アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。5月17日(月)の放送は、シンガーソングライター・KANさんがゲストに登場。“KAN+秦 基博”名義でデジタルリリースした楽曲「カサナルキセキ」の制作秘話を語ってくれました。


左から坂本美雨、KANさん


◆謝罪会見が話題を呼んだ楽曲を振り返る
坂本:今までたくさんのミュージシャンの方と曲を作られてきたKANさんですが、今回は異例の形で楽曲を発表されましたね。パートナーは秦 基博さんです。しかも、ただのコラボレーションではありません。“謝罪会見”がYouTubeにあがっておりましたね。

KAN:どういうことか説明しますね。秦くんとは音楽をやったり、お酒を飲んだりするようになって10年ちょっと経ちました。数年前から「作品を一緒に作りたいね」っていう思いが漠然とあったのですが、“普通に作ってもな……”っていう気持ちもあって。それで、2019年の12月に「同じテンポ、同じコード進行でまったく違う2つの曲を作り、あとで合体する曲を作らない?」と提案しました。


坂本:壮大な計画ですね(笑)。

KAN:あとから聞いたのですが、秦くんからしたら「共作できるのはうれしいけど、思っていたのとは全然違う」とのことでした(笑)。かなり難しい取り組みだったのですが、秦くんは繊細かつ丁寧に共作に取り組んでくれました。

坂本:秦さんの「カサナル」という楽曲と、KANさんの「キセキ」という楽曲が、それぞれの名義で既にリリースされているんですよね。

KAN:「キセキ」は2020年11月に出したアルバム『23歳』に収録されています。「カサナル」は、秦くんが今年の1月に出したシングル「泣き笑いのエピソード」の収録曲です。実は、その2曲は、のちに合体することを想定して計画的に作られたものだったんです。

坂本:2つの曲に対して「似ている」とか「コード進行が一緒じゃない?」って噂は出ていたのでしょうか?

KAN:そうですね。両方聴いてくださったファンのなかには、2つの曲を同時にiPhoneで流して検証されていた方がいました(笑)。ただ、僕と秦くんは合体曲である「カサナルキセキ」を正式発表するまでは、2つの楽曲が似ているという指摘に対して一切反応しないということをルールにしていたんです。そして、4月23日(金)の楽曲発表にあたり、それまでしらばっくれていたことを謝罪する会見を開き、同時に「カサナルキセキ」を配信リリースしたわけです(笑)。


◆共作制作中は秦 基博のこだわりに助けられた

坂本:2つの楽曲を聴き比べてみました。ところどころ、歌詞に重なるところがありましたね。

KAN:まず、韻を踏むところを、できるだけ同じにしました。あとは、僕が歌った単語を秦くんが追いかけるような歌詞にしていたりします。そういったことを、大変細かいやり取りのなかで決めました(笑)。

坂本:この2つの曲を、どのように合体されたのでしょうか。

KAN:共通のトラックはドラムとベースだけです。僕の「キセキ」と秦くんの「カサナル」は、それぞれ違うオケですけども、合体したときにグシャっとなったら、だめじゃないですか。なので、合体版のアレンジを完全に作った上で、秦バージョンとKANバージョンで楽器をわけました。弦楽器も4パートあるのですが、それも2パートずつにわけましたね。何よりも、楽曲を聴いていただいた方がそれぞれの曲を「いい曲だね」と思ってもらうことも大事じゃないですか。なので、制作に大変時間がかかりました。

共作できたのが秦くんでよかったです。秦くんは、とても細かい作業をするのに、ちゃんと俯瞰で見ているんですよ。「のちのちのことを考えると、こうしたほうがいいんじゃないか」と言ったりして、大きいところを見ることを決して忘れませんでしたね。

今週のゲストは、5月24日(月)は川崎鷹也さん(※スタジオLIVE)、25日(火)は
きいやま商店(※スタジオLIVE)、26日(水)田中泯さん、27日(木)AJICO・UA さんです。お楽しみに!

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聴取期限 2021年5月25日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月〜木曜11:00〜11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/dear/