住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。7月14日(木)放送の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ健康サポート」のゲストは、医師で医療ジャーナリストの森田豊さん。認知症を患った母との暮らしや、認知症予防のための行動について語ってくれました。


森田豊さん


森田さんは東京大学大学院医学系研究科を修了後、米国ハーバード大学で専任講師を歴任。現在は医師として医療現場に従事し、医療にまつわるさまざまな問題にメディアや講演などを通じて取り組んでいます。

◆認知症を患った母と23年間過ごす

森田さんは、7月8日(金)に「医者の僕が認知症の母と過ごす23年間のこと」(自由国民社)を出版しました。こちらは森田さんの実体験を綴った書籍で、執筆には3年の歳月を費やしたそう。「認知症の予防・診断・介護に正解はないと思うんですよね」と森田さん。自身の経験を情報共有し、認知症に対して何らかのヒントを得てほしいと話します。

森田さんの母は、ある日を境に好きだった化粧やファッション、外食、友達との会話などをしなくなったそうで、「今思うと、それが(認知症の)きっかけなんだなと思うんです」と振り返ります。また、それまで温厚だった性格は少しずつ怒りやすい性格に変容し、しばらくすると物忘れが増えていったそうです。

23年前は、現在よりも認知症に対する理解が広まっていなかった時代でした。医師という立場である森田さんですが、“自分の母が認知症”という事実を受け入れることに抵抗があったと言います。また、森田さんの母は認知症の検査を頑なに断っていましたが、森田さんが「どうか僕のために受けてくれ」と説得した結果、検査に応じてくれたそうです。

◆認知症予防のために大切なこと

アルツハイマー型認知症を患う原因は何なのでしょうか? 森田さんは「遺伝よりも生活環境による影響が大きいとされています」と説明。そして、予防のために大切なこととして以下の点を挙げました。

1:対人接触を増やす
2:好きなことや生きがいを見つける
3:有酸素運動
4:魚介類を食べる

軽度認知障害(性格の変化や物忘れなど)の段階で生活習慣を是正すると症状を改善できるため、専門医と早めにつながることが大事だとも言います。ここで、住吉が「介護する上で大切なことは何だと思われますか?」と問いかけると、「決して1人で背負わず、できるだけ複数の人と情報共有をしながら、分担して介護をすることが重要です。家族だけでは対応しきれない状況のときは、公的施設を頼りましょう」と森田さん。

さらに、認知症検査に至るまでに時間を費やした自身の経験から「検査自体の制度化が求められる。制度化されることで、検査を受ける側の心理的負担も軽減される」と所感を述べると、住吉は「予防と早期発見につながっていいですね」と共感しました。

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森田さんの書籍「医者の僕が認知症の母と過ごす23年間のこと」では、認知症問題改善のヒントがたくさん綴られています。認知症と奮闘する方、これから直面するかもしれないと考えている方は、ぜひ手にとって考えてみては?

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月〜金曜9:00〜11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:https://www.tfm.co.jp/bo/aky/