手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。8月21日(土)の放送では、防災システム研究所 所長の山村武彦さんに、「水害の危険性」についてお伺いしました。


※写真はイメージです


今夏、九州地方や中国地方を中心に長く降り続く大雨の影響で、浸水害や土砂災害が起きました。

あなたの住んでいる街でも、いつこのような災害・被害が起きるかわかりません。

山村さんは、地球温暖化の影響を受けて、雨のもとになる大気中の水蒸気量が増加していると言います。「大雨が頻発すると、台風も数は多くはないが発生すると激化した台風になってしまう。そういった点では、異常気象時代というのは、災害多発時代とも言えると思います。

日本の国土の10%が、洪水になりそうな地域『氾濫想定エリア』なんですね。その10%のところに、全人口の51%が住んでいる。激化すると、さらに危険度が増していくと思います」と警鐘を鳴らします。

気象庁の観測によると、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る頻度は、直近10年で、1.4倍も増えています。豪雨はさまざまな災害をもたらしますが、山村さんは、関東・都心で注意したい水害の1つが「内水氾濫」だと指摘します。

この内水氾濫という言葉、気象情報やニュースでよく耳にされていると思いますが、あなたは詳しく知っていますか?

内水氾濫は、市街地に排水能力を超える雨が降り、排水雨量が追いつかず建物や土地が水に浸かる現象です。これは「浸水害」とも呼ばれています。

そして、この内水氾濫は標高の低い場所であるほど、発生のリスクがあります。例えば、外側から内側にかけて谷のようにくぼんでいる場所、地下室や地下街などは内水氾濫が発生しやすいと言われています。

また、アスファルトは土よりも水の浸透が遅いため、アスファルトで舗装されている都心部でも内水氾濫が起きる危険を秘めています。

危険が迫る前に避難場所などに移動しておくことが理想ではありますが、必ずしも早い行動が取れるとは限りません。すでに、内水氾濫が起きてしまっていたら近くにある2階以上の建物に避難してください。河川などが決壊する外水氾濫に比べると時間的な猶予はありますが、無理に遠くまで逃げることは避けて、近場のビルやマンションに避難しましょう。

そして、大雨による災害から身を守るために大切なことの1つに「ハザードマップ」があります。あらためて、自治体のハザードマップを確認してみてください。

最後にリスナーの皆さんに伝えたいこととして、山村さんはこう話します。

「いつでもどこでも、他人事ではなくて、自分事と考えて、気象情報、防災情報に耳を傾ける。待っているだけではなくて、本当に必要な情報は自分から取りにいく。自治体の防災メールやアプリを活用して、いつでも情報を取りやすいようにしておくことも大切だと思います」

地球温暖化が進むなかで、自然災害は年々増えています。“私の住んでいる町は大丈夫”という正常性バイアスをかけないで、“いつ起きてもおかしくない”という気持ちを持っておくことは、いま1番求められていることです。自分の心に手を当てて、今一度考えてみてください。

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/