放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。7月5日(日)の放送では、映画監督・上田慎一郎さんが登場しました。


(左から)上田慎一郎さん、高須光聖



◆撮影期間は8日間!?
高須:2018年に公開の映画「カメラを止めるな!」観に行きましたよ。

上田:めっちゃうれしいです!

高須:あの作品は、いつ頃思いついたのですか?

上田:公開の3、4年ぐらい前でしたね。そこから企画書を作って、あたためていました。企画書を持って映画プロデューサーに声をかけてみたのですが、「ゾンビものは日本ではヒットしない」的なことを言われちゃいました。

高須:そんなことを言われるんや(笑)!

上田:ヒットするセオリーのようなものがあるみたいです。それに加えて、バックステージものもヒットしないし、これを映画にするのは難しいのかなと思っていました。ですが、「ワークショップで1本映画を作ってみないか」というお話をいただく機会があったので、そこで「カメラを止めるな!」を作ろうと決意しました。

高須:断ったプロデューサーも、まさかヒットするとは思っていなかったやろうね。だけど、ワークショップではない形で映画を製作していたら、もしかしたら結果は違っていたかもしれないですね。

上田:そうなんですよね。結果的にはよかったなと思いました。ワークショップを経て、みんなで横一列になって映画を作ることができましたね。

高須:正直な話、出演する役者さんは誰も知らなかったんですよ。ですが、劇中でプロデューサー役をした女優のどんぐりさん。あの方のインパクトはすごいですね。

上田:いろんな方から“どんぐりさんがすごい!”って声をいただきましたね。あの映画が初の出演作なんですよ。

高須:いい人を見つけましたね。あの映画の撮影期間はどれぐらいだったのですか?

上田:8日間で撮影しました。

高須:8日間でよく撮ったねえ!

上田:予算も少なかったものですから、なんとか撮りましたね。

高須:それが大ヒットしましたからね。2018年を飾る映画となりました。これだけのヒットは予想していましたか?

上田:世界中の誰もが予想できなかったと思います(笑)。

高須:(笑)。作り上げていって「これは面白い映画になりそう」って思いだしたのは、どのあたりですか?

上田:僕が脚本・監督・編集を全部をやっているので、制作を進めていくうちに、だんだんと客観性を失っていくんですよ。「これは面白いとは思う。けれど……」っていう不安のなか、関係者(を集めて)試写をやったんですね。そうしたら、映画の打ち上げが12時間ぐらい続いたんですよ。3次会までやったのですが、誰も帰りませんでしたね。「これはもしかしたら、もしかするのかもしれないな」と感じたのはそのときでしたね。

高須:“作品を観て帰ろうとしない”ってうれしいね。みんなが作品の感想を語りたかったってことですから。

◆幼稚園からの幼馴染と会社を設立
上田:2019年に株式会社PANPOCOPINAを立ち上げました。社長は別の人です。幼稚園からの幼馴染が社長でして、「カメラを止めるな!」の音楽も彼がやってくれたんですよ。

高須:へえー!

上田:中学校の頃から「一緒に会社を作ろうね」って言っていました。なので、「カメラを止めるな!」のヒットのタイミングで会社を設立しました(笑)。彼はそのときサラリーマンだったんですけど、「辞めるわ」って決断してくれましたね。

高須:(笑)。辞めるってよく言えたね。

上田:けっこういいポジションだったらしいんですけどね。会社は現在、4人が在籍しています。僕の妻であるふくだみゆきも一緒に働いています。妻も映画監督をしているんですよ。

高須:そうなんですね! 会社をやってみて、何かトラブルはない? 意外と楽しくやっていけてる?

上田:トラブルはいっぱいあります(笑)。だけど、「ヤバいなあ」って言い合えることができる仲間とやっているので楽しいです。今もこうやって、昔から憧れている人に会えているわけですしね。

高須:そんなに憧れを抱かれるような大人ではないよ(笑)。実は僕もね、映画監督になりたかったんですよ。だけど松本(人志/ダウンタウン)が「放送作家は映画監督になれる近道やで」って言ってくれて。それで、気付いたら作家をずっと続けているんです。

(中略)

高須:映画監督は、何をしているときが楽しいですか?

上田:全部の工程が好きですが、脚本と現場と編集、どれかを選ぶとするならば現場ですね。

高須:撮っている最中なんだ!“これで尺は足りているのかな”とか“これでよかったのかな”って不安になったりはしない?

上田:長編映画を撮ったのは「カメラを止めるな!」と「スペシャルアクターズ」の2本なので、有名人を使った商業映画はまだやっていないんですよ。なので、これから先、そうした不安は生まれるかもしれませんね。今のところ、映画製作は楽しくて仕方がないです。

◆“気絶名人”を映画の主演に採用
高須:僕はフジテレビで「芸能人が本気で考えた! ドッキリGP」っていう番組をやっているのですが、以前上田さんにも出ていただいたんですよね。

上田:出ましたね。

高須:“仕掛け人が気絶する”っていうドッキリをやってもらってね。出演した演者さん、面白い方でしたね。すごくリアリティーがある気絶を演じていただきました。

上田:大澤数人君ですね。彼は「スペシャルアクターズ」の主演を務めています。10年間役者をしているのですが、3本しか芝居の仕事をしたことがないんですよ。

高須:そうなんだ!

上田:彼の親は「スペシャルアクターズ」が公開されるまで、役者をしていることを知らなかったみたいです。

高須:本当に!

上田:なので、気絶しそうなプレッシャーと戦いながら映画の撮影に挑んでくれたんですよ。

高須:あの子の気絶の演技は素晴らしい! いい仕事をしていますよ。

上田:彼がその言葉を聞いたら、きっと喜ぶと思います。

次回7月12日(日)の放送は、引き続き上田さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2020年7月13日(月)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/