稲垣吾郎(月・火曜)、ハマ・オカモト(水・木曜)、吉田明世(月〜木曜)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「THE TRAD」。8月26日(水)放送のコーナー「TOKYO FM新型コロナウイルス関連情報」のテーマは「スマートフォン用の、新型コロナウイルス接触確認アプリ『COCOA』を利用することの有効性と現段階の問題点」について。番組の冒頭でフリーアナウンサーの高橋万里恵が、ITジャーナリストの三上洋さんに話を伺いました。

写真はイメージです



◆家族や職場でアプリをいれてクラスター発見も?

三上:COCOAの特徴はプライバシーに徹底的に配慮していることです。しかしその結果として、国はクラスター追跡にはCOCOAを使えない。なぜかと言うと、濃厚接触した人のデータは国や保健所側も確保できていないからなのです。でも、最近になってCOCOAによって、クラスターのような可能性を推測できるという事例が出てきました。

福井県敦賀市では、市役所の職員24人にCOCOAからの通知が来た、ということが起きています。この24人の方々が新型コロナウイルス感染症の陽性なのかどうかということはわかりません。しかしながら、24人ほぼ同じタイミングでCOCOAの通知が来たということは、何らかの感染者との接触、もしくはクラスターが起きている、ということが伺えます。

このように、COCOAを職場や家族といったグループできちんと入れることによって、クラスター追跡、もしくは集団感染が広がらないように、という配慮になる。COCOAを会社などの団体で一括して入れることによって、組織的な感染をなくせる効果も出てきています。

高橋:こうしたメリットがある一方で、いくつか問題点も指摘されていると言います。

三上:COCOAについてはスタート当初から不具合がいくつか発見されています。短期間に開発されたアプリだけに、この不具合は仕方のない面もあるかもしれません。

直近でわかっている例では、COCOAの通知が来たのに、アプリを開くと「濃厚接触ありません」といった表示になってしまうという不具合です。このほかにもいくつかの不具合が指摘されています。これらは、今後徐々に直っていくとは思われます。

◆陽性者処理番号発行でトラブルも…

三上:もう1つの問題点は、保健所側が処理番号の発行をうまくできていないという問題です。これは新型コロナウイルス感染症の陽性になった人のTwitterの声などで見えてきています。COCOAでは、もし新型コロナウイルス感染症の陽性になったら、保健所で処理番号というものを発行してもらいます。この処理番号を自分のアプリに入力することで、2週間の濃厚接触した人に対して匿名で通知が届く仕組みになっています。

ところが、COCOAでの陽性登録者数というのは今のところ360件程度、とかなり少ないのです。これにはいくつかの問題が考えられますが、TwitterなどのSNSの声を見ると、保健所側が処理番号発行をしぶっていた、もしくはなかなか出してくれなかったという声があります。これについては厚生労働省も把握をしていて、今後保健所に対して処理番号の発行をスムーズにするように今要請している、と報道されています。

高橋:処理番号がなかなか出してもらえないということについて、三上さんは「保健所の負担が大変に多いため、なかなか手が回らないということもあるのかもしれないが、改善を期待したい」としています。また、厚生労働省は各自治体に、COCOAで濃厚接触の通知を受けた人はPCR検査を公費で受けられるよう、通知を出しています。つまり、検査費用が無料ということです。それも踏まえてCOCOAのダウンロードを検討してみてください。

<番組概要>
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月〜木曜 15:00〜16:50
パーソナリティ:稲垣吾郎(月・火曜)、ハマ・オカモト(水・木曜)、吉田明世(月〜木曜)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/trad/