8月中旬から始まるプレーオフに向けて、連日白熱したシーディングゲーム(順位決定戦)が繰り広げられているNBA。各球団とも4試合前後を終え、早くも折り返しに突入しているが、ここまでの“前半戦”で選手たちはどのようなパフォーマンスを披露しているのか?シーズン第二幕における主要スタッツのベスト3を見ていこう。

■平均得点
1位タイ:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/33.8)
1位タイ:TJ・ウォーレン(ペイサーズ/33.8)
3位:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/32.8)

 平均得点のトップに君臨するのは2人。ハーデンはマーベリックスとのシーディングゲーム初戦でいきなり49得点、4試合目のレイカーズ戦でも39得点を叩き出したが、中断前も平均34.4点で得点王レースの首位を快走しており、ある意味“予想通り”と言えるだろう。

 意外なのはウォーレンだ。26歳のスモールフォワードは、初戦でシクサーズを相手に球団史上4人目となる50得点超え(53得点)と大爆発。2、3戦目も30得点オーバー(34得点、32得点)をマークするなど、中断前の平均18.7点を大きく上回るアベレージを記録している。ただ、ペイサーズのエースであるヴィクター・オラディポは「俺たちは彼がスコアラーとして活躍してきたのを知っているから、このパフォーマンスにも驚いたりはしない」と話しており、チームメイトからすればウォーレンの躍動も“予想通り”だったようだ。
 ■平均リバウンド
1位:ジョエル・エンビード(シクサーズ/13.7)
2位:ヤニス・アデトクンボ(バックス/12.8)
3位:ルディ・ゴベア(ジャズ/12.0)

 エンビードはペイサーズとの1戦目で21リバウンドとインサイドを支配。平均オフェンシブ・リバウンドも4.0本でリーグ首位に君臨している。アデトクンボは4試合中3試合で2桁リバウンドをマークしているが、8月6日(日本時間7日、日付は以下同)のヒート戦に勝利しイースタン・カンファレンスの第1シードが確定したため、残りの試合はプレータイムが制限され数字が伸び悩むかもしれない。
 ■平均アシスト
1位:デイミアン・リラード(ブレイザーズ/11.3)
2位:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/10.0)
3位:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/9.8)

 中断前の時点でキャリアハイの平均7.8アシストをマークしていたリラードが、シーズン第二幕に入りさらに数字を伸ばしている。8月2日のセルティックス戦で自己ベストとなる16本をマークすると、6日のナゲッツ戦でも12アシストとチームメイトの得点チャンスを多く演出。この試合では同時に11本の3ポイントも沈めており、“10アシスト&3ポイント成功数10本以上”を達成した史上初の選手となった。

 2位にランクした“ポイントセンター”ヨキッチは、3日のサンダー戦から3試合連続で10アシスト以上を記録。ドンチッチも1〜3戦目はすべて得点とアシストでダブルダブルをマークしており、平均得点とアシストでともにトップ3に入った唯一のプレーヤーとなっている。
 ■平均スティール
1位:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/3.00)
2位:ロバート・コビントン(ロケッツ/2.75)
3位タイ:マーカス・スマート(セルティックス/2.25)
3位タイ:ロイス・オニール(ジャズ/2.25)

 スティールのトップ2には、ハーデン&コビントンのロケッツ勢が揃って名を連ねた。スターターの平均身長が196.4cm(ラッセル・ウエストブルック/191cm、ハーデン/196cm、ダヌエル・ハウスJr./198cm、コビントン/201cm、PJ・タッカー/196cm)という“超スモールラインナップ”を敷くロケッツは、チーム全体で15本を奪った8月2日のバックス戦をはじめ、シーズン第二幕における平均スティールで22球団中トップの11.25本をマーク。そのバックスにも勝利を収めるなど、シーディングゲームで3勝1敗の好成績を記録しており、高さではなく平面で勝負するディフェンスシステムへのモデルチェンジは、ここまでは成功していると言っていい。

 3位タイには、ともにリーグ有数のディフェンダーとして知られるスマート、オニールがランクインしている。
 ■平均ブロック
1位:ブルック・ロペス(バックス/3.33)
2位:ユスフ・ヌルキッチ(ブレイザーズ/3.00)
3位:ナーレンズ・ノエル(サンダー/2.67)

 中断前も平均2.44本でリーグ2位につけていたロペスが、セルティックスとの初戦でいきなり6ブロックをお見舞いするなどここまでトップに君臨。そしてそれに迫るのが、左足開放骨折の重傷で昨年3月以降コートを離れていたヌルキッチだ。

 今季のブロック王をほぼ手中に収めているハッサン・ホワイトサイドを押しのけ、先発として7月31日のグリズリーズ戦で1年4か月ぶりの公式戦復帰を果たすと、こちらもいきなり6ブロックとペイントエリアで躍動。その後もブランクを一切感じさせないプレーを披露し、ブレイザーズのゴール下を支えている。

 トップ10以内の選手が全員平均30分以上に出場しているなかで、3位に入ったノエルの注目ポイントは、平均17.8分というプレータイムの少なさ。48分換算の平均ブロックは7.2本と、2位ロペス(5.2本)に大差をつけて断トツの首位だ。
 ■3ポイント成功数
1位:ゲイリー・トレントJr.(ブレイザーズ/22)
2位:デイミアン・リラード(ブレイザーズ/21)
3位:ポール・ジョージ(クリッパーズ/17)

 前述した6日のナゲッツ戦で11本を沈めたリラードをかわし、トップに立ったのは同僚のトレントJr.だ。キャリア2年目を迎えた21歳のスウィングマンは、2日のセルティックス戦、6日のナゲッツ戦でともに7本を決めるなど、ここまで全試合で4本以上の3ポイントをヒット、さらに成功率も62.9%と超優秀。中断前もチーム3位の成功率(38.8%)と開花の兆しを見せていたが、この勝負所に来ての伏兵の爆発は、チームにとって嬉しい誤算となった。

 短期決戦だからこそ、様々な選手が名を連ねたシーディングゲーム前半戦のスタッツリーダー。プレーオフやシード順位争いが佳境に入る後半戦のランキングは、いったいどのような顔ぶれとなるのか注目していきたい。

構成●ダンクシュート編集部

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