ロックバンド[Alexandros]の川上洋平がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Panasonic presents おと、をかし」。この番組は川上が毎週、その日の空気感、季節感、そして世の中の雰囲気を加味して、洋邦ジャンルを問わず“今の気分”で極上の音楽をセレクトしていきます。

4月23日(土)の放送は、sumikaの片岡健太さんがゲストに登場。お互いの作曲メソッドや、高校時代に好きだった音楽をテーマにトークが繰り広げられていきました。

(左から)片岡健太さん、パーソナリティの川上洋平/撮影:マスダ レンゾ


◆作曲にはボイスメモをフル活用

川上:前から気になっていたんだけど、どういう風に音楽を作ってるの?

片岡:だいたいお風呂からあがった後とか、一日の始まりか終わりにボイスメモでワンコーラスくらい録るっていうことをずっとやっていまして。趣味の延長線上に作曲がありますね。

川上:日課なんだ。

片岡:日課です。世に出てない楽曲たちがめちゃくちゃいっぱいあるんですよ。

川上:毎日やってるの!? すげぇなぁ。ボイスメモが飛んだら地獄なんじゃない?

片岡:地獄ですよ(笑)。2回くらいやったことがあって。

川上:俺もまったく同じでボイスメモには録ってますけど、さすがに毎日じゃないね。リフやベースラインを思いついたときには録るけど、毎日ワンコーラスはないかな……。

片岡:携帯を失くしてしまったときとか、どういう風に心を立て直します?

川上:自分のなかでいいと思ったものって、録音が消えてしまったとしてもふとしたときに出てきたりするかな。

片岡:まったく同じです。思い出せるような曲じゃないと、いい曲じゃないってことなんだよね。

川上:同じだね。(作曲は)ギターからやってます?

片岡:ギターが多かったんですけど、どうしても手癖みたいなものがついちゃうじゃないですか。メロディーから作っても乗せるリフが「3、4パターンくらいしかないな」ってなっちゃうので、最近は弾けないながらもピアノから作ったり、ベースラインだけ作ったり、リズムを先行して作るっていう、いろいろな試行錯誤をこの何年かはやっていますね。

川上:誰かの新曲を聴いたときに、それに駆り立てられてなのかはわからないけど、次の瞬間に自分が曲作りを始めていたりしない?

片岡:ある! その曲が1番2番までで終わっていたとしたら、架空の3番を自分で作っちゃうの(笑)。

川上:それ、すっごくわかります。そういうのってあるんだよね。

片岡:一緒だ。

◆大好きな「くるり」の凄さを熱弁

川上:片岡くんは邦楽・洋楽だと、どっち派ですか?

片岡:邦楽のほうが聴きますね。

川上:昔は洋楽派だったの?

片岡:高校のときに軽音楽部だったんですけれど、当時の軽音楽部って邦楽のバンドだけコピーしているとバカにされる風潮が……。

川上:わかります(笑)。

片岡:そのときに好きだったのはWeezerとかOasisでした。例えばレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジのギターソロを弾けなかったからナメられるみたいな、高校軽音楽部特有のマウントみたいなものはくぐってきました。

2002年のサマソニに行ってかっこいいなと思ったのが、The Hives。「うわ、かっこいいな」と思って。その年は確かWeezerも出てましたね。だから高校のときは洋楽を聴く機会が多かったと思います。逆に洋平くんは、邦楽を聴くイメージがあまりないんですけど。

川上:ラジオでは、くるりさんとか奥田民生さんとかかけているし、好きなバンドはいるんですよ。海外に住んでいたから、素直な気持ちで邦楽を通ってきていなくて、ずっと洋楽を聴いて育てられて……っていう感じだったから。

中3で日本に帰ってきたときに、そのマイノリティなところを消したくはなかったんですよね。洋楽好きのお兄ちゃんになって、まさに高校で「邦楽なんて……」って言っているような人になってましたね(笑)。

片岡:ははは(笑)! 先輩だ!

川上:どんどん友だちをなくしていく(笑)。その方たちと今対バンさせていただいているっていう、微妙な話なんですけど。でも、くるりは超好きですね。

片岡:くるりの良さって何だと思います?

川上:とにかく真似できないところが超好きだし、洋楽にないところがちゃんと備わっている。だけど洋楽っぽくもある。アメリカへ行ったときにスタジオでくるりの曲をかけていると、エンジニアも「誰、これ?」って言うしね。

片岡:めちゃくちゃ音にこだわってますもんね、くるり。

川上:岸田繁さんの声って日本っぽくもあるんだけど、なんか不思議なんですよね。

片岡:僕もくるりが大好きなんですけど、岸田さんの声はブルースを感じるんです。車を運転しているときに、延々とまっすぐな道が続いていてもそこにマッチしてくれるというか。決して眠くならず、かといって鼓舞しすぎるわけでもなく、隣にいてくれる感じ。洋楽でいうところのブルースを感じています。

川上:歌詞もすごく好きだし、僕のなかになんとなくある昔の日本の風景。見たことがないはずなのに出てくる。

片岡:なるほどね! 体験してもいないのに。

川上:それがすごい。でもインタビューを読むと煙に巻かれるような、「何、この人?」みたいな。

片岡:気になっちゃうんだね。

川上:そうなんだよね。すごく好き。

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聴取期限 2022年5月1日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:Panasonic presents おと、をかし
放送日時:毎週土曜 15:00〜15:25
パーソナリティ:[Alexandros] 川上洋平
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/okashi