吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。4月24日(土)の放送では、ハリケーンランプ職人の別所由加さんに、「ハリケーンランプ」についてお話を伺いました。


「WINGED WHEEL」の「ハリケーンランプ」



嵐のなかでも消えない炎。そんな理由から名付けられたオイルランプが「ハリケーンランプ」です。

リキッドキャンドルオイルをランプに注ぎ、一度火を灯すと、6〜7時間消えることなく安定して燃え続けます。

そんな「ハリケーンランプ」を作っている日本で唯一の会社が、大阪府八尾市にある、1924(大正13)年創業の老舗ランプメーカー「WINGED WHEEL(ウィングドウィール)」。

昔ながらの製法にこだわって、プレス機を操り、ブリキの一枚板からすべてのパーツを作って、ランプを組み立てていきます。


昔ながらのこだわりの製法



作業工程は、およそ300。そのすべてを1人で仕上げているのが、国内最後と言われるハリケーンランプ職人の別所さんです。

「やっぱり職人の仕事っていうのは、理屈だけじゃなくて、金型であったり機械であったり、そういったものと一心同体になることなんです。わたしはいつも“仲良くなる”と表現しているのですが、一緒に頑張るという気持ちを持っていないと、機械も(こちらが)考えているようには動いてくれません」


ハリケーンランプ職人の別所由加さん



「ハリケーンランプ」を日本で初めて完成させたのは、別所さんの曽祖父でした。

当時、世界各国に輸出を展開し、成功を収めていましたが、時代の流れとともにランプ文化が衰退し、祖父の時代に会社が倒産。そこから努力を重ねて再起を果たし、以前と変わらないランプを作り続けています。

「毎日、ずっと考え続けていけば、きっと、道は開けていくのではないかなと思っているんです。わたしが小学6年生の頃に、一度、会社は倒産していて、母と2人でなんとか頑張って生きていこうとやってきました。母が“技術を残したい”と会社を再起して、私もそこから引き継いだんですね。どんなことがあっても、絶対になんとかできるんじゃないか、という気持ちがすごくあります」


「ハリケーンランプ」を量産していた頃のかつての作業風景



創業当時から変わらない炎の美しさと安定力、そして、現代にも馴染む魅力的なデザインで、着実に愛好者を増やしていった「WINGED WHEEL」の「ハリケーンランプ」。

コロナ禍でのアウトドアブームもあり、現在、予約注文が殺到。手元に届くまで5年から8年かかると言います。


アウトドアブームが追い風に



最後の日本製ランプを、ただただ未来にどう残していけるか。

そこにすべてをかけているという別所さんの思いは、「ハリケーンランプ」を手に取った人に受け継がれ、これからも火を灯し続けていきます。

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2021年5月2日(日)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55〜14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/