架空のレコード店を舞台に、「上質な音楽を、じっくり味わう。」をコンセプトにお届けするTOKYO FMの番組「THE TRAD」。5月〜9月の毎週最終水曜に、カセットテープカルチャーを紹介するコーナー「カセット×トラッド」をお届けします。今回のナビゲーターは、パーソナリティ(「THE TRAD」店長)をつとめる稲垣吾郎とアシスタント・中川絵美里。東京・中目黒にあるカセットテープ専門店「Waltz」店主・角田太郎さんをゲストに迎え、カセットテープの音、歴史、最新シーンなど、あらゆる面から、カセットの魅力を紹介していきます。


稲垣吾郎、「Waltz」店主・角田太郎さん、中川絵美里



6月30日(水)の放送では、アンビエント・フォークの傑作や、チルアウト系のローファイ・ヒップホップ、元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムの楽曲、さらには生活空間のための音楽を紹介しました。

◆稲垣向けのカセット4本を紹介

稲垣:(先月は、水曜・木曜パーソナリティをつとめるハマ・オカモトくんが担当だったので、今回)「カセット×トラッド」に出演できて嬉しいです。僕がポチっとボタンを押して流すカセットテープが全国に流れるんですよね。今日はどんなカセットを持ってきてくださったんですか?

角田:今回は4本のカセットを持ってきています。今日は吾郎さんが担当されるとのことでしたので、落ち着いたトーンのもので統一してみました。

稲垣:前回は、アンビエントのようなものを流されていましたよね?「こういう曲がカセットテープにあるんだ」とびっくりしました。

角田:そうそう。それを気に入ってくださっていたとお聞きしました。

稲垣:ああいう曲もカセットで聴けるんですね。今回も楽しみです。

――今回、角田さんは、稲垣に聴かせたい4本のカセットテープを紹介しました。

◆1:Beverly Glenn-Copeland「Ever New」

角田:Beverly Glenn-Copeland(ビバリー・グレン・コープランド)は、カナダで活躍するアメリカ人のシンガーソングライター兼電子音楽家です。「セサミストリート」の番組音楽を作っている方でもあります。1986年にカセットテープだけでリリースした音源が、35年のときを経て再発されました。オリジナルと同じカセットフォーマットです。今日はそちらを持ってきました。

稲垣:かわいい絵ですね。最初はカセットフォーマットだけで発売されたんですね?

角田:たぶん、すごく低予算で作られたものでして。ほとんど人目に触れることなく忘れ去られた作品だと思うんですけど、とても素晴らしいものだと近年、再発見されました。“アンビエント・フォークの傑作”と言われていますね。

ちなみにアンビエントは、ボーカルの入っていない音響が多いと思うのですが、この方はたまに歌うんですね。今日紹介する曲はボーカルが入っているのですが、とても素晴らしい歌声なのでぜひ聴いてください。

◆2:Dirty Art Club「Triple Stacks」

角田:Dirty Art Club(ダーティ・アート・クラブ)は、アメリカの(ノースカロライナ州)シャーロットで活動されているビートメイカーです。ビートテープと呼ばれているカテゴリは、カセットテープの世界ですごく人気があるんですよ。

簡単に言うと「ラップの乗っていないヒップホップ」です。そういったものを宅録で作ったものは「ローファイ・ヒップホップ」なんて言ったりもします。Dirty Art Clubはチルアウト系のローファイ・ヒップホップですね。チル・ホップなんて言ったりもします。

稲垣:いろいろ混ざっているんですね!

角田:すごくリラックスした気分で聴けるヒップホップです。

稲垣:そういうものもあるんですね。

◆3:Rostam「Bio18」

角田:Rostam(ロスタム)は、ニューヨークの人気ロックバンド・Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)に在籍していたメンバーです。脱退後はプロデューサーやソングライターとして活動していて、フランク・オーシャンやHYBEといった大物アーティストと仕事をしています。近年は“裏方の大物”になっていましたが、最近になって2作目のソロアルバムをリリースしました。今回は、そのなかの1曲になります。

◆4:Green-House「Bird of Paradise」

角田:こちらはアンビエント作品で(最初にかけた)Beverly Glenn-Copelandとは違って現役で活動されている方です。5月にアルバム『Music For Living Spaces』をリリースし、世界的に話題になっています。ポピュラー音楽とは全然違う音楽ですが、完成度の高さで評判がいいアーティストですね。“生活空間のための音楽”というコンセプトで作られた作品で、アーティスト自身も自然と協調することを常に唱えています。オーガニックなアンビエントなので、聴いていて気持ちいいと思います。

稲垣:生活空間のための音楽。ずっと部屋で流していたいなあ。

角田:そういうタイプの音楽だと思います。

――4曲のカセットが流れたあと、稲垣はコーナーの感想を語りました。

稲垣:ボタンを押すとき、周りからの視線をすごく感じた(笑)。カセットレコードのプレイボタンが、録音ボタンとすごく近いところにあるんですよ。

中川:ご紹介いただいた4曲はいかがでしたか?

稲垣:よかったです! 僕の好みのものを角田さんが選んでくださいました。

角田:カセットテープカルチャーの多面性も感じていただけたかと思います。

* 

番組で流れた楽曲はradikoでも聴くことができます。ぜひチェックしてください!

次回の放送は7月28日(水)です。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年7月8日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:稲垣吾郎(月・火)、ハマ・オカモト(水・木)
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/trad/