手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。今回の放送では、防災や危機管理に詳しい防災システム研究所 所長の山村武彦さんに、「旅行先での地震の備えと心得」についてお伺いしました。


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オミクロン株の影響が心配されている状況でもありますが、感染状況が落ち着いているうちに実家に帰省したり、冬休みを利用して旅行を計画している方もいらっしゃると思います。

旅行先に出発する前に、必ず確認したほうが良いことがいくつかあります。まず、ハザードマップを見て、その土地にどんな災害のリスクがあるのかを把握し、避難所の場所を確認しましょう。ただコロナ禍で、1ヵ所に収容できる人数が少なくなっている可能性もあるため、3ヵ所ほど見つけておくと安心です。

また、災害用伝言ダイヤルの使い方を改めて確認しましょう。防災科学技術研究所が公開しているサイト「地震10秒診断」では、宿泊先の住所を入れると、大きな地震が発生する確率や発生後のライフラインの復旧期間の目安を見ることができます。ぜひ一度、出発する前に検索してみてください。

事前にできる確認をしたうえで、旅行などに出かけた際に心掛けてほしいこととして、山村さんは、「できれば、旅行バッグのなかに防災袋を入れてほしいですけど、それはさすがに入らないでしょうから“心の防災袋”を持って行ってほしいです。例えば、“こういう場面では、こういう行動をしたほうがいい”ということをシチュエーションごとにシミュレーションしておく。

また、ホテルや旅館で地震があった場合、原則として“部屋のドアを開ける”ことが重要です。これは、ドアが変形して閉じ込められる恐れがあるためです。また、旅館やホテルに着いたら、2方向避難ができるように非常出口や非常口を確認しておきましょう。宿泊する施設の状況を確認することも大事ですね」と注意喚起します。

地震の揺れが収まったら、怪我をしないように散乱した物に注意をして窓やドアを開け、脱出経路を確保してください。基本的には、宿泊先の誘導に従ってください。

また、行楽地で地震が起きたらどうすれば良いでしょうか?

山村さんは「心のスイッチを“緊急スイッチ”に切り替えるということが大事です。市街地にいるときに地震が起きたら、ガラスや建物の看板などが降ってくる恐れがあるので、建物や倒れそうなブロック塀、瓦屋根の家からなるべく離れる。できるだけ何もない駐車場や広場に移動することが大切です」と話します。

ただ、旅行に行っているときは、心の緊急スイッチを切り替えるのが難しくなります。また、土地勘がないからこそ、事前の確認からホテル滞在、観光地での避難行動をシミュレーションしておくことが大切です。

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/