ストーカー規制法違反で検挙された事案は、過去最多の985件。また、全国の警察に寄せられるストーカーに関する相談件数は、年間2万件を超えており、ここ数年は過去最高を更新し続けています。

相談件数に対し検挙数が大幅に少ない背景は、警察からの警告を受けてストーカー行為を止め、検挙にまで至らないケースや、“脅迫”“住居侵入”などの行為が、ストーカー規制法ではなく刑法で検挙に至るケースもあるためです。しかし、なかには技術の進歩に伴い、これまでのストーカー規制法では対応が難しく、検挙に至らないケースも。

ストーカー規制法は2000年に施行されましたが、それ以前は“つきまとい”などの行為を処罰する法律はありませんでした。しかし、行為がエスカレートして重大な事件が起こったことがきっかけとなり、この法律ができました。その後、インターネットの普及などに伴い、これまでに2度改正され、このたび3度目の改正がおこなわれました。今回の改正のポイントについて、金柿さんは「“つきまとい等”の定義を拡充するとともに、新たな行為も加えて規制の対象を拡大しました」と説明します。

“つきまとい等”とは、相手への恋愛感情や好意の感情が満たされなかったことに対する恨みの感情を満たすためにおこなう、さまざまな嫌がらせ行為のことです。例えば、待ち伏せや家の付近での見張り、うろつき、無言電話、メールやSNSなどによるメッセージの送信、“監視している”と告げる行為、拒否しているにもかかわらず面会・交際・復縁を求める行為、名誉を傷つける行為などがあります。

さらに、今回の改正では“つきまとい等”とは別に、新たに“GPS機器やスマホアプリなど、位置情報を記録したり送信したりする装置を用いて、勝手に位置情報を取得する行為”が、ストーカー行為に追加されました。また、「GPS機器などを“勝手に取り付ける行為”も規制の対象となる」と金柿さん。近年、元交際相手などが勝手にGPS機器を取り付け、その位置情報を取得する事案が見られたため、今回の改正に盛り込まれ8月26日(木)に施行されました。

◆警察の介入でおよそ9割が“行為を止めた”
また、今年6月15日から新たに施行されたルールも。1つは、被害者の“実際にいる場所”の付近で見張る、押しかける、みだりにうろつく行為への規制です。

これまでは住居、勤務先、学校など、被害者の“通常いる場所”でおこなう行為のみが規制の対象でしたが、今回の改正によって“実際にいる場所”も対象になりました。そのほか、拒まれたにもかかわらず連続して“文書を送る”行為も追加に。

これまで対象だったのは、FAXやメール、SNSでメッセージを送る行為や、ブログにコメントを書き込む行為でした。ところが近年、「法律の抜け穴を突いて、手紙で文書を送りつける事案が目立つようになった」と金柿さん。そこで、「自宅や勤務先に毎日手紙を送る行為や、自宅の郵便受けに直接手紙を何度も投函する行為が規制の対象として加わった」と説明します。

こうしたストーカー行為に悩まされている人が警察に相談をしに来たときは、「まず、どのような被害に遭われているのか、詳しく話を聞かせていただきます。そして、問題解決に向けてどうしてほしいかを伺い、相談者の不安を解消するために対応を検討します」。

一方、ストーカー行為をおこなっている者に対しては、「状況に応じて警察から警告をしたり、都道府県公安委員会等から待ち伏せたり、拒まれたにも関わらず電子メールを連続して送ることなど、具体的にやってはいけない行為を記載した禁止等命令書を交付している」と言います。

禁止等命令書は、原則として実際に警察官が本人に手渡しするそうで、これに従わずに違反をした場合は、2年以下の懲役、または200万円以下の罰金が科せられます。

しかし、警察が介入することによって“行為がエスカレートするのでは?”と懸念する人がいるかもしれませんが、「実際には、警察が介入したことによって、およそ9割が“行為を止めた”という調査結果もある」と金柿さん。警察が介入したことで、自分がおこなっている行為がストーカー行為に該当するのだと初めて気づき、止める人が多いそうです。

あらためて、金柿さんは「いま不安な思いを抱えている方は、1人で悩まずに勇気を持って、まずは最寄りの警察署へご相談ください。もちろん、緊急性がある場合は110番通報してください」と呼びかけました。

足立は、今回の改正によって“実際にいる場所”に押しかける行為も規制の対象となることを「よかった」と評価。「これによって安心できると思う」とコメントしました。一方、青木は警察の介入で“およそ9 割”が行為をやめたという調査結果に着目し、「この数字を聞いても、やはり悩んでいる方はまず(警察に)相談してほしい」と話していました。


(左から)足立梨花、青木源太



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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/