ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。8月3日(月)は、「親とうまくいっていない君の話を聞かせてほしい」というテーマで、リスナーの声を聞いていきました。ステイホーム期間が過ぎ夏休みを迎え、通常より家庭にいることが多い10代は、親からの言葉でどのような思いを抱いているのでしょうか。パーソナリティのさかた校長、こもり教頭と、18歳・高3の女性リスナーとのやり取りを紹介します。



――このリスナーのメッセージ
【書き込みしていいものか迷いつつ書き込みします。私は小さいころから、いろんな人に比べられて生きてきました。主には父親です。友達はもちろん、テレビに出てる人や犬とも比べられてきました。何なら今でもたまに言われます。それを聞く度に私は胸が苦しくなり、「ほんとに私のことを愛してくれてるのかな」と思ってしまいます。比べられて生きてきたからか、いつの間にか自己否定ばかりするようになっていました。自己推薦文も書けません。長所なんて1つも見えなくて、見えるのはいつも短所だけ。でも普段の父親はいい人で、去年の夏には地元の夏フェスに有給を使って連れていってくれた事もありました。そういう面があるからこそ、より一層自分が全部悪いと感じています】

さかた校長:書き込みを読ませてもらったけど、お父さんに比べられてきたのはいつぐらいからなの?

リスナー:小学校3、4年生くらいからだと思います。

さかた校長:言われ始めたころのことは覚えてる?

リスナー:小学校のときはあまり気にしてなかったんですけど、中学校に上がってからすごく気にするようになってしまいました。

さかた校長:だんだん言葉の意味とかがわかってきたのかな?

リスナー:そうだと思います。

こもり教頭:どんなことを言われるの?

リスナー:友達やテレビに出ている同年代の人と比べて、「この人はこんなに頑張っているのに、なんでお前はそんなに怠けているんだ?」と言われました。

こもり教頭:それは日常的な生活面から言われるの?

リスナー:そうですね。

さかた校長:それは……いまも続いているの?

リスナー:頻度は減ったんですけど、たまに言われます。

さかた校長:お父さんに「嫌だ」と伝えたことはあるの?

リスナー:一度言ったことがあるんですけど、父親には笑ってごまかされてしまいました。なので父親は、あまりこのことを重く受け止めていないと思います……。(父親のことが)嫌いなわけではないんですけど、「比べられる」と思うと怖くて逃げてしまいます。

さかた校長:そうか……でもそういう部分で傷ついて、それが重なってきたんだね。

リスナー:はい。

こもり教頭:『いつの間にか自己否定ばかりするようになっていました』って書いていたけど、自己否定ってどういうことをしてしまうの?

リスナー:けっこう日常的になっているんですけど、みんなが勉強しているときに「なんで自分は頑張れないんだろう」と思ったり、部活(吹奏楽部)の練習でも「なんでこんなに吹けないんだろう」と思ったり。毎日1回は自己否定をしてしまうので、けっこう苦しいです。父親とかに言われたことを思い出しては、死にたくなったりしてしまうので…………すみません。

こもり教頭:……いいんだよ。そのくらいつらいことだと思うし……でも、死んだほうがいいというのは違うと思うんだ。つらいのは……わかるけどね。

さかた校長:うん……しんどかったなぁ。

リスナー:はい……。

さかた校長:でもそれは……俺たちは嫌なんだよ。だからその選択はしてほしくはないけれど、そんなふうに思ってしまったのは……傷ついてきたってことだからな。

リスナー:はい……。

さかた校長:お父さんに話したら笑ってごまかしたってことだけど……断定はできないけど、お父さんはコミュニケーションの取り方が……言い方が悪いけど、あんまりうまくできてないんだろうな。やり方としてな。

リスナー:はい。

さかた校長:お父さんにされて、嬉しいこととかはないの?

リスナー:う〜ん……休みの日には、一緒に出掛けたりすることもあるけど……。

さかた校長:そうか。お父さんもお前と仲良くしたいはずなんだけど……コミュニケーションを取るって難しいもんなぁ。

リスナー:はい。

こもり教頭:うん……『自己推薦文』も書いているの?

リスナー:はい。学校で配られたので書いてみようと思ったんですけど、自分の長所が全然見えてこなくて。頭の中は自分の短所ばっかりで、書こうと思っても書けない自分がまた悔して……それでまた(自分を)嫌ってという悪循環で。

こもり教頭:でも俺は、「長所が一つもないヤツなんて、いてたまるか!」って思うよ。その言葉を探そうぜ。難しいけど、俺は見つけられると思うけどなぁ……。

さかた校長:うん……まず俺が見つけたお前の長所な。書き込みを読んで、すごく文章が上手だと思ったよ。中身はすごく重かったけど、読みやすいし、真っすぐに届いたよ。それは、まぎれもないお前の長所だよ。

リスナー:ありがとうございます。

さかた校長:でね、自己肯定するのって……俺の方法なんだけど、1日1回は自分のことを褒めるんだよ。なんでもいいんだよ。「こんなに暑いのに、今日も頑張って歩いたな」とか、それだけでいいわ。些細なことでいいから褒めてあげて、ご褒美的な物を……まぁ俺はビールとかラーメンとかいっちゃって、全然痩せられないんだけど……(笑)。

リスナー:はい……(笑)。

さかた校長:まぁ俺はご褒美をあげ過ぎているんだけど(笑)、「今日もなんとか生きたっしょ」ってやっているかな。毎日いろいろあるけどさ。

こもり教頭:うん。

さかた校長:例えば、今日俺たちと電話で……みんなが聴いているから緊張するのに、しっかり話ができた。これはすごいことだよ。めちゃめちゃ褒めていいね。

リスナー:ありがとうございます。

さかた校長:俺たちはいくらでもお前のことを褒められるよ。お前はすごいからな。でもそれを、自分でやらなくちゃダメだよな。

リスナー:はい。

さかた校長:こんな時間だけどご褒美にラーメンを食べるなら、俺も一緒に食べるわ。

リスナー:はい(笑)。

さかた校長:こってりにんにくマシマシのやつな。

こもり教頭:(笑)。

さかた校長:教頭は体調管理大変だけど……(笑)。

こもり教頭:俺も一緒に食うぞ!

リスナー:(笑)。

さかた校長:それで「真夜中にこんなに食えた!」って、胃袋を褒めればいいんだよ。「私の胃袋、宇宙じゃない?」って。

こもり教頭:うん!

リスナー:はい(笑)。

さかた校長:そんな些細なことでいいよ。お前の長所なんていっぱいあるんだから!

こもり教頭:うん。そして乗り越えるってことは、変わるってことじゃないから。今の自分を「心地いいな」って「自分っていいな」って、少しでも思えるようになれるといいね。

さかた校長:そうだな……ちょっとは自分のこと、褒められそうか?

リスナー:……大丈夫だと思います!

さかた校長:うん! よく言ったよ。また何かあったら、いつでも言ってきてくれ。褒め合おうぜ!

リスナー:はい! ありがとうございました。

こもり教頭:ありがとう!

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聴取期限 2020年8月11日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/