2009年にキャリアグランドスラムを達成し、その後も四大大会優勝を重ねて通算20勝。ロジャー・フェデラーはどのサーフェスでも強いが、なかでも芝コートでの王様ぶりは別格だろう。35歳で獲得した2017年の1勝を含め、ウインブルドンでの8勝が歴代最多であることはよく知られているが、芝での彼の成績は、どこで区切ってみても他の追随を許さないという。ATPの公式サイトでは、フェデラーがいかに突出しているか、5つのデータを紹介している。

 データの対象となっているのは、1991年から2019年までに芝コートで20試合以上プレーした277人の成績。ただし、タイトル数のみは、オープン化以降のすべてをカウントしている。

 まずは芝コートでの獲得タイトル数。フェデラーはハレで10勝、シュツットガルトで1勝しており、計19勝で断トツのトップだ。

芝コートでの獲得タイトル
1:ロジャー・フェデラー  19勝
2:ピート・サンプラス   10勝
3:ジミー・コナーズ    9勝
4:ジョン・マッケンロー  8勝
4:アンディ・マリー    8勝
4:ケン・ローズウォール  8勝
4:スタン・スミス     8勝
4:レイトン・ヒューイット 8勝

 また、フェデラーがウインブルドンで初優勝した2003年の決勝でのこと。彼は、マーク・フィリポ―シスを相手に放った計545回のサービスのうち、なんと313回もサービス&ボレーを仕掛けていた。だが、昨年のノバク・ジョコビッチとの決勝では、643回中でわずか72回。時代の流れやギアの進化により、テニスがこれだけ大きく変化しているにもかかわらず、フェデラーは王者であり続けているわけだ。
  残りの4項目は以下のとおり。ゲーム獲得率では、ウインブルドン決勝でフェデラーに3度勝利したジョコビッチに肉薄されているが、それでも1位は譲らず。またポイント獲得率ではサンプラスと僅差だが、フェデラーの方が倍近い試合数をこなしていることを見逃してはいけない。

芝コートでの勝率
1:ロジャー・フェデラー 87.3%(185/212)
2:ピート・サンプラス  85.7%(90/105)
3:ノバク・ジョコビッチ 84.1%(95/113)
4:アンディ・マリー   82.6%(100/121)
5:マイケル・スティッチ 81.0%(47/58)

芝コートでのセット獲得率
1:ロジャー・フェデラー 80.1%(494/617)
2:ピート・サンプラス  77.5%(248/320)
3:アンディ・マリー   76.0%(269/354)
4:ノバク・ジョコビッチ 75.9%(271/357)
5:アンディ・ロディック 72.3%(214/296)

芝コートでのゲーム獲得率
1:ロジャー・フェデラー 58.9%(3679/6248)
2:ノバク・ジョコビッチ 58.1%(2046/3251)
3:アンディ・マリー   57.9%(2013/3476)
4:ピート・サンプラス  57.7%(1856/3216)
5:ラファエル・ナダル  56.8%(1677/2953)

芝コートでのポイント獲得率
1:ロジャー・フェデラー  54.7%(20775/37968)
2:ピート・サンプラス   54.6%(11693/21402)
3:ノバク・ジョコビッチ  54.0%(11864/21964)
4:リカルド・クライチェク 54.0%(9163/16981)
5:アンディ・マリー    53.8%(11609/21565)

 本来なら今年のウインブルドン決勝は7月12日に開催予定だったが、今年のウインブルドンは新型コロナウイルスの感染拡大により中止。フェデラーも膝の手術を受け、来季の復帰を目指している。芝の絶対王者の記録はさらに伸びるのか、来シーズンのお楽しみだ。

構成●スマッシュ編集

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