放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。9月13日(日)の放送では、オイシックス・ラ・大地株式会社の代表取締役社長・高島宏平さんがリモート出演しました。



◆休校で余ってしまった牛乳を完売!
高須:コロナ禍での買い物の際、Oisixさんにはすごく助けられました。「Oisixさんではコロナ対策がしっかりされているのよ」って妻から聞いたんですよ。行動されるのがすごくはやかったですよね。

高島:そうですね。配送センターでは、たくさんの人数が働いていますので、労働環境をしっかりと担保する必要がありました。もし何かあれば、センターに人がこられなくなってしまう可能性がありますからね。センターのなかは、従来からしっかりと衛生管理をしていたのですが、休憩室なども含めて整備をすぐにおこないました。

高須:フットワークがすごく軽かったですよね。コロナ禍によって、会社の形態に変化はありましたか?

高島:配送センターはそのままの出勤率ですが、本社は2〜3割ぐらいの出勤率ですね。ですが、比較的、昔から“どこで働いてもいいよ”という企業方針ではありました。

高須:そうなんですか!

高島:なので、大きなストレスを抱えているわけではないですね。普段よりも流動的な出勤をしているという感覚です。

高須:コロナによって多くの飲食店が休業することになって、その影響で多くの食材が余ることになりましたよね。その食材を消費する対策にも携わっていらっしゃるとお聞きしました。

高島:そうですね。生産者の方からの声をたくさん頂戴しました。例えば、3月のお話だと、学校が休校になったので給食用の牛乳が大量に余るということが起きたんです。

高須:廃棄するのはもったいないですよね。

高島:それで、すぐにその牛乳を当社で販売したのですが、あっという間に完売したんです。ご連絡をいただいた生産者さんの休校期間中の牛乳はすべて売り切ることができましたね。

高須:すごいですね。問題が起こるとすぐに対策会議を開いたりするのでしょうか?

高島:2月の後半ぐらいからは毎日会議をやっていました。僕たちはよく“平時の経営”と“戦時の経営”という言葉を使うんですけども、戦時のときは“戦時モード”に切り替えないといけないんですよね。

高須:なるほど。

高島:事業計画の発表や人事面談といった、従来でやろうと思っていたスケジュールを一旦全部白紙にしました。戦時の重要なことの情報共有、意思決定、進捗確認を毎日実行しましたね。もともと予定していたことをガラッと変えて、2月の後半から2ヵ月ぐらいまでは臨時体制で経営していました。

◆1度就職をして、3年後に会社を立ち上げ
高須:高島さんは東京大学をご卒業されているんですね。今の会社を起業しようとしたきっかけは何だったのでしょうか。

高島:元々自分は、大学院時代に1個目の会社を作ったんですね。大学3年ぐらいの頃にインターネットの世界を知って、そこに可能性を感じたので仲間を集めて起業をしました。だけど、その会社には何の事業計画もなかったので、仕事は面白かったけれど“やりがいがあるか?”と言われると、よくわかりませんでした。なので、仲間たちそれぞれが1度就職をして、3年後に合流をしたんです。そのタイミングで本格的に会社を立ち上げました。

高須:食品を配送する会社は、立ち上げた時点で結構あったと思うんですよ。どうやって会社を大きくしていったのですか?

高島:僕らはまず、“インターネットを使った仕事をしよう”という思いが先にあったので、何の仕事をしようかということは決めていなかったんですね。そして、仲間たちと“何の事業をしようか?”ということをずっと議論を重ねて、その結果“食品”という領域に到達したんです。

いろんな社会課題が大量に詰まっているし、食品のベンチャー企業は日本にはいなさそうだなと思ったんです。それに、世界を見渡しても食品のeコマース(インターネット上の取引・決済)で成功した会社がまったくなかったんですよ。恐らくですが、当社は食品のeコマースで黒字化した、世界ではじめての企業だと思います。

高須:すごいですね!

高島:当時の僕たちからすると、“誰も成功していないこと”というのもモチベーションに繋がりましたね。

高須:なるほど。黒字化が成功したポイントは何だったのでしょうか?

高島:いくつかあるのですが、大きいことでいうならば、利便性よりもクオリティを重視した点ですね。安全性に対する問題意識もあったので、お客様に配達を待っていただける“価値のあるものだけを届けたい”と考えました。利便性はそこそこにして、商品は高クオリティのものを提供するようにしたことで、収益が出るようになりました。

◆質のいい“旬の食材”をご家庭に
高須:今って、季節の食べ物が年中食べられる環境じゃないですか。だけど、Oisixさんの商品って、きちんと旬の食べ物を知らせてくれるんですよね。すごくいいことだなって思います。

高島:Oisixは、あらゆるものが年間を通じて揃うことに関しては得意じゃないんですよね。自分たちが掲げる安全性の基準が絶対なので、生産に無理のある食品に関しては、売ることはできないんですよ。

高須:なるほど。

高島:それはもう、仕方のないことだなと思っています。楽しい食卓が提供できるぐらいの品揃えを用意しておけばいいかな、という考えですね。

高須:そうなんですね。今はどれぐらいの方がOisixの定期購入を利用されているのでしょうか。

高島:オイシックス・ラ・大地株式会社では、“Oisix”と“らでぃっしゅぼーや”“大地を守る会”の3つの宅配サービスを提供しているんですね。Oisixは約25万人、らでぃっしゅぼーやは約6万人、大地を守る会は約4万人の方にご利用いただいています。(2020年6月末現在)

高須:すごいですね! 僕の妻もOisixをベースに食品を揃えているんですよ。決まった商品だけスーパーで買っています。

高島:Oisixはほかのお店と併用される方も多いですよ。

<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/