青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。12月26日(日)の放送では、警察庁 交通局交通企画課長の今村剛(いまむら・つよし)さんに、「その笑顔を失わないために! 絶対にしない、させない飲酒運転」をテーマに話を伺いました。


(左から)青木源太、今村剛さん、足立梨花



◆認識の低さ、そして自分を過信している

飲酒運転による交通事故は、法律が改正され厳罰化が進んだことなどにより年々少なくなっているものの、いまだに後を絶ちません。ちなみに、昨年の飲酒運転による交通事故は2,522件。そのうち、重傷事故は353件、死亡事故は159件でした。

飲酒運転による交通事故がなくならない理由について、今村さんは「多くの場合は、飲酒運転が犯罪だということの認識の低さ、そして自分を過信している」と話します。「“ちょっと飲んだだけ”“慣れた道を走るだけ”“自分はお酒に強い”という理由で“運転しても大丈夫だろう”という考えに至るのは、すべて間違っている」と指摘します。

お酒を飲むと、脳の知覚や運動能力をつかさどる部分が抑制され、注意力、判断力、情報処理能力などが低下します。すると、気が大きくなってスピードを出して運転する、車間距離の判断を誤る、危険に気づいてからブレーキを踏むまでの時間が長くなるなど、交通事故に結びつく危険性が高くなります。そして、“お酒に強い”と言われる人でも、少しの量のアルコールでも影響があることが分かっています。

また、“飲んでから時間が経っているので大丈夫だろう”と思って運転し、事故を起こすケースも。アルコールの分解にかかる時間は人によってさまざまなため、「お酒を飲んでから時間が経過していても、体内にアルコールが残って飲酒運転に当たる可能性があります。翌日に車の運転をする予定があれば、それを考慮した飲酒の時間や量を心掛けてほしい」と話します。

飲酒運転は交通事故の危険性が高くなるだけではなく、死亡事故につながる危険性も高く、飲酒運転の死亡事故率を“飲酒なし”の場合と比べると、およそ8倍にもなります。

今村さんは「飲酒運転をゼロにするには“飲んだら、乗るな!”を運転者自身が固く守ることが重要ですが、それだけではなく、周りにいる方々もお酒を飲んでいる人に運転をさせないことを徹底していただきたい」と声を大にします。

飲酒運転の罰則は、運転者だけでなく、車を提供した人、酒類を提供した人、また、運転者が飲酒していることを知りながら同乗した人にも科せられます。警察では、関係業界とも協力をしながら“飲酒運転を絶対にしない、させない”という飲酒運転を許さない社会環境づくりを進めています。

◆飲酒運転根絶に向け、さらなる対策強化を実施

今年6月には、千葉県八街市で下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが衝突。2人が死亡、3人がケガを負うとても痛ましい事故がありました。

バス、タクシー、トラックなどのいわゆる“緑ナンバー”の自動車運送業でなくても、例えば、仕出し弁当屋や酒屋、デイサービスなど、仕事の一環で自動車を利用する事業者は多く、業務で一定台数以上の自動車を使用する事業者は、“自動車の安全な運転に必要な業務をする人”を選任することが法律で定められています。この選任された人のことを“安全運転管理者”と言います。

乗車定員が11人以上の自動車は1台以上、そのほかの自動車は5台以上使用していれば、事業所、営業所ごとに安全運転管理者の選任が必要となります。ちなみに、50cc以上の自動二輪車の場合は、1台を0.5台と計算します。また、自動車の台数が20台以上40台未満の場合は、安全運転管理者を補助する副安全運転管理者を1人以上選任することなども法律で定められています。

安全運転管理者の要件は、20歳以上で自動車の運転管理に関して2年以上の実務経験を有する方です。ただし、副安全運転管理者を選任しなければならない場合は、30歳以上の方と定められています。また事業者は、選任した日から15日以内に都道府県公安委員会に届け出なければなりません。

具体的に安全運転管理者がどんな業務をしているのかというと、“運転者に対する交通安全教育”“運転者の適性や技能などの状況把握”“点呼などによる飲酒、過労、病気、そのほかの正常な運転をすることができない恐れの確認と必要な指示”などです。

八街市で発生した飲酒運転による重大な事故を受け、飲酒運転根絶に向けた対策強化の1つとして、道路交通法施行規則が改正されました。2022年4月から、安全運転管理者の業務内容の一部である酒気帯びの有無の確認方法などについて新たなルールが段階的に施行されます。

今村さんは、「まず、2022年4月からは運転前後の運転者に対して、酒気帯びの有無を目視などで確認することが義務づけられます。これまでは運転前の確認だけでしたが、2022年4月からは、事業所に戻ったときにも確認していただくことになります。また、この確認の内容は記録化して1年間保存することが義務となります」とポイントを説明。

さらに、2022年10月からはアルコール検知器を用いて確認をおこなうことが義務づけられます。なお、緑ナンバーの事業者は、既にアルコール検知器を用いて確認をおこなうことが義務づけられています。なお、義務化にあたり、アルコール検知器の性能としては「呼気中のアルコールを検知し、その有無またはその濃度を警告音、警告灯、数値などにより示す機能を有する機器」と定められています。

あらためて、今村さんは「飲酒運転は極めて悪質で危険な犯罪行為です。飲酒運転は絶対に“しない”“させない”“許さない”ということを、この年末年始も必ず守ってください!」と呼びかけました。

足立は、「いまだにお酒を飲んで車に乗る人がいることに衝撃を受けた。信じられない……」と怒りをあらわにして、「『飲んだら、乗るな!』とみんなに伝えたい」と強調します。青木は、飲酒運転根絶に向けて道路交通法施行規則が改正されたことに触れ、「(2022年4月から)運転前後の酒気帯びの有無も確認することになるが、当然のこと。勤務中にお酒を飲んで運転してしまうのを防ぐために、こうした取り組みが始まるんですね」と再確認していました。


(左から)青木源太、足立梨花



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聴取期限 2022年1月3日(月) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/