テニス界に大きな衝撃だ。現在開催中のウェスタン&サザン・オープンで準決勝に進出している、女子テニス世界ランク10位の大坂なおみが、ここ最近続く米国内での黒人差別問題に対する抗議として、大会の棄権を表明したのだ。

 大坂は8月26日(現地時間)に行なわれた準々決勝で、アネット・コンタベイトを逆転で破ってベスト4に進出したばかり。彼女は自身のツイッターで英文と邦文の両方のメッセージを公開し、決断に至った理由を明かしている。

 大坂は「私はアスリートになる前は黒人女性です。また、黒人女性として、テニスをしているよりも重要な事柄があるように感じます」とし、さらにこの判断によって「大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います」と想いを綴った。
  その後、ウェスタン&サザン・オープンの運営サイドも27日の全試合を中止するとの声明を発表。「スポーツとしてのテニスは、米国で再び表面化している人種差別や社会的不公平に、一丸となって取り組みます」と、大坂と同じく黒人差別への抗議を目的とした判断だ。

 さらには男子テニスで大会を勝ち上がっているミロシュ・ラオニッチも、大会の棄権を検討しているようだ。また今回の大坂の発表には、元男子世界1位のアンディ・マリーや女子世界60位のアリゼ・コルネが深い支持を表明するなど、テニス界の多くの選手がこの抗議活動に同調する動きを見せている。

 その他のスポーツでも、米メジャーリーグのMLBやバスケットボールリーグのNBAなどで、直近数試合のボイコットが決定している。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】大坂なおみ、成長を遂げた19年シーズンを写真で振り返る!

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— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) August 27, 2020