市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning〜season your life with music〜」。12月16日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「ジェンダーレス制服」について取り上げました。


木曜レギュラーパートナーの若新雄純



◆山口県・宇部市内で初の「ジェンダーレス制服」導入
山口県宇部市立藤山中学校は、来春から「ブレザータイプの制服」を導入すると発表。スラックスとスカートの2種類から選ぶことができる性差のない「ジェンダーレス制服」導入は宇部市内では初めて。制服を変えるための議論は、生徒たちから始まったということです。



現在、校則の見直しを実施している学校もあると言う若新。自身も地元・福井県の県立高校や教育委員会と一緒に、「生徒や教員、地域の人たちを巻き込んで、時間をかけてじっくりと対話をしながら、“自分たちでルールを作り直そう”という取り組みをしている」と話します。そのなかで、「“正解”がないことと向き合うのがすごく難しい」と実感を語ります。

そして、「作っては変えて……を続ける必要があると思う」と見解を示します。さまざまな分野で多様性・ジェンダーレスに関する動きがある昨今。例えば、男女で校則が違うことが多い髪型について、「どうするのがいいか。実際に話し合ってみると、生徒たちの中からもいろいろな意見があって、100%完璧な答えはすぐには出ないと思う」と話します。

ここで若新は、自身が議論してきたなかでの事例を紹介。「新しい制服はどうあるべきか」について交わした議論では、「男女で区別せず、みんな同じ制服にすればいい」という案もあれば、「従来通り、女子はスカートがいい」「男女一緒にするのであれば、女子がズボンにするんじゃなくて、男子がスカートにすればいいじゃん」というような意見も。

また、校則で性差を考えることについて、若新は「(男女)同じにすればいいというわけではない。ところが、ジェンダーレスの議論になると、『男子も女子も一緒にすればいい』という声は極端で、実際はそんなに単純ではない」と実感を語ります。

また、ある高校生からは鋭い指摘があったそうで、「“男子の基本の制服はあるけど、違うものを着てもいい、女子も基本とは違うパターンも選んでもいい”ってなると、基本じゃないほうを選んだ人が少数派として肩身が狭くなるのでは?」という疑問が出て、「だから男女の制服云々ではなく、A・B・C・D・Eのようにいろいろなパターンを用意して、それを好きに選べばいいのではないか」という案があったと話します。

このように制服1つをとっても、さまざまな意見や視点があるのが現状。若新は「(校則でジェンダーレス議論をすると)“これが一番”という完璧なものは、なかなか見つからない。今までの日本社会の多くは、選択肢を最小限にして悩まなくて済むようにしてきたけど、(これからは)たくさんある選択肢から自分で選ぶことができる社会を作っていかなければいけない。その分、結論を急がず、ねばり強く議論する必要がある。今後、さらに深まっていく複雑なテーマだと思うので、ぜひ注目してほしい」と話しました。

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<番組概要>
番組名:Seasoning〜season your life with music〜
放送日時:毎週月曜〜木曜 13:30〜15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、乙武洋匡(火曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/38286