新型コロナウイルスの影響によりコートで戦うことが叶わなかった期間に、アルゼンチンの世界13位のディエゴ・シュワルツマンは人々を助けることに時間を割いている。彼がかかわっているチャリティーについて、ATP公式サイトが取り上げている。

 同じアルゼンチン出身の元NBAスター、マヌ・ジノブリから、ブエノスアイレスの住民に食べ物と衛生用品が入ったボックスを送るための資金調達を目的としたチャリティー「シーモス・ウノ」への協力を持ちかけられて、シュワルツマンはすぐに賛同。「100万個以上の支援ボックスを送るのが目標なんだ」と力強く話す。

 チャリティーの内容は、支援ボックスを1つ作るのに必要な15ドル以上を募金した人たちの中から、毎週20人の当選者が選ばれ、アルゼンチンの有名人とZoomでチャットできるというもの。6月26日から当選者が決まることになっており、シュワルツマンはチャットで話をする有名人の1人というわけだ。

 シュワルツマンは、ツアー休止が決まってからというもの、FIFA20が主導したアルゼンチン赤十字への募金プロジェクトや、マドリードオープン主催のテニスゲームプロジェクトといったチャリティーにも積極的に参加してきた。

「テレビやeスポーツ、様々な場所でチャリティーが行なわれているのは、南アメリカやアルゼンチンの人々にとってとても助かっている。彼らは健康問題だけでなく、食糧問題に経済問題と、たくさんの困難に見舞われている。僕たちは、そんな人たちを助けたいんだ」と、思いを語った。
  しかし当然ながら、テニス選手として早くプレーできることを望んでいる。特にシュワルツマンは2月のアルゼンチンオープンで負傷し、約1カ月後の3月に復帰を考えていたのだ。

「もう何週間も休んでしまった。復帰に向けてカリフォルニアに行った時に、ATPがツアーの中断を決めたから、アルゼンチンに戻ってきた。それからはずっとここにいる。本当にツアーが待ち遠しいし、多くの友達にも会いたいよ。8月の再開を心待ちにしているし、それに向けて準備をしているよ」と、8月14日にワシントンD.C.で開幕が検討されているシティオープンに想いを馳せた。

 この期間に十分にトレーニングも積んできた様子のシュワルツマンだが、再開した時に、対戦したくない選手がいるようだ。

「ジョコビッチ、ナダル、フェデラーのビッグ3とは当たりたくないね。特にパリのクレーコートでナダルに当たるのは嫌だ」。今季の大会数が限られている中で、トップ選手と当たるのは望ましくないと考えるのは正直な気持ちだろう。

 選手もツアー再開に向けて徐々に準備を開始している。久しぶりの大会で熱い思いがぶつかり合い、好プレーを見られるのが待ち遠しい。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda

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— diego schwartzman (@dieschwartzman) June 13, 2020