青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの新番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。4月25日(日)の放送では、内閣府 男女間暴力対策課・田中麻理さんに「さまざまな性暴力」をテーマに話を伺いました。


青木源太、田中麻理さん、足立梨花


◆手口が巧妙化する“性暴力”
性暴力は、自分が望まない性的行為です。それが恋人や夫婦という関係であったとしても、強要された性的行為はすべて性暴力にあたります。

内閣府が今年3月に発表した調査結果によると、20歳以上の男女のうち、女性は14人に1人、男性は100人に1人が無理やり性交などを伴う被害に遭っています。

加害者との関係を見てみると、交際相手や配偶者が多いほか、親戚、職場やアルバイト先の関係者、通っていた学校の関係者、SNSなどインターネットで知り合った人などが挙がっています。被害に遭った年代は20代が最も多く、10代でも多いことがわかっています。

近年、10〜20代に対する性暴力の手口が巧妙になっていることも要因の1つ。なかでも「被害の相談が寄せられているのが“レイプドラッグ”」と田中さん。その手口は、「(相手に気づかれないように)睡眠薬などのクスリを飲み物や食べ物に混ぜて、相手の意識をもうろうとさせ、抵抗できない状態にして性的行為をする」というもの。

被害事例のなかには、知り合ったばかりの人とカラオケボックスに行き、トイレに立ったあと、部屋に戻って残っていた飲み物を飲んだら意識がもうろうとし、気がつくと服を脱がされていたというケースや、仕事の打ち合わせで出された飲み物を飲んだところ、急に眠くなり、気がつくと服を脱がされた状態で床に倒されていた……といったケースもあります。

田中さんは、「お酒だけでなく、お茶やジュース、食べ物などにもクスリを混入できるので、残念ながらどんなシーンでもレイプドラッグが起こる可能性がある」と警鐘を鳴らします。そして、「こうした手口があることを知っておくだけでも被害を避けることにつながるので、覚えておいていただきたい」と訴えます。

また、SNSを利用した手口もあると言い、「SNSで知り合った人から、『服を着替えられる?』などと言葉巧みに誘導されて、自分の裸の写真や動画を送信してしまったり(撮られたりして)勝手に掲載される性暴力もある」と言います。しかも、このケースは近年増加傾向にあり、被害者のおよそ9割が中高生です。

ほかにも、SNSで知り合った人と実際に会ってみたら、画像とはまったくの別人が現れて、恐怖を感じつつも逃げ出せず、性暴力に遭ってしまったというケースも。さらには、アダルトビデオへの出演強要や、客から性的行為を強要されるリスクのあるバイト、いわゆるJKビジネスなど、その手口はさまざま。セクシュアルハラスメントや痴漢なども性暴力にあたります。

だからこそ、「なにが性暴力になるのかを知り、適切な対応を取れるようにしておくことが大切」と田中さん。とはいえ、性暴力に遭った直後は、驚きや混乱でなにをしたらいいのかわからなかったり、誰かに相談したくても恥ずかしくて言えなかったり、1人で抱え込んでしまう人がいるのも現状です。

そこで、そんなときのための電話相談窓口として、すべての都道府県に開設されている「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」を紹介します。

ワンストップ支援センターでは、性犯罪・性暴力被害者のあらゆる相談に寄り添い、どうしていくのがよいかを一緒に考えてくれます。例えば、被害直後であれば緊急避妊薬を処方してくれる病院を紹介し、適切な診察を受けられるための案内や、こころのケアをおこなえる病院の紹介などのほか、警察に行く場合、必要に応じ、付き添って被害届の提出から捜査のための事情聴取などの同行支援などもおこなっています。

こうした支援施設がある一方で、内閣府による調査では、無理やり性交などをされた人のうち、「誰にも相談しなかった」という人はおよそ6割も。

相談できなかった理由には、「恥ずかしい」「誰にも知られたくない」のほか「自分さえ我慢すればいい」「相談しても無駄」「思い出したくない」「相手の行為は愛情表現だと思った」「相手の行為が理解できず被害を受けたとは思わなかった」「他人を巻き込みたくない」、そして「自分にも悪いところがあると思ったから」などという声も寄せられています。

そんな現状に、田中さんは「ここで注意していただきたいのは、性暴力を受けた方のなかには、このように自分を責めてしまう方も多いんです。でも、性暴力に遭った方が悪いことは、まったくありません」と声を大にします。

「もし今、不安な気持ちでこの放送を聴いている方がいたら、“この程度で相談してもいいのかな……”などと思わずに『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(全国共通 #8891)』へお電話ください。また、内閣府では、チャットで相談できる性暴力に関するSNS相談『Cure time(キュアタイム)』も実施しています。“電話はちょっと……”と思う方は、ぜひ活用してみてください」と呼びかけていました。

足立は「ワンストップ支援センターの『#8891(はやくワンストップ)』や『Cure time』があることだけでもみんなには知っておいてほしいです」と話し、青木は「普段はなかなか目に見えないものですし、日常の会話のなかで出てくる話題ではないので、表には出ていませんが、20歳以上の男女のうち、女性は14人に1人、男性は100人に1人が性暴力に悩んでいる現実があるということですよね……」と痛感した様子でした。

足立梨花、青木源太



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聴取期限 2021年5月3日(月・祝) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/