サービスでネットが多く苦戦している人は、イメージが間違っているのかもしれない。正しいイメージを、ウインブルドン混合複に出場した、綿貫裕介プロが教えてくれた。

「サービスは頭の上の高いところから打つので、ボールを叩き下ろすイメージで打っている人も多いと思います。しかし、それではサービスは入りません。ボールを打ち上げるイメージで打ちます」

「実際、サービスの軌道の頂点は、打点ではなく打った少し後になります。着地点より先にネットを越えなければ意味がないので、そのためにもボールを打ち上げるのです」。打ち下すのではなく、打ち上げる。これを間違えていると、サービスのネットミスは減らないのだ。

 では、どのように打てば、ボールの軌道は上がるのだろうか。「ボールを投げる動作を、ラケットを持ってそのまま行なうことです。そうすれば自然とラケットは上に上がっていきます。その上がるまでの間でボールを打ってください。上に向かって飛んでいきます。ラケットが下がり始めてから打つと、押さえ込むようなスイングになり、ボールを叩きつけることになります」
  次は狙いについて。ボールの着地点を狙っている人はいないだろうか。それではネットが増えてしまう。「着地点を考えるのではなく、ネットのどこを通過させるかを考えてください。通過点を狙うことで、ネットが減少しますし、ターゲットが自分から近い場所になるため、狙いやすくなるというメリットもあります」

 通過点の狙いはネットの白帯でない点もポイント。「高さはネットからラケット1本分くらい上が目安です。フラット系で打つ場合は、ラケット面ぐらいの高さがターゲットになります」

 ネット上のラケット1本分ぐらいの高さを狙うと、サービスのネットミスは減少してくれる。しっかりと狙いを定めて、ボールの軌道をイメージしてから、サービスを打つようにしよう。

解説=綿貫裕介(橋本総業ホールディングス)
現役時代は15年全日本選手権で末弟の陽介と組んで男子ダブルス優勝。17年ウインブルドンに二宮真琴と組んで出場し2回戦進出。ツアーに帯同するコーチとしても活躍した。2019年に父親が運営してきたアカデミーを引き継ぎ、現在は「スマイルテニスカレッジ」を運営。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年4月号から抜粋・再編集

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