藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。7月25日(土)の放送では、元バレーボール女子代表監督の眞鍋政義さんをゲストに迎え、お届けしました。


眞鍋政義さん



◆日本代表監督として、意識していたこと
眞鍋さんは、1963年生まれ、兵庫県姫路市出身。大学卒業後の1986年、新日本製鐵に入社。1年目からレギュラーとして活躍し、新人王を獲得。その後の新日鐵黄金時代を築きました。日本代表としては、1988年ソウルオリンピックに出場。

2005年に現役を引退し、2009年からバレーボール女子の日本代表監督として指揮を執り、2012年ロンドンオリンピックで銅メダル獲得に導きました。現在は、ヴィクトリーナ姫路の球団オーナーをつとめています。

藤木:女子のチームを長年指揮されてきましたが、女子の選手を指導するうえで心がけていたことはありますか?

眞鍋:やはり“コミュニケーション”ですかね。特に(バレーボールは)チームスポーツですから。また、私は男性ですから、まず私自身が心の扉を開いてマメに話をしないと選手も素直に受け止めてくれませんので、自分の心を常にオープンにしていました。

藤木:例えば、“選手が髪型を変えた”ということも気づいたら言うとか、そういうことをされていたのですか?

眞鍋:なかなか気づけないですけどね(苦笑)。女性のマネージャーに「選手が髪を切ったり、色を変えたりしたら連絡してほしい」とお願いしていました。だから、女性マネージャーからLINEやメールとか電話でよく連絡をもらっていました。

藤木:選手の誕生日とかは?

眞鍋:当然、手帳に全部書いてありましたよ(笑)。

藤木:選手のところまで降りていって……ということですよね。

眞鍋:やっぱり、そこまでしないとなかなか一体感は生まれませんからね。そうしたことをよくやっていました。大変でしたね(苦笑)。

藤木:すごく気を遣われていたのですね。

眞鍋:監督は“モチベーター”ですから。目標を達成するために選手やスタッフのモチベーションを上げることも監督の仕事だと思っていましたから、マメにやっていましたね。

◆世界の壁に立ち向かうには?
藤木:先日、石川祐希選手が“セリエAの強豪 パワーバレー・ミラノへ移籍”というニュースが舞い込んできましたけど、眞鍋さんも“石川選手の先駆け”と言いますか、セリエAのパレルモへ行かれていらっしゃいましたよね。

眞鍋:日本人で初めてでしたね、もう20年くらい前です。日本の男子、女子が世界で活躍するためには、やっぱり“世界”を知らないと勝てませんから。僕は“挑戦すること”が大好きなんですよ。だから、石川選手のことは本当に応援しています。

藤木:眞鍋さんが初めてセリエAに行かれたときは、相当勇気が必要だったのではないですか?

眞鍋:年齢が36歳でしたから、いま考えるとよく行きましたよね(笑)。それこそいろいろなことがありました。まったく英語が通じなくて、いきなりイタリア語ですからね(笑)。

藤木:言葉の壁がありますよね。

眞鍋:でも、イタリアは食べ物が美味しかったですね(笑)。

藤木:セリエAで世界最高峰のバレーボールを体験して、いろいろなことが得られたのではないですか?

眞鍋:バレーボールって、日本以外のアジアや欧米は、指導者も選手も“プロ”なんですよ。日本だけが、まだアマチュアスポーツ、企業スポーツなんですよ。私は当時日本代表でしたから、やはり“世界のプロ選手になりたい!”と思ってイタリアに行きましたので、やはり勉強になりましたね。

藤木:いつか日本もプロリーグ化してほしいですよね。

眞鍋:男女ともに、日本代表がもう1回、ワールドカップや世界バレー、オリンピックでメダルを獲るためには、少なくとも“世界と同じ土俵”に行かないと厳しいと思います。

◆日本代表に期待すること
藤木:現在、日本代表を率いる中田久美監督に期待することはありますか?

眞鍋:もう1度、オリンピックで表彰台にのぼってほしいです。できればメインポールに(日本国旗を掲げて)、君が代を聴きたいですよね。

藤木:“東洋の魔女”再びですか! いまの日本代表はどうですか?

眞鍋:“日本がどうか”というより世界が強いんですよ、身長も高くて。ですから、男子も女子も大変だとは思いますけど、チームスポーツですからね。何が起きるかわかりませんし、そういう“一体感”も含めて期待をしています。

藤木:組織力で対抗しないと、あの体格差はなかなか埋められないですよね。そして、真鍋さんがオーナーをつとめていらっしゃるヴィクトリーナ姫路が、Vリーグで目指すところは?

眞鍋:我々は、5年前に日本で初の女子プロチームを立ち上げまして。特に姫路、播磨の地域のみなさんに応援してもらっているプロチームなので、“スポーツを通して、バレーボールを通して地域を盛り上げて行きたい!”と思ってやっております。

藤木:それと並行しているプロジェクトが、「ヴィクトリーナ ドリームス」ですね。

眞鍋:「ヴィクトリーナ ドリームス」は、いままでのオリンピアンの選手たちが、日本中をまわって、特に中学生にバレーボールの指導をしております。

藤木:子どもたちにとっては憧れの選手が指導してくれるわけですから、素晴らしい経験ですよね。

眞鍋:そうですね。少しでもバレーボール人口が増えてくれたらいいなと思ってやっています。

藤木:そうやって裾野を増やしていくことが、世界に立ち向かうことにつながりますよね。

眞鍋:そうですね。特にバレーボールは“ママさんバレー”の人口がすごく多いんですよ。そういった意味でも、いまは少子化ですけど“バレーボールを楽しんでほしい”という思いを持って、オリンピアンたちが日本全国をまわって指導しています。

次回8月1日(土)の放送は、元なでしこジャパン監督・佐々木則夫さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2020年8月2日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/