青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。6月12日(日)の放送では、観光庁 観光地域振興部 観光資源課長の星明彦(ほし・あきひこ)さんに、「本物の旅をしよう! 第2のふるさとづくり」をテーマにお話を伺いました。


(左から)青木源太、星明彦さん、足立梨花



◆“第2のふるさと”をつくることの醍醐味

星さんは公務員として仕事をしながら、自転車競技のロードレースに出場している社会人アスリート。現在も9月にイタリアで開催される世界選手権への出場に向けて調整中です。その自転車競技の練習や大会出場のために、全国のさまざまな場所へ行く機会があることから「“第2のふるさと”と呼べる場所が全国に複数ヵ所できた」と言います。

また、「私にとって“ふるさと”は、生まれ育ててくれた大事な場所。そして、“第2のふるさと”は、人生を生きてきたなかで強い思い出が残っている場所、私のことを覚えてくれている人がいる場所」と話します。

観光庁としても“第2のふるさと”と呼べる場所を作り、新しい旅のスタイルとして“何度も地域に通う旅、帰る旅”を推進しており、「コロナ禍でさまざまな気づきが広がっているなかで、改めて豊かな経験を多くの方々に知っていただきたい。そして、新しい都市と地方とを結ぶことで、どちらも元気になるのではと期待している」と語ります。

そんな星さんの数ある“第2のふるさと”のなかから今回紹介してくれたのは、新潟県の東蒲原郡阿賀町(ひがしかんばらぐん・あがまち)。ここは、新潟県の東部に位置し、町の東側は福島県との県境にあります。傾斜が急で険しい山岳地帯に囲まれている場所のため、ロードバイクの練習場所として何度も訪れているそう。

「次第に町の宿のご夫婦と仲良くなり、私が行くと山から水を引いて薪でお風呂を沸かして待っていてくれるんです。もう実家みたいですね(笑)」と笑顔をのぞかせます。また、この地を離れているときにも、ご夫婦のことを気にかけてたびたび電話で話をする間柄だそう。

そんな交流をきっかけに、宿の近所の方と新たな出会いを生み、ときには「空き家があるんだけど、どうしたらいい?」などの相談を手助けすることも。そうするうちに「段々と(私も)“地域の一員”みたいな感覚になってくるんですよね。私のことを受け入れてくださって、家族のように思ってくださる方々が増えていくのは大きな喜びとなります。自分が持つ潜在的な力が引き出されて、幸福が実現しているんだなと感じられる」と話します。

続いて、星さんがつい最近訪れてきたばかりという静岡県伊豆の国市(いずのくにし)についての話も。3年前に頸椎を損傷し、そのリハビリを兼ねた自転車の練習で伊豆の国市に通うようになり、ここでも畑仕事を任されるなど、地元住民との交流が生まれているそう。

というのも、高齢化・担い手不足などにより、耕作を続けていくことを諦めざるを得ない畑が多数あり、「その一部をお預かりして、来訪する方々と一緒にお手伝いをしている」と言います。

こうした自身の体験を踏まえて、星さんは「ぜひ、多くの方々に居心地のいい場所を作っていただいて、何度も通うなかで少しずつ関係性が深められていく。そうした機会や仕組みづくりを各地域で進めていきたい」と力を込めます。

◆地域ならではの体験型のコンテンツも

近年は、地域活性化のために地元の観光資源を活用した、体験型の観光コンテンツなどを設けている地域が増えてきています。例えば、三重県鳥羽市では、高齢化による担い手不足が課題となっている“ワカメ漁”を滞在コンテンツ化した「定住体験ツアー」を企画。新たな生き方・暮らし方を発見してもらうべく、この企画を通して第2のふるさとを実際に体験してもらった結果、参加者のなんと9割以上がリピーターとなっています。

そのほか兵庫県の丹波篠山市では、限界集落の古民家を改修して宿泊施設を開設。「地域の方と一緒に、森の間伐や耕作を放棄された田んぼに稲を植えて(収穫したお米を)食べたり、お酒を造る体験ができるなど、観光資源と融合しながら、集落の再生というか、地域が生まれ変わったような状況になってきている」と星さん。

とはいえ、公共交通が発達していない地域も多く、こうした旅を円滑にするためにも移動環境の整備も必要で、「都会と地域間を何度も通うためには、サブスクリプションサービスのようなものがあるとうれしいなと私自身も感じています。地域に貢献する代わりにというわけではないですが、割引や新たなサブスク商品などが、今後ますます発展していくことが期待されている」と語ります。

改めて、「地域の方々は、自分たちの住んでいる地域がいかに素晴らしい場所なのか、ということに気づいていない場合が多くあります。地域の魅力に気づかせてくれるのは来訪者の方々です。逆に、都会暮らしの方のなかには“ふるさとがない”と思われている方も多いと思いますが、ときには職場や家庭での立場を離れ、自然や地域に残された大事なことに触れていただきながら、自分を活かすことができる場所に行っていただきたい。それが地域活性化や移住推進にもつながり、大いに寄与するものと考えています」と声を大にします。

さらに「観光庁でも、そうした取り組みがさらに進むように環境整備をしていきたい。ぜひ、みなさんも“第2のふるさと”となるような場所を見つけてください」と呼びかけました。

足立は、「星さんは、“何度も地域に通う旅、帰る旅”を繰り返しされているからこそ、すごく人生が豊かになっているんだろうなと。私も仕事で地方に行くことはあっても、“何度も通う・帰る”という感覚になったことがまだないので、私もこういう旅がしてみたい」と興味を示します。

青木も、星さんが“第2のふるさと”での体験を楽しそうに話す姿が印象的だったようで「その大きなポイントとなるのは、地域に仲間をつくり、自分の役割を得ることが大事なんだと感じた」と話しました。


(左から)青木源太、足立梨花



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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/