吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。9月26日(土)の放送では、伝統工芸士・紙漉き職人の五十嵐匡美さんに、野菜や果物から作られた「FOOD PAPER」についてお話を伺いました。


食物由来の「FOOD PAPER」



100%土に還る、野菜や果物から作られた食物由来の紙文具ブランド「FOOD PAPER」。

手掛けているのは、創業1919年、福井県にある越前和紙の老舗工房「五十嵐製紙」です。

日本古来の手漉きの紙、「和紙」。その代表的な原料は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの植物ですが、国内で収穫できる量は、年々減っています。


手漉きで作られる和紙



そんななか、“なんとか新しい紙を作れないものか”と、五十嵐さんは考えていました。

新しい紙のヒントをくれたのは、五十嵐さんの息子・優翔くん。「食べ物で紙を漉いてみた」という小学校の自由研究です。


息子・優翔くんの自由研究



優翔くんの自由研究がきっかけとなり、生まれた「FOOD PAPER」。

手漉き和紙と同じ工程で作ることができて、洋紙でもなく、和紙とも違う独特な風合いが特徴です。


食材ならではの風合いが特徴の「FOOD PAPER」



「子どもが考えたアイデアを、母親の私が紙を漉いてみたということなんですね。この『FOOD PAPER』には、その食物の持つ特徴がすべて出ているんです。玉ねぎには玉ねぎのやわらかさや、表情や色合いが全部出てきたり、みかんだったら、色合いや手触り、ぶどうなんかも発色の仕方だったり、その食材のやさしさなり、強さなりが出てくるんです」と五十嵐さん。


優翔くんと五十嵐さん



「FOOD PAPER」の生産に取り組むことで、「身近なところから少しでも食べ物のゴミを減らしていきたい」と言います。

捨てられてしまう野菜や果物を活用し、環境にやさしい紙文具ブランドとして、紙の可能性を広げていくことが目標です。


広がる紙の可能性



最後にこんなことも語ってくれました。

「私は、いろいろな食材を漉いているんですが、漉いているうちに食材すべてが大好きになってきているんです」

「FOOD PAPER」が、どんなものを使って、どうやって作られているか、そんな親子の会話が食育にもつながりそうですね。

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55〜14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/