6月17日(日本時間18日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズの司令塔、ジョン・ウォールがインスタライブで『ESPN』の「The Undefeated」へ出演し、インタビューに応じた。

 アキレス腱の部分断裂から来季復帰すべく、リハビリとトレーニングに励むウォールは、7月30日からフロリダ州オーランドで再開するNBAの今季“第二幕”に向けて、ウィザーズがフリーエージェント(FA)のデマーカス・カズンズと契約することを提案。

 ウォールとカズンズはケンタッキー大の同期で、親友としても知られるガードとビッグマン。カズンズはFAとなった昨夏、ロサンゼルス・レイカーズと1年契約を結ぶも、左ヒザ前十字靭帯断裂のため長期離脱。レイカーズはマーキーフ・モリスと契約すべく、今年2月にカズンズを解雇していた。

 大ケガから復帰ということもあり、カズンズが再びケガをしてしまうのか、という不安はあるものの、208㎝・122㎏のカズンズはキャリア平均21.2点、10.9リバウンド、3.2アシスト、1.4スティール、1.2ブロックを記録する実力派ビッグマンだ。
  オールスター4度、オールNBAチーム2度の選出に加え、2014年にはFIBAワールドカップ、16年にはリオ・デジャネイロオリンピックでアメリカ代表として出場し、金メダルを手にしたように、国際経験が豊富な点も頼もしい。

「いいかい、俺はこれまで(カズンズと一緒にプレーできるように)プッシュしてきたんだ。5年くらいずっとね。今すぐにでも彼とサインしたいんだ」とウォールはインスタライブを通してチーム側へアピールしていた。

 イースタン・カンファレンス9位のウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)は、8位のオーランド・マジック(30勝35敗/46.2%)を5.5ゲーム差で追う展開で第二幕に臨む。ロースターの枠が1つ空いているため、ペイントエリアで存在感を見せつつ、プレーメーカーとしても能力を発揮できるカズンズが加われば面白いことになるだろう。

 また、ウォールは東京オリンピックが来年7月に延期されたことを受けて、オリンピックでプレーすることに興味があるかと聞かれて「当然さ」と切り返していた。
  今年2月10日にUSAバスケットボールが発表したオリンピックの候補選手44名の中で、チームメイトのブラッドリー・ビールこそ入っていたものの、ウォールの名前はなかったのだが、ウォールは来年のオリンピックに興味を持っているようだ。

「赤と白、青のユニフォームを身にまとった時、自分たちの国を代表することになる。(ユニフォームの)後ろ側に“WALL”と刺繍されているかどうかに関係なく、俺はこの国を代表してプレーしたい。この国を代表することがどれだけ大きな意味を持つかは知ってる。だからこそ、オリンピックでプレーする機会を手に入れたいのは当然さ」

 ウォールはこれまで、アメリカ代表のキャンプには何度か参加したものの、国を背負ってプレーしたことは皆無。それどころか、ウィザーズに所属する選手たちは前身のブレッツ時代を含めて、オリンピックのロースターに入ったことがないだけに、ウィザーズ在籍10年目のウォールがプレーしたいと思うのは必然なのかもしれない。
  アメリカ代表は昨夏に中国で行なわれたFIBAワールドカップで歴代ワーストとなる7位に終わっていただけに、NBA選手が参戦できるのであれば、金メダル奪回を目指してベストメンバーで臨むことが期待されている。

 そしてウォールは自身が入ることで、アメリカ代表が金メダルを獲得する手助けができると考えているという。

「俺は彼ら(USAバスケットボール)が必要とするタイプ、ディフェンスができてチームを牽引していくポイントガード像に完璧にマッチすると感じている。しょっちゅう得点したりショットを放ったりしないからね。俺はただチームメイトたちをまとめていきたい。金メダルを取り返すこと以上に大事なことなんてないのさ。(金メダルを獲得することは)自分の経歴に加えたいことでもあるんだ」

 オリンピックは開催についても未決定の段階ではあるものの、もしウォールがNBA選手で構成されたアメリカ代表のオフェンスを任され、ファーストブレイクをリードすることとなれば、疾風のごとくリング下まで持ち込み、迫力満点のフィニッシュを演出してくれるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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