お笑いコンビ・麒麟の川島 明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。4月3日(土)放送のお客様は、漫画家・森田まさのりさん。「ろくでなしBLUES」や「べしゃり暮らし」(集英社)の名作を描いていた時代を振り返りました。


森田まさのりさん



今回のお客様は、漫画家・森田まさのりさん。高校在学中に投稿した作品「IT'S LATE」が手塚賞佳作を受賞し、高校生で漫画家デビューを果たしました。その後、森田さんは「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載をスタート。「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」「べしゃり暮らし」(集英社)とヒット作を立て続けに連載しました。

「ろくでなしBLUES」が連載されていた当時、「週刊少年ジャンプ」は“ジャンプ黄金時代”と謳われており、雑誌の発行部数は600万部を超えています。数々の名作が生まれるなか、多くの漫画家たちが筆を置いた時代でもありました。そんな時代を、森田さんはどのようにして生き抜いてきたのでしょうか?


TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」4月3日(土)放送のゲスト:森田まさのりさん



◆15話完結の可能性があった「ろくでなしBLUES」

川島:「ろくでなしBLUES」が連載された当時、何歳でしたか?

森田:21歳でしたね。

川島:連載するにあたって、どのようなお気持ちでしたか?

森田:めちゃくちゃうれしかったんですけど、同時に“えらいことになったな”と思っていました。(締め切りに)間に合わなかったら、“すみません”じゃ済まないので。

川島:プロですしね。“もうクビだ!”って言われる世界。

森田:「週刊少年ジャンプ」という超巨大な機械の歯車にガッチリと組み込まれた感じで、プレッシャーがすごかったですね。

川島:先生は、締め切りギリギリタイプ? 余裕を持つタイプ?

森田:僕は描くのが遅かったので、ものすごく余裕を持って始めました。最初の頃は、1週分の話を描くのに9日間ぐらいはかかっていました。

川島:それだとスケジュールの計算が合わないですね。10話分ぐらいは、ストックがあったんですか?

森田:4話分ぐらいは、余裕を持って描いていました。(漫画の設計図となる)ネームを何本か書き溜めていたのですが、ちょうどストックがなくなる頃に締め切りが追いつくんですよ(笑)。

川島:そういうシステムで連載されていたんですね。最初は、「ろくでなしBLUES」の反響ってどんなものだったんですか?

森田:当時のことはよく覚えています。1話目の読者アンケートは4位でした。1話目は巻頭カラーで大概の人が読んでくれるので、そこそこの順位だったんじゃないかな? でも実は、大事なのは2話、3話なんですよ。

川島:人気がガタっと落ちると、一気に打ち切りになるということですよね?

森田:そうそう。たしか2話目が6位か7位、3話目が15位でした。

川島:あらっ! ちょっと危ない状況でした?

森田:“危ないところに来たな”って思いました。それで最初は、とりあえず15話を目指していたのですが、そのあとの会議も奇跡的に(打ち切りを)くぐり抜けて。他に終わる作品があったというか、会議のタイミングがよかったというか。

川島:なるほど。もしかしたら、連載が終わっていたかもしれない?

森田:そうですね。15話あたりで終わっていたかもしれないです。

川島:じゃあ、最初の1年間ぐらいは、かなり不安定な状況だったんですね。ちなみに僕は、編集の方が漫画家さんに意見を言ってくるイメージがあるんです。“このキャラクターをもっと出せ”とか、“このストーリーを変えろ”とか。

森田:編集の方に言ってもらえたことは力になりましたね。僕1人では描けないので。(作品の)最初の読者として意見を言ってくれたり、いろんなアイデアを出してもらえたのは嬉しかったです。編集者がいないと漫画は描けないです。

川島:編集者は、もう1人の作家さんというか、相方みたいなポジションなんですね。

森田:そうですね。


当時20歳の森田先生



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次回4月17日(土)のお客様は、高橋名人さんです。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜
放送日時:毎週土曜 17:00〜17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/