コラムニストの犬山紙子(月曜&火曜担当)と、アプリクリエイターの関口舞(水曜&木曜担当)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送番組「ホメラニアン」。10月28日(月)の「ホメラニアン ホッとフォーラム」のコーナーでは、児童虐待をなくしたい! との思いで立ち上げた「#こどものいのちはこどものもの」 仲間でもある、坂本美雨さんをゲストにお迎えしました。

坂本美雨さんと犬山紙子



◆いろとりどりな家族のカタチ
犬山:本日の議題は「いろとりどりな家族のカタチ」。結婚、出産しなくても家族になれる時代に、どんな家族のカタチを選択するか。そして、さまざまな家族のカタチが受け入れられる世界にするためにはどうすればいいか。美雨さんと一緒に考えていきたいと思います。

私たちは結婚、出産という選択をしましたが、美雨さんは元々、結婚、出産に興味はありましたか?

坂本:願望はありましたよ。自分の育ちが割とゴチャっとしているので(笑)、いわゆる“普通”っていう言葉はあれだけれども。今の旦那さんは、本当に安定したように見える家庭から来ているし。“そういうところに入りたいな”っていう気持ちがありましたね。

犬山:私は結婚、出産も、めちゃくちゃ悩んだ組でした。多分、人それぞれなんですよね。

坂本:本当にそう。それで、いろんな人に聞きに行くっていう本を出しましたよね。

犬山:そうなんです。以前「私、子ども欲しいかもしれない。」(平凡社)っていう本を執筆して。子どもを産んだ人だったり、産まない選択をした人だったり、同性同士のカップルで子どもがいる方だったりとか、いろんな方に話を聞いて。トークイベントでは美雨さんにも。

坂本:それが出会いだったね、多分。

犬山:私が一方的に好きで、お願いしたらOKを頂いたという……そんな流れだったんですけど。でも、本当にさまざまなカタチの家族が、身近な人にもいますよね。

坂本:いますね。シングルマザーや同性同士で暮らしたり、さまざま。ただ、その当事者の方々も、上の世代(例えば)ご自身の親に対しては、ちょっとまだ後ろめたい気持ちがある、とか。やっぱり世代のギャップはありますね。

犬山:ありますね。だから悩みも尽きないし、まだまだだけれども、少しずついろんなカタチが認められていけばいいなと思うんですけれども。

◆1人の子どもに1人特別な大人を
様々な家族のカタチの1つに里親、特別養子縁組もあります。親の病気や貧困、育児放棄など、さまざまな理由で家族と暮らせない子どもたちは、全国で約4万5,000人いると言われています。そうした子ども達を、家庭で一定期間育てる役割を担っているのが里親家庭です。

里親は、原則18歳未満の子どもを家庭で預かる制度。そして、特別養子縁組は、養子となるお子さんの実親、生みの親との法的な親子関係を解消して、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度。里親と特別養子縁組の違いというのは、伝わったのかなと思うんですけど。

坂本:特別養子縁組のほうが、例えばドラマやそういう所で伝わっていると思うんですけれども、「養育里親」という制度って、まだあまり知られていないような気がして。

養育里親は、例えば年齢制限があまりそこまで厳しくなかったり、結婚している夫婦じゃなくてもなれたり、というのがあるので。今は養護施設が満杯だったりもするので、入所できないから虐待があるかもしれない家庭に帰してしまう、というよりは「家庭という空気感」をより知ってもらいながら育ってもらうために里親家庭に入る、というのが、今のところは理想的だなと思うので。増えていってほしいですね。

犬山:本当にその通りで。その施設が悪いっていうことではなくて、どうしても施設のほうも、人の数と時間に制限が出てしまうので。そうなると、里親の制度で子どもを預かった場合と施設で預かった場合だと、愛着形成っていうんですかね、子どもが傷ついているわけですよね。その傷ついたなかで“この人にだったら心を開いていいんだろうか”っていう行動があって。そこから愛着形成ができていく。そのスピードが、全然違う。

坂本:そうですね。やっぱり1人の子どもに1人特別な人っていう、そういう大人が必要だと思う。「日本こども支援協会」という養育里親を啓発している団体があるんですけど、代表の岩朝(いわさ)さんのお話を聞くと、例えば、施設で愛情がある人でも働く時間に制限があるから、夜寝るときに「おやすみ」って言う人と、「おはよう」って言う人がどうしても違うって。

子どもにとって、違う人が挨拶に来るわけですよね。そうじゃなくて、やっぱり1人の人と愛着を確実に築いていくことが必要だなぁとすごく思いますね。

犬山:里親のなかで暮らしていく子どもは、日本だけかなり少ないんですよね。日本は8割方が施設ですかね。でも海外だと、むしろ里親のほうが多いんですよね。

坂本:学校でも普通に里親家庭(の子ども)がいたりとか、町での受け入れ態勢っていうのもすごくあったりするので。

犬山:町での受け入れ態勢を作るのも大切ですね。一時里親っていうのもありますし。すべては子どものための制度。子どもファーストな世界を作っていけたらいいですね。

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<番組概要>
番組名:ホメラニアン
放送日時:毎週月〜木曜 20:00〜21:30
パーソナリティ:犬山紙子(月、火曜)、関口舞(水、木曜)
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/homeranian