放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。10月3日(日)の放送では、女優の草笛光子さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)小山薫堂、草笛光子さん、宇賀なつみ



草笛さんは、1933年生まれ、神奈川県出身。1950年に松竹歌劇団に入団。松竹大船、東宝を経て、数多くの舞台や映画に出演するなど、いまなお第一線で活躍しています。

天海祐希さんが主演をつとめる10月30日(土)公開の映画「老後の資金がありません!」に出演している草笛さん。天海さん演じる主人公・後藤篤子の姑である後藤芳乃役を演じています。

主人公にとって敵役である役どころとあって「この映画で、大きなスクリーンに私のアップの顔が出たら、もう女優はおしまいでしょうね。ひどい顔を出しちゃった。いままで松竹、東宝といろいろな映画をやってきましたけど、あんな顔を出したことはなかったですね。だから私、もう人生を諦めているんですよ」と笑顔をのぞかせます。

「本当にひどい顔でね。嫁が一生懸命働いているのに、私はいいようにみなさんにご馳走をしちゃう。そういうところって、私に似ているんですけどね。大きな声では言えませんけど、本当に似ているの(笑)。おごっちゃうのが大好きで」と茶目っ気たっぷりに語ります。

劇中では、歌うシーンもあるようで「生前葬をやろうと(台本に)書いてあったんです。(前田哲監督から)『歌って』と言われたんですけど、もう(長いこと)歌っていませんし、いっぱいミュージカルをやってきたのにいまさら恥さらしで歌うこともないと思って『嫌だ』って言ったんです。

天海さんが宝塚(出身)でしょ。私が松竹で、(監督が)持ってきた曲が越路(吹雪)さんが歌っていた曲なんです。『歌わない』と言ったんですけど、『どうしてもやれ』って言うので(苦笑)」とエピソードを明かすと、小山は「『歌わない』と言われると、監督は困るでしょうね」と笑います。


映画「老後の資金がありません!」撮影裏話で盛り上がります



さらに本作へのオファーがあった際、前田監督とはこんなエピソードも。「(台本を)読んだら、かき回すような役で、朗らかでしっちゃかめっちゃかでワガママなババアで。『どうやって演じたらいいんでしょうか?』って聞いたら、『いえいえ、演じないでそのままで。草笛さん、なにもしなくてもおかしいですから』と言われて。私、この歳まで出演を頼まれる際に、そんなことを言われたことはない」と笑いを誘います。

前田監督からの思いがけない言葉に、「“嫌だわ、この方”と思ったんですけど、そこまでおっしゃるということは、“なにか私にあるな”って思ったんです。なにがおかしいのか、私が自分のことを知るチャンスかもしれないし、なにを感じていらっしゃるのか、私が監督を知りたくなったんです。『じゃあ、やろうじゃない』って始めました」と打ち明けます。

そんなやり取りで出演が決まった本作では、「すごいことがあったんですよ」と草笛さん。「ある場面で、しゃべっていて歯がポコッと抜けちゃったの。『ごめんなさい。くっつける糊を買ってきてちょうだい』と言ったんだけど、監督が『いや、そのままで撮影させてください!』と。

大きな劇場のスクリーンにアップで映されると思うと、一瞬目の前が真っ暗になりましたね(苦笑)。だけど、“よし、やろうじゃない!”と思って、私のひどいところを全部さらけ出した映画ですね」と語ります。

最後に、宇賀が「プライベートで、これからやってみたいことや、挑戦したいことはありますか?」と尋ねると、草笛さんは「私ね、趣味がないんですよ。だからやっぱり、最後まで人の役に立っている女優でいたいですね」と力を込めていました。

次回10月10日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年10月11日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/