「角川大映スタジオ」「日活調布撮影所」などの映画撮影所や映像関連会社が集積する街、調布。昭和の初めに撮影所が調布に開設されてから90年あまりとなる。この調布の街で開催される映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル」が今年も1月26日〜2月18日に開催。

映画・映像をつくるまちならではの独自性がある映画祭だ。映画祭を通して、調布の映画の歴史や映像文化に触れ、調布の街に根ざした芸術・文化の振興と地域活性化などを目指している。
開催を前に、一般より募集された「日本映画人気投票」による作品をースに選考された映画賞「映画のまち調布賞」受賞作の授賞式、映画制作の技術スタッフや監督によるトーク付きの映画上映、展示、ワークショップなどが催される。

第6回映画のまち調布賞の授賞式が、2月10日に調布市文化会館たづくり くすのきホールにて催された。

第6回映画のまち調布賞
作品賞:『すずめの戸締まり』
撮影賞:水口智之 『月の満ち欠け』
照明賞:佐藤浩太 『銀河鉄道の父』
録音賞:湯脇房雄 『劇場版 TOKYO MER走る緊急救命室』
美術賞:相馬直樹 『耳をすませば』
編集賞:菅野詩織 『劇場版 TOKYO MER走る緊急救命室』
特別賞:株式会社東京現像所
特別賞:新藤次郎 (プロデューサー)

今回の特色は、昨年11月に事業を終了し、今回の映画のまち調布賞特別賞を受賞した「東京現像所」(以下、「東現」)の関係者の登壇がある。「東現」は調布駅に程近い富士見町に1955年に開設された現像所で70年近い期間、日本の映画・映像制作を支えてきた。この「東現」」の閉鎖の話は、調布の街では居酒屋で市井の話題になる程の出来事で、一見、東京のホームタウンに見える調布の街と映画映像産業は切っても切り離せない存在で、「東現」は撮影所と並ぶ存在であった。登壇は『大誘拐 RAINBOW KIDS』及び、『空の大怪獣ラドン』の上映回。
また、金子修介監督が「ガメラ 大怪獣空中決戦」も同作品の上映で登壇。同作品は大映スタジオで撮影され、監督も日活撮影所で活躍。昨年の、同映画祭での映画イラストレーター宮崎祐治展で宮崎と高校の同級生として対談に続き連続登場。調布市がカナダのケベック州との連携関係があるが、ケベックはフランス語圏で独自の映画文化のある地域でこの映画祭でも毎回特集上映が組まれている。上映時にはフランス語圏の映画に詳しい杉原賢彦准教授(目白大学)のミニトークも催される。そして、『午後の遺言状』の上映は、同作品のプロデューサーである新藤次郎さんの特別賞受賞によるもので登壇しトークがある。次郎さんは、大手制作会社ではない、独立プロの協同組合、日本映画製作者協会の代表理事を長く務め、諸課題の解決に尽力。くわえて、製作現場の労働環境の改善をめざす「日本映画制作適正化機構」の初代理事を務めるなど、幅広い活動で映画界の発展に貢献したことによる。

 

イベント情報
会場:調布市文化会館たづくり
1月26日(金)~2月18日(日) CINE_WORKS 展-映画制作の世界-/映画のまち調布賞受賞者紹介展示
2月10日(土) 『映画の朝ごはん』特別上映
2月10日(土)~2月18日(日) 出張!映画資料室「東京現像所という仕事」
2月10日(土)~2月18日(日) 「映画のまち調布」紹介&俳優サイン展示
2月10日(土)~2月18日(日) 国立映画アーカイブ「令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示御意見無用!東映東京現像所物語/関連展示:「日本映画博覧会」
2月17日(土)、18日(日) 「映画のまち調布」みんなのワークショップ
2月18日(日) カナダ・ケベック州関連作品上映会
2月18日(日) 高校生フィルムコンテスト上映会・調布ジュニア映画塾上映会

会場:調布市グリーンホール
2月11日(日) ちょうふ親子映画上映会「11ぴきのねこ」
2月12日(月・休) 本名陽子&ゆーゆファミリーコンサート
2月14日(水) オーケストラで聴く映画音楽~シネマ・バレンタイン~

会場:イオンシネマ シアタス調布
1月26日(金)~2月8日(木) 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
1月26日(金)~2月1日(木) 『ラ・ラ・ランド』
2月10日(土) 『かぐやびより』特別上映

概要
イベント名:映画のまち調布 シネマフェスティバル2024
開催期間:2024年1月26日(金)〜2月18日(日)
開催会場:調布市文化会館たづくり、イオンシネマ シアタス調布、調布市グリーンホール
主催:(公財)調布市文化・コミュニティ振興財団/調布市
企画・運営:映画のまち調布 シネマフェスティバル2024実行委員会

WEB:https://chofucinemafestival.com