手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。9月25日(土)の放送では、千代田区 災害対策・危機管理課の宮原智紀さんに、同区が作成した「高潮ハザードマップ」について伺いました。


※写真はイメージです



9月中旬は、台風14号が九州から東海地方を横断する形で通り、岡山県では一時、高潮警報が出されました。

そもそも、なぜ台風などが接近すると高潮が発生するのでしょうか。気象庁・気象リスク対策課の白石昇司さんによると、気圧が下がることで海面が吸い上げられるように上昇する“吸い上げ効果”と、沖から海岸に向かって強い風が吹き、海水が海岸に吹き寄せられて海面が上昇する“吹き寄せ効果”によって高潮が起きるとのことです。

関東の海沿いの地域にお住まいの方は、特に高潮の危険がありますが、実は海に面していない地域でも高潮の浸水に注意が必要です。

東京都千代田区では、今年「高潮ハザードマップ」が作成されましたが、千代田区は海に面していません。ではなぜ、海で発生する高潮のハザードマップが作られたのでしょうか?

宮原さんは、「区内に流れている神田川や日本橋川の水位は、普段から海の潮位(ちょうい)、満潮や干潮に伴って毎日のように変わっています。そのなかで、高潮が発生した場合の“潮位のプラスの部分”、それと高潮が起こる際の台風などによる雨が重なった“もともと流れる水位自体の兆候”。

この2つが合わさって最終的に川の水位が護岸を越えて、川自体が氾濫するときの被害を想定している」と言います。高潮のときは川の水位がいつもより高いため、そこに大雨が重なると川が氾濫しやすくなります。

都内には、高潮で浸水が想定される区は17区あります。千代田区と同じように、目黒区、新宿区、文京区などが含まれていて、沿岸部に住んでいなくても“高潮の危険があるんだ!”ということを知っておいてください。

さて、今回の高潮浸水想定は、東京都が東京湾に最大の高潮を発生させるような最大規模の台風を想定して作られたものです。その台風が通過する確率は、1,000〜5,000年に一度と言われていますが、いつ起きるかわかりません。それでは、私たちはどう備えれば良いのでしょうか?

千代田区では、今回のハザードマップとともにマイ・タイムラインの作成シートも一緒に付けています。マイ・タイムラインとは、災害が予想される時点から逆算して、“いつ、なにをするか”を事前に考える行動計画です。

例えば、「災害の3日前には、避難先の親戚へ連絡をする」など、事前にできることを考えておきます。地震と違って、台風や高潮などの風水害は事前に予測がしやすい災害です。高潮が起きると、最大で1週間以上ものあいだ水が引かない地域もあります。沿岸部に住んでいなくても、高潮の影響による浸水の被害があるのかも含め、ハザードマップを確認し、マイ・タイムラインを作成するなど、万が一に備えましょう。

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9月はJFN防災月間として、TOKYO FMをはじめJFN38局のパーソナリティが、「もしものときの備え」のアイデアを紹介しました。詳しくは、「聴く防災訓練 supported by TOYOTA AQUA」のWebサイトをご覧いただき、防災の備えのヒントにしてみてください。

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/