禁酒法の時代に、こっそりひそかに経営していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなバーがありました。月曜から木曜の深夜1時にOPENする“ラジオのなかのBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。

6月23日(火)のお客様は、映画監督の行定勲さんと音楽雑誌「rockin’on」編集長の山崎洋一郎さんです。

▶▶この日の放送内容を「JFN PARK」でチェック!


(左から)猪子寿之さん、石川善樹さん


◆山崎「偶然だけど、タイムリーな映画」
山崎:(行定勲監督の)「劇場」っていう新作の映画が、本当に好きで。

行定:本当ですか。ありがとうございます。

山崎:下北沢と高円寺もちょこっと舞台として出てきて。僕もずっと高円寺に住んでいたので、すごく愛着があったし。やっぱり下北沢・高円寺っていうと、音楽関係とものすごい近かったりするし。しかも、僕も大学のときに、いわゆる小劇場の芝居をやっていたので、そういうお話じゃないですか。だから、懐かしいというか身につまされるというか。でも、本当に“リアル”というか、磨き切れている感じですよね。

行定:本当ですか。又吉(直樹)さんの原作で、自分は芸人だけど、それを“演劇”というものに変換させて、自分の夢をかなえられたのか、かなえられるのかわからないけどやり続けている、という話で。

僕も助監督の頃からいろんな友達がいて、下北沢で芝居しているときは、みんなで観に行って、その後に「どうだったか」っていう話をしたり。ほかにも、いろんな人たちがライブをやったり芝居をやったり……っていうね。今は、演劇もライブもミュージシャンも、下北沢でみんなの前で演奏したり芝居できたりできない状況にあって。映画はね、かろうじて映画館でまだ観れたりできるんですけど。

せめて、この「劇場」という映画を通じて、みんなが苦労して、いろんな自我と戦って、どうしようもないんだけど、それを続けている人たちがいる、っていうことを感じてもらいたいな、っていうのはありますね。

山崎:配信されている映画「きょうのできごと a day in the home」は、このコロナの状況を受けて、そのなかで作られた作品ですけど、「劇場」という映画はそうではなくて。

コロナ以前の段階から作られてきた映画ではあるんだけど、結果として、この今の“劇場で芝居を観たい”“映画館で映画を観たい” という気持ちだったり、下北沢や高円寺とか、そういう街がもう1回“、音楽やお芝居を楽しむ街”として賑わってほしいっていう。そういう気持ちが、ものすごくストレートに感じられる映画になっていて。偶然なんだけど、すごくタイムリーですよね。

行定:本当だね。だから今、ミュージシャンたちが、配信をとにかくやらざるを得ないですよね。でも“配信ならではの表現”もしているじゃないですか。こんな特別な見え方もあるのね、って言う。

だから、ネットを通じてでもライブを見せる。そこから届いてくるものは、やっぱり“魂”って話で。映画界も、配信と劇場で公開するって、この善悪はないわけですよね。ストリーミング配信という行為とは、どうしても“二次的なもの”っていう発想があったんだけど。まぁこういう時代だから、“どうやって伝えるか”っていうのは、すごく重要かなと思いますよね。

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▶▶このほか、コロナ禍で製作された行定監督映画「きょうのできごと a day in the home」の話も……続きは「JFN PARK」で!

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00〜26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/