AKB48の向井地美音がパーソナリティをつとめ、公認会計士の澤昭人から身近にある経済の仕組みをわかりやすく学んでいくTOKYO FMの番組「ジュグラーの波〜澤と美音のまるっと経済学〜」。5月6日(木)、13日(木)放送の「美音のまるっとエコノミー supported by PE-BANK」のコーナーでは、一般社団法人 ITフリーランス支援機構・高山典久さんを迎え、同団体を設立した経緯や現在進めている取り組みなどについて伺いました。


向井地美音、高山典久さん



◆ITフリーランスがより活躍できる環境づくりを

向井地:高山さんが代表理事をされているITフリーランス支援機構。今年2月に設立し、4月から事業をスタートしたとのことですが、どのような団体ですか?

高山:ITエンジニアをされている方は、日本に150万人以上いると言われています。そのなかでもフリーランスとして活動している方は20万人前後です。この団体では、“フリーランスとして活躍しているITエンジニアの方々が、もっと働きやすくなるように(環境を)変えていこう”ということで、支援機構と名付けました。

向井地:この番組は、これまで多くのITフリーランスの方に出演していただいています。そういった方々のための団体ということでしょうか?

高山:まさにそういった方々の働く環境がもっと良くなるような環境づくりをしています。

向井地:現在の課題はありますか?

高山:大きいところではセーフティネットです。会社員ですと、万が一大きなケガなどで働けなくなったとしても会社が保障してくれるケースがありますが、フリーランスは会社からの保障はありません。自身で保険をかけている方もいますが、まだまだ十分ではない部分もあるので、フリーランスであっても極力、会社員に近しい保障を受けられる必要があると感じています。

向井地:そこを支援するような活動を?

高山:支援機構で、どこまでできるかというところではありますが、行政に働きかける必要もありますし、もっと民間企業と組んでフリーランスの方々が安心して働けるような制度づくりや、さまざまな活動が、今後考えられると思います。

向井地:ほかにはどんな課題がありますか?

高山:欧米では、ITフリーランスが活躍するのはすごく当たり前の世界になっていますが、日本はそこまで認知が進んでいるとは言えない部分もあります。日本の企業が、もっとITフリーランスを積極的に活用するような働きかけの必要性が、まだまだあるだろうなと。

向井地:はい。

高山:支援機構を中心として、いろいろな企業と組みながらITフリーランスが活躍できるような働きかけをしていきたいと思っています。

向井地:活躍の場が広がるのはすごく大事ですよね。支援団体を立ち上げるにあたって、どんな苦労がありましたか?

高山:今後の活動は、ITフリーランスを支援する、いわゆるエージェントとなる企業と一緒に組んでいく働きがけになると思います。自社だけでなく、ITフリーランス全体のことを、いかにエージェントを中心とした企業群で考えていけるかが、成功の大きなポイントになってくるのかなと思います。“苦労”と言うよりも“ポイント”ですね。そこはきちんと理解しながら(目標に)向かっていく心がけが重要だと感じています。

◆ITエンジニア業界で求められる人材とは?

向井地:働くエンジニアさん側が気にしなければならないことはありますか?

高山:ITフリーランスの活用を発信していくなかで、社会により認めてもらうためには、ITフリーランスの方々も事業主・事業者としての責任や自身の役割、自覚などを持っていただきたいと思います。そういった啓発活動もおこないたいですね。

向井地:なるほど。ちなみにエンジニアさん同士、(ITフリーランス支援機構で)横のつながりはつくれますか?

高山:そうですね。支援機構に加入していただくことでネットワークもできるでしょうし、ご自身でいろいろなフリーランスの方とつながっていくことも非常に重要になってきます。そういった部分の働きかけもしていきたいと思います。

向井地:現時点で加入されている方はいらっしゃいますか?

高山:本格的な活動が4月からなので、数ヵ月先ぐらいにはITフリーランスの方々の加入を迎え入れられるように……という計画で準備を進めているところです。

向井地:ITエンジニア業界は人手が足りないという話をよく聞きます。高山さんから見て、どのような人材が求められていると思いますか?

高山:人手不足は深刻です。どの企業も開発の人材確保に苦労しています。一方で、ITエンジニアに求められるスキルも、日進月歩で技術が進化していますし、新しいものをどんどんつくり出していますので、人手不足であると同時に求められる部分のレベルも上がっています。

ITエンジニアのみなさんは、そこに対応していくために努力をされていますが、完全にシフトしきれていない部分もあるので、そこは課題なのかもしれませんね。そこに対して、なにかしらのスキルアップ支援の仕組みなども必要だと思います。

向井地:ITエンジニアになってからも勉強やスキルアップが大事な世界ですよね。ちなみに、高山さんが常務取締役をつとめている(フリーランスのITエンジニアをサポートする会社)「PE-BANK」では、そのような仕組みはありますか?

高山:「PE-BANK」では、スキルアップの支援に力を入れています。例えば、資格を取得するための補助金制度がありますし、スキルアップのためのセミナー受講についても補助をしていますし、スキルを高める支援を積極的におこなっていくような仕組みをつくっております。

向井地:最後に、高山さんの今後の夢や目標は?

高山:まずは、ITフリーランス支援機構を立ち上げたばかりなので、しっかりと活動してITフリーランスの方々が少しでも活躍できるような環境づくりをすること。あとは、「PE-BANK」での仕事も目指すところは一緒なので、1つの企業としてしっかりとやっていきたいです。

向井地:同時進行ということですよね。

高山:ITフリーランスの方々が、いかに働きやすく盛り上がっていけるか。支援機構も「PE-BANK」も見ているところは一緒ですので、そこに向けてしっかりと汗をかいていけたらいいかなと思っています。

次回5月20日(木)の放送も、どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年5月21日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:ジュグラーの波〜澤と美音のまるっと経済学〜
放送日時:毎週木曜 21:30〜21:55
パーソナリティ:澤昭人、向井地美音(AKB48)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/46993