音楽プロデューサー・松任谷正隆がゲストのキャリアや内面を紐解き、本人すら気付かない魅力に迫っていくTOKYO FMの番組「松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?」。4月9日(金)の放送では、シンガーソングライター・大橋トリオの音楽ルーツを探っていきました。

(左から)パーソナリティの松任谷正隆、大橋トリオ


◆名前に「トリオ」と名付けた由来

————知り合い経由で、大橋トリオの名前を知った松任谷は、当初3人組の音楽ユニットだと思っていたことを明かします。珍しいアーティストネームですが、トリオという名前はどのようにして付けられたのでしょうか?

大橋:もともとプロデュースや楽曲提供、映像音楽とかをやるときは、本名の大橋好規(よしのり)名義で活動をしていたんですね。ひょんなことから歌の作品を作ることになったときに「違う名前にしてみよう」と考えてみたんです。

————キャッチーな名前をつけたいと思っていたことや、さまざまな楽器を演奏した経験などを含めて、1人でありながらも「トリオ」と名付けた大橋さん。その背景には、大学時代にジャズを学んでいたことがありました。

大橋:トリオって「鳥男」みたいで、名前っぽいなとも思いましたね。

松任谷:なるほど(笑)。

大橋:なので、トリオだけど1人バンドです。

大橋さんがジャズを学んだ動機は「おしゃれでかっこいいから」だったそう。今の音楽性にたどり着いたキッカケを知るために、松任谷は幼少期から学生時代に触れた音楽について質問しました。

松任谷:大橋さんの一番のベースはクラシックってことになるんですか?

大橋:クラシックで音楽をはじめていますから、もちろん通ってはいますね。

松任谷:音楽のベースってなかなか見えないものなんですよ。隠れていたり混ぜ合わさったりしているんです。なので、沈殿しているものを知りたいです。

大橋:沈殿しているとは思っていないのですが、ユーミン(松任谷由実)さんはめちゃくちゃ聴いていました。

松任谷:何歳ぐらいの話?

大橋:中学生から高校生にかけてですね。大ファンです。小学生の頃は流行りものを追いかけていました、光GENJIとか。中学3年生ぐらいにはエリック・クラプトンの名盤『アンプラグド』にハマりました。あとは、ユーミンさんの流れになりますけど、無意識で吉川忠英さんのギターにハマりましたね。

————吉川忠英さんはアコースティックギターの第一人者として、松任谷由実、福山雅治、夏川りみといった、多数のアーティストに携わるギタリスト。大橋さんの父は音響設計の仕事に携わっており、エンジニア向けの教材を作る際に吉川忠英さんへ録音を依頼したそうです。

大橋:録音の現場に参加させてもらって、忠英さんの存在を知りました。それがきっかけで大ハマりしまして。

松任谷:その話だけだと(大橋さんの音楽ルーツが)わからないんだよなあ(笑)。もうちょっと沈殿したところから話しましょうよ。そこがわからないと、あのフォークのようなカントリーのようなものと、今の大橋さんの作っている音楽がどうしても結びつかないんですよ。

大橋:(笑)。僕の音楽って、どのように捉えていますか?

松任谷:第一印象ですが、とても心地よいです。あとは何だろうな。ご飯を食べるように聴きたい音楽。特別なときに特別な気持ちになりたくて聴く音楽というよりは、日常的に聴きたいものというか。自分のペースを取り戻せる気がするし、やみくもに頑張っていない感じが好きかな。

大橋:ありがとうございます。

松任谷:もう少し話をしていけば「(大橋トリオは)だからこういうサウンドなんだ」っていうのがわかってきそうです。もちろん、大橋君の声も好きですよ。僕の好きな歌い方です。

大橋:嬉しいです。

◆「たくさんの楽器に触れることができた幼少期

————物心がついた頃から、大橋さんはさまざまな楽器に囲まれた生活を送っていたそうです。楽器の所有者は誰だったのでしょうか。

大橋:家にはクラシックギターがあって、父親が趣味でやっていたフェンダーのジャズベースがあって、ある日気が付いたらシンセドラムもあって。あとはローズピアノも家にありました。

松任谷:珍しい家だよなあ。ローズピアノを買ってきたのはお父さん?

大橋:はい。物心がついたときにはありました。

松任谷:変わってますよねえ。お父さんはご自分で宅録をされていたんですか?

大橋:宅録はしていないですね。だけど、何か弾きたいフレーズがあったんでしょうね。いつも同じフレーズを弾いていました。何のフレーズかはわからないんですけど。

松任谷:子どもの頃から楽器に触れるチャンスがあったわけだ。

大橋:そうですね。それぞれの楽器で、父親が見本として演奏をしていました。ローズと一緒で、1フレーズだけ弾くんですよ。それを真似して弾いていました。

松任谷:耳コピは得意だったの?

大橋:4歳の頃から、テレビで流れてくるCM音楽をピアノでなぞったりはしていたみたいです。

松任谷:僕と似ていますね(笑)。僕もCMの音楽をピアノで再生するのが得意だった。

大橋:楽しかったですよね。

番組では他にも、大橋さんとステレオ好きのお父さんとの音楽にまつわる思い出にも触れていきました。

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聴取期限 2021年4月17日(土) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?
放送日時:金曜 17:30〜17:55
配信日時:金曜配信 or 金曜17:30配信
※4月16日(金)よりAuDeeでディレクターズカット版を配信予定!
パーソナリティ:松任谷正隆
番組Webサイト: https://audee.jp/program/show/44056