●中日−巨人(ナゴヤド−ム)
【予告・予想先発】
21日(火)山本拓実−菅野智之
22日(水)松葉貴大−戸郷翔征
23日(木)岡野祐一郎−メルセデス

 6連勝で勢いに乗る巨人は一気に首位固めと行きたい。一方の中日は故障者続出で最下位に低迷。ビジタ−とは言え、この3連戦は圧倒的に巨人に分があると見ていい。

 先発陣の顔ぶれが明らかに違いすぎる。

 巨人は初戦にエ−スの菅野智之を立てて、2戦目はすでに3勝の戸郷、3戦目がメルセデス。一方、中日は高卒3年目の山本が初戦を務め、前回登板で移籍後初勝利の松葉、3戦目がル−キ−の岡野という順番だ。

 中日にすればもう胸を借りるつもりでぶつかるだけだろう。石川昂弥に続いて同じく高卒ルーキーの岡林勇希も一軍昇格。もし菅野からヒットが打てるようなことがあれば、大きな自信につながるはずだ。
 ●阪神−広島(甲子園)
【予告・予想先発】
21日(火)秋山拓巳−九里亜蓮
22日(水)ガルシア−森下暢仁
23日(木)藤浪晋太郎−藪田和樹

 調子が上向きの阪神、停滞気味の広島が甲子園で対決する。

 阪神は先発陣が安定し、リリ−フの後ろも決まってきた。打線も2番に糸原健斗が入って、攻撃のリズムを作れているのが大きい。この1週間で5勝1敗の勢いをそのままつなげてきたいところだ。

 そんな上り調子のところに、23日は藤浪晋太郎が今季初先発を務める。
 新型コロナウイルス感染、遅刻による二軍降格を経ての今季初マウンド。阪神ファンならずとも注目の一戦になるだろう。

 一方の広島は大ブレ−ク中の堂林翔太の勢いが止まらない。藤浪と同じく、甲子園を舞台にしてヒーローになった男同士の対決は実に楽しみである。
 ●DeNA−ヤクルト(横浜スタジアム)
【予告・予想先発】
21日(火)ピープルズ−原樹理
22日(水)大貫晋一−イノーア
23日(木)浜口遥大−高橋奎二

 巨人とのホーム3連戦でまさかの3連敗を喫したDeNAが2位のヤクルトを迎え撃つ。昨季はホームで10勝3敗と大きく勝ち越している相手だけに、ここから息を吹き返したい。

 ヤクルトは曜日ごとの勝敗が極端だ。水・木・土はほとんど負けない部類の強さを誇っているのだが、カード頭の火曜・金曜は滅法弱い。ここで、未来のエ−ス候補と入団後から期待されてきた原樹理が今季初先発を果たす。

 前節はラミレス監督の采配が大きく取り沙汰された。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」とはよく言ったもので、チーム状態が悪い時はどうしても叩かれやすくなる。日本のメディアは外国人監督や外国人選手に厳しい評価を下す風潮がある。ラミレス監督自身、そうした傾向を理解して、外国人をメンタル的にサポートする必要があると説いていたが、本人が同じ立場に立たされた状況だ。この苦境をどう乗り越えていくか。
 ●ヤクルト−巨人(神宮)
24日(金)吉田大喜−今村信貴
25日(土)小川泰弘−サンチェス
26日(日)高梨裕稔−桜井俊貴

 2週間前の対戦ではヤクルトがビジタ−ながら2連勝。追いかける立場としては重要な3連戦になるだろう。
 
 注目したいのは2戦目。ヤクルトはこれまで土曜日は一度も負けていない。それも先発の小川がしっかりゲームを作っているからこそで、防御率こそ4点台だが4連勝はリ−グトップ。巨人戦は早くも今季3度目の登板となる。

 一方、巨人の土曜日はサンチェスが登板予定。前回のヤクルト戦は5.1回を4失点といまひとつだったが、先週の土曜日はDeNAを相手にあわや完投の好投を見せた。興味深いマッチアップを制するのはどちらだろうか。
 ●中日−阪神(ナゴヤド−ム)
24日(金)大野雄大−青柳晃洋
25日(土)柳裕也−西勇輝
26日(日)梅津晃大−岩貞祐太

 すでに3連戦、2度の対戦があるカ−ド。面白いのが、1度目の3連戦は中日が3連勝したのに対し、先週の2度目の3連戦では阪神がスイ−プしている。

 阪神は週末の3連戦の先発が盤石だ。青柳、西勇、岩貞の3人はチ−ムの三本柱と言ってもいいだろう。特に青柳は中日戦に強く、西勇は先週の土曜日に完投勝利を挙げている。今回も、自信を持って臨んでくるはずだ。

 しかし、ホ−ムでの対戦となる中日は引き下がるわけにはいかない。特に初戦先発の大野雄大はこれまで5先発で0勝、チームも5試合すべて敗れている。エースの誇りにかけて、メラメラと闘志を燃やしているはずだ。また、右腹直筋の故障で戦列を離れていた柳が復帰間近。故障前は好投していただけに、救世主として期待される。
 ●DeNA−広島(横浜スタジアム)
24日(金)上茶谷大河−大瀬良大地
25日(土)今永昇太−床田寛樹
26日(日)平良拳太郎−遠藤淳志

 DeNAは昨季、新人で7勝を挙げた上茶谷が24日に今シーズン初先発予定。開幕直前に右ヒジを痛めて離脱していたが、このタイミングでの昇格となる、大瀬良を相手に投げ勝つのは簡単なことではないが、今永と平良が好調をキ−プしているだけに、カ−ド頭を取ることができれば、連戦を優位に運べるはずだ。

 一方、広島は大瀬良で何としても初戦を取りたい。横浜スタジアムに因縁のある鈴木誠也がどんなバッティングをするのかも注目。このカードは印象に残るような試合が多いだけに、今回も好勝負に期待したい。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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