アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。9月28日(水)放送のゲストは、“世界のナベサダ”の愛称で知られるサックス奏者・渡辺貞夫さん。毎年恒例のクリスマスコンサート「SHISEIDO presents Christmas Gift vol.29 Sadao Watanabe Orchestra『PEACE』」の開催を12月4日(日)に控える渡辺さんが、コンサートへの思いを語りました。


坂本美雨、渡辺貞夫さん


渡辺さんは1980年に、日本人ジャズミュージシャンとして初めて日本武道館でコンサートを開催。その後は日本だけではなく、海外のフェスやライブにも出演し、海外ミュージシャンと共演するなど“世界のナベサダ”の愛称で親しまれ、今なお多くのステージに立たれています。

◆コロナ禍で苦境に…

坂本:貞夫さんの長い音楽の歴史のなかでも、コロナ禍は大変厳しい時期だったと思います。

渡辺:参りましたね。仕事がなくなったじゃないですか。ぽつんぽつんとしかなくって。

坂本:久しぶりにステージに立たれたときは、どんなお気持ちでしたか?

渡辺:うれしかったですよね。日本全国のみなさんが待っていてくれますから。それが張り合いがあるというか、生きがいです。ありがたいですね。

坂本:そうですよね。70周年を記念して開催されたコンサートのライブアルバム『JAZZ & BOSSA – LIVE AT SUNTORY HALL / SADAO WATANABE』が2021年11月にリリースされています。

◆恒例のクリスマスコンサートのテーマは?

坂本:貞夫さんは毎年、年末に東京・Bunkamura オーチャードホールでライブをおこなわれています。今年は29回目ということで、12月4日(日)に「SHISEIDO presents Christmas Gift vol.29 Sadao Watanabe Orchestra『PEACE』」を開催します。サブタイトルの「PEACE」は貞夫さんが決められたのですか?

渡辺:はい。最初にどんな曲を演奏したらいいのかと考えたときに、「PEACEだな」と思いました。(ファンキージャズの立役者の1人として知られるピアニスト)ホレス・シルヴァーのバラードに「Peace」という曲があるんです。美しい曲なので、ぜひやりたいと思いました。

坂本:その曲は、やはり平和への願いが込められているのでしょうか?

渡辺:「PEACE」というタイトルですから、意識して作っているんじゃないかなと思います。思いがけなく美しいものができて、10小節だけども完結しているし、それで「PEACE」と付けたんじゃないかなと。

坂本:貞夫さんは世界中のミュージシャンとセッションされてきていますが、“戦うこと”(戦争)は無意味だと感じていらっしゃると思うんです。

渡辺:そうですね。

坂本:やはり、悔しいという思いはおありですか?

渡辺:今回のウクライナ問題は、僕たちミュージシャンの世界でも大きな影響がありました。(コロナ禍もあって)仕事はもちろん少なくなりましたし、演奏会場も聴衆の数も制限されています。聴衆のみなさんも大変ですけども、制約がたくさんあるので僕たち演奏家もプレッシャーがありますね。

坂本:コロナ禍もあり戦争もあって、海外のミュージシャンとのセッションがなかなか最近はできないのでは?

渡辺:ここ2年ぐらいは、海外から呼べなくなってしまっています。来年はどうなるかわからないけども、一応僕の好きなミュージシャンには声をかけています。



12月4日(日)開催の「SHISEIDO presents Christmas Gift vol.29 Sadao Watanabe Orchestra『PEACE』」の詳細は、渡辺貞夫さんの公式Webサイトをご確認ください。

<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週月〜木曜11:00〜11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dear/