モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。4月22日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のゲストは、岩手県出身のスポーツライター・及川彩子さん。「ワールドクラスの野球選手が、なぜ岩手から誕生するのか?」について伺いました。


※写真はイメージです



現在、メジャーリーグのトロント・ブルージェイズで活躍する「菊池雄星選手」。ロサンゼルス・エンゼルスで、今シーズンも二刀流で戦っている「大谷翔平選手」。そして、完全試合を達成した後も、衝撃的な投球を続けている千葉ロッテマリーンズの「佐々木朗希選手」。

毎日のようにスポーツ紙を賑わせているこの3人に共通している点があります。それは、「岩手県出身」ということ。ちなみに、菊池選手と大谷選手の母校は「花巻東高校」。佐々木朗希選手は「大船渡高校」。全く同じ環境で育ったというワケではありませんが、なぜ岩手から歴史的な名選手が誕生するのか……? その謎に迫るべく、岩手県出身のスポーツライター・及川彩子さんが現地を取材しました。

ユージ:この時間は、及川さんへのインタビューを通じて、選手育成のヒントを探ります!まずは、高校に入る前。3人はどんな環境で野球をしていたのでしょうか?

及川:菊池雄星選手と大谷翔平選手は、「リトルシニア」と言われる(中学校の)硬式野球の土壌から出てきています。岩手では、昔はあまりシニアのチームがなかったのですが、2006年ぐらいから急激に増えて今は10チームくらいあります。全国的に見てもかなり多いほうです。

佐々木朗希選手は、(中学校での)軟式野球の後に、「Kボール」(※)を経験して高校の硬式野球に入っています。

(※)Kボール(現・KWBボール)……中学生が軟式野球から高校の硬式野球へスムーズに移行することと、野球の国際的な普及を目的として2000年に開発された軟式野球ボール。2001年には、このボールを公認球とした、中学3年生が対象の全国大会を主催する「日本K-Ball少年野球連盟」(現・一般財団法人日本中学生野球連盟)が発足。岩手では全国に先駆けて2001年からKボールが普及した。

及川:佐々木朗希選手は、「オール気仙」という岩手県沿岸の(Kボールを使ってプレーする)選抜チームに入ってプレーをしていました。(岩手には)そのようなリーグがあることで、高校野球に移行するまでの間、非常にうまく調整ができたのかなと思います。

ユージ:「Kボール」が気になりますね!

吉田:硬式野球と軟式野球の基本的な違い、岩手で盛んな理由について教えていただけますか?

及川:軟式野球(で使われる軟球)は、(硬式用のボールよりも軽くて軟らかく)少しサイズが小さいゴムボールです。ゴムといっても、少し硬めです。

素材は軟球と同じゴム材質で、サイズ(重さ・大きさ)は硬式と同様です。軟式から硬式の高校野球に移った子どもたちが困るのがサイズ感。握りの違いや感覚が一番問題になっていて、軟式から硬式に移行したときにうまく合わない子たちがすごく多いのです。

「Kボール」を(中学3年生の)夏〜秋の間にやることによって、(硬球同様のサイズの)ボールに慣れることが非常に優位になってきます。あとは、材質的には軟式ボール(で、中身が空洞のため衝撃加速度・圧縮荷重値は硬球の約1/3という構造)なので、肘や肩への負担がすごく少ないのも特徴です。

ユージ:若い頃に野球をされていた方のなかには、中学生の頃までは軟式野球で活躍できていても、高校で硬式野球になじめずに悩んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

吉田:ちなみに「Kボール」は、普通の野球と比べてストライクゾーンが広く、ダイナミックなプレーを楽しめるそうです。特に盛んにおこなわれている地域は、岩手県と千葉県とのことです。

ユージ:菊池選手と大谷選手、そして佐々木選手。3人の環境の違いは分かりましたが、一方で、野球の環境として共通して言えることはあるのでしょうか?

及川:一番共通しているというか、岩手県の野球で感じたのは、やはり指導者のレベルが上がっているな、ということをすごく感じています。以前は、少年野球を教えている方というのは、例えば昔、野球が得意だった近所のお父さんのような方が多かったのかな、って印象があるのですが、今は、高校野球や大学野球、社会人野球で、きちんと野球を学んだ方が地元に戻って教えている。それがリトルシニアや少年野球に浸透しているので、そこからだんだんとレベルが上がっていって、中学、高校と進んでいます。指導者のレベルが、高校に限らず少年野球でも上がっているという印象を受けました。

やはり指導者が一番大事なので、体格的に恵まれている選手がいても、指導力がなければ、いい選手は育ちませんので、指導者の方たちが、もっともっと勉強する機会があるといいのかなと。あとは、連盟や学校などが、もう少し指導者の方々をサポートするシステムがあるといいのかなと思っています。

ユージ:指導者が一番大事というのは、野球に限らず、全てのスポーツにも言えそうですよね。菊池選手、大谷選手、佐々木選手。それぞれが持って生まれた、ずば抜けた才能はあると思いますが、育っていく過程で野球の指導に熱心な方々に恵まれたことも大きいはずです。

岩手県には、野球の指導方法を教わるために、有名な監督の元へ積極的に学びに行くような指導者もいるそうです。スポーツ全体の発展を考えたときに、まずは指導者を育てるための環境を整えることが今後、大切になってくるのかもしれません。新たなスーパーヒーロー、次はどこから誕生するのでしょうか!?

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聴取期限 2022年4月30日(土) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/