TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。2020年12月22日(火)のお客様は、アンガールズ・田中卓志さんと、かもめんたる・岩崎う大さん。ここでは、岩崎さんが考える“コントの書き方”について田中さんが深堀りしていきました。

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(左から)岩崎う大さん、田中卓志さん


◆「なかなかのハードルなんですよ」(岩崎)
田中:ネタとかを考えるとき、俺は机の上でずーっと考えるの。

岩崎:はいはい。

田中:“こういう人がいて、こうしたら、こうしよう。でも行動がつまんないな”とか言って。もう1回たたみ直したり……って考えるんだけど、う大くんがどうやってネタを考えているのか知りたいの。面白い話が多いから。

岩崎:僕はここ何年かで言ったら、たぶんすごい(作品を)量産しているんですよ。それこそ、自分たちの新作コントも書いたり、番組の企画でお題をもらってコントを作るとか、最近は多いんですよね。

田中:そうだ! 俺も1回書いてもらった、東京03さんのラジオで。西園寺っていうすごいオシャレな名字なのに……。

岩崎:そこまで覚えてくださってる(笑)。

田中:いやすごいのよ! 初めて、う大君が俺を主人公に書いたコント。

岩崎:もろ当て書きですからね。“03さんと誰かでコントを作るって”僕も緊張する仕事なんです。それで田中さんがゲストの回で、そこに僕がコントを書くって、なかなかのハードルなんですよ。

田中:でもそれが面白かったのよ! 新たな俺を見つけてくれた。

岩崎:あれは03さんが演じるサラリーマンのところに、ヘッドハンティングされた新入社員がくると。

田中:そう。すごいエース級の人間が。

岩崎:履歴書に名前が“西園寺何とか”で、趣味・紅茶とかいろいろ書いてあって……ただ、証明写真がはがれていて載っていないっていう(笑)。

田中:そうそう(笑)。絶対にスゲー人間がくると思ったら俺なんだよ。「ハハァ、西園寺です」って言って(笑)。

岩崎:みんな“どんな完璧人間がきて虐げられるんだ”と思ったら、「コイツかい(笑)!」みたいになって、一気に田中さんのことを好きになる。

田中:それで俺は、実際に周りの人にいじられるように動いてた人間なのね。

岩崎:そうなんですよね。だから(西園寺の履歴書に)“趣味・紅茶”って書いているのも、「お前の見てくれでなんで紅茶なんだよ!」みたいなことをいじらせるためにやってる、みたいな設定なんですけど。

田中:そうそう。それを初めてコントにされたのが、“うわぁ、嬉しいな”っていうか。俺も実際さ、テレビに出るときに多少は演出する訳じゃない。それをう大くんに“見透かされた!”と思ったんだよね、あのコントで。人間の芯の部分をあっという間に取り上げていくっていうかさ。“それが岩崎う大なんだ”って。

岩崎:あれはやっぱり、冷静に考えればご自身で演出をされているのは当たり前のことなんですけど、田中さんがそれを裏で全部考えに考えてやっていたら、なんか面白いなっていう(笑)。

田中:ハハハ(笑)。それがもうドキッとしたし嬉しい。それを俺は、う大君の作品で実体験した人間なんだから。

◆「自分のやったことが無駄になるのが嫌」(岩崎)
岩崎:モノを作るときは悩まないようにしているんですよ。

田中:え、どういうこと? 悩んじゃうじゃん、絶対。

岩崎:なんて言うんですかね……“立ち止まらないようにしている”というか。 “これはないな”っていうよっぽどのものはやらないんですけど、出てきた案は“それ、1回採用してみよう”みたいな感じで走り出していっちゃうんですよ。後々アリかナシかは考えて行こう、みたいな。

田中:へぇ。それってさ、途中でダメな感じにならない?

岩崎:途中でダメっていうか、“これでいいのかな”って思っているのは何となく心には引っかかっていたりするんですよ。“ここの選択は、これで合っていたのかな”って。それがなんとなく進めていくと、“あぁ! ここでこうすれば、さっきの気になっていた選択が、プラスになるような展開にできるわ”とか。そういうことが起きてきたりもするんです。

田中:いや、それスゲー羨ましいな。って言うかスゴイ! まぁ今まで書いてきた量がすごいから経験でカバーできているんだろうし、その精度が上がっているってことだろうね。“最初にまずこの方向で行きます”が外れないってことだもんね。俺はいまだにすげー外れるのよ。“やってみたら、いまいちだったな”っていうのが結構あるからさ。

岩崎:あと僕、自分のやったことが無駄になるのが性格的にすごい嫌なんですよ。だから、何とかしようと思って……。

田中:あ、粘るんだ。

岩崎:はい。

田中:あぁそう!

岩崎:だから、(コントの)後半に実はこんなキャラでした、ってなったりするのって、つじつま合わせだったり、前のままじゃ面白くないから無理矢理こうしているとかが結構あるんですよ。

だから、完成したのを観て“どうしてこんな発想になるんだろう”とか言われたりするのも、実は無理矢理成立させようとして、(話を)でっちあげるんですよ。そうすると、“このままだと齟齬(そご)がある”とか“手前のふりがやや違う”とか。それを成り立たせるための展開を考えて、“あっ、ちょっといい感じで飛べたから変えよう”って少し遡ったりして微調整をしたりして。

田中:そっか! なるほど! 実は前半の違和感があったほうがいいってことね。

岩崎:いいこともあります。それを遡って直したりとか。

田中:へー!

岩崎:結局、お客さんは過程を知らない訳じゃないですか。コントで言ったら、2人が舞台に立ってやることがすべてだから、その前段の脚本とかは関係ないっちゃ関係ないんですよ。

田中:なるほど。良い話聞いたなー! そのほうがちょっと粗さもあるネタができそうだし、粗さがあったほうが面白かったりするだろうし。

岩崎:あります、あります。そして、それを補おうとして頑張った結果、それによって出たボケが1番強いボケになっているとか、よくあるんです。

田中:へぇー。これはいい話を聞いたな。

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来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……

1月18日(月)テリー伊藤さん×cobaさん
1月19日(火)s**t kingz(Oguriさん・Shojiさん)×C&K(CLIEVYさん・KEENさん)
1月20日(水)深川麻衣さん×小見山峻さん(写真家)
1月21日(木)紗倉まなさん×田中慎弥さん(作家)

がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00〜26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/