●巨人−DeNA(東京ドーム)
【予告・予想先発】
1日(火)菅野智之−上茶谷大河
2日(水)サンチェス−浜口遥大
3日(木)田口麗斗−井納翔一

 首位・巨人は1日から13連戦とハードな日程をこなさなければならない。その最初のカードが5.5ゲーム差の2位・DeNAとの対決。対戦成績は6勝3敗と優位に立っているが、今後の戦いを占う意味でも重要なシリーズになる。

 初戦は開幕10連勝を懸けてエースの菅野が先発。DeNA戦はおよそ1ヵ月ぶりとなるが、前回は7回を投げて2失点(自責点1)で勝利投手になっている。2戦目は流動的だが、サンチェスの復帰もあり得る。打線は坂本勇人と丸佳浩が調子を上げている。そろそろ2人を並べる打順を組んでもいいかもしれない。DeNA戦で打率4割越えのパーラはいないもののウィーラーは好調で、打線は安心して見られる。

 一方のDeNAは上茶谷が今季、巨人戦初登板を果たす。昨季は勝敗はつかなかったものの、3試合で防御率2.19と好投。現在は必ずしも状態がいいわけではないが、ここできっかけをつかみたい。また、3戦目先発予定の井納は今季ここまで8先発すべて5イニング以上投げて自責点3以下としっかりゲームを作っている。
  打線はリーディングヒッターを狙う4番の佐野恵太に期待。巨人戦に強い宮崎敏郎と上手く絡めていきたい。また、中井大介は古巣相手だと特に燃えるのか、今季の巨人戦は6割のハイアベレージを誇る。このカードは4、5点で決着する試合が多く、そのあたりもポイントになりそうだ。

●阪神−ヤクルト(甲子園)
【予告・予想先発】
1日(火)高橋遥人−石川雅規
2日(水)ガルシア−高橋奎二
3日(木)青柳晃洋−高梨裕稔

 先週5勝1敗と好調な阪神が、1勝5敗のヤクルトを迎える。阪神も巨人と同じくここから13連戦がスタート。一方、8月に7勝17敗と大きく負け越したヤクルトは月が替わって心機一転といきたい。

 初戦先発の阪神・高橋遥はここまで3試合で防御率0.82と絶好調だ。怪我から復帰して4登板目、そろそろ疲れもたまってくる頃だけに真価が問われるゲームになるだろう。打線は梅野隆太郎、サンズ、ボーアがヤクルトをカモにしている一方で、大山悠輔が打率.132と相性が悪い。ただ、先週1週間は25打数8安打と好調だったので、それほど心配する必要はないだろう。
  一方、ヤクルトは先発が早い回に崩れる試合が多く、そのしわ寄せがブルペンに来ている。先週1週間のブルペン防御率は9.20、20.1回で38本ものヒットを献上した。それだけに、石川、高橋、高梨の先発投手がいかにゲームメイクできるかがカギになる。打線は上り調子で、不振を囲っていた山田哲人も8月30日のDeNA戦で満塁弾を放つなど復調の兆しを見せている。阪神戦で3本塁打、10打点の村上宗隆の打棒にも期待したい。

●中日−広島(ナゴヤドーム)
【予告・予想先発】
1日(火)大野雄大−九里亜蓮
2日(水)小笠原慎之介−野村祐輔
3日(木)福谷浩司−K・ジョンソン

 先週が始まる時点で借金1としていた中日だが、1勝5敗と崩れて再び後退。本拠地ナゴヤドームで出直しを図る。広島も2カード連続負け越しと状態は良くない。

 4試合連続完投勝利の大野雄は中8日開けての登板。快投の影で増え気味だった球数を考慮しての処置で、週の最初の登板で長いイニングを稼いでほしいとの首脳陣の期待もある。球団タイ記録の5試合連続完投なるか注目されるが、完投でなくとも勝利をもたらす投球に期待したい。
  打線は先週の6試合中5試合が3得点以下と再び調子が下降気味。平田良介にようやく当たりが出始めたのは好材料だが、チーム全体として相変わらず長打欠乏症に悩まされていて、先に点を取られると苦しい。

 広島はウィークデーの3連戦は苦しい戦いが続いているが、初戦先発の九里は8月10日の中日戦で7回を無失点に抑えて勝利投手になっている。野村も8月は4先発で防御率2.92と安定している。打線は、鈴木誠也が大野からすでに2本塁打を放つなど好相性。堂林翔太、ビレラ、菊池涼介も中日戦に強く、序盤から一気に畳み掛ける攻撃を見せたい。

●阪神−巨人(甲子園)
【予告・予想先発】
4日(金)西勇輝−戸郷翔征
5日(土)藤浪晋太郎−今村信貴
6日(日)秋山拓巳−メルセデス
7日(月)岩貞祐太−直江大輔

 異例の4連戦。巨人に2勝8敗と大きく負け越している阪神は、優勝を狙うのであれば、この4連戦で大きく流れを変えなければならない。

 西勇は巨人戦は開幕戦以来の登板。この時は6回1失点に抑え、菅野智之からホームランも放っており、いいイメージは持っているだろう。2戦目の藤浪は自身の評価をひっくり返す意味でもしっかりとした投球を見せたい。
  一方、巨人は裏ローテでやりくりが難しい。そのため、初戦はリーグ2位の7勝を挙げている戸郷を中7日で先発させるとの情報がある。そして、前回登板の中日戦で好投した今村が2戦目か。阪神を叩き潰すことで、ペナントを一気に手繰り寄せたい。原辰徳監督は勝負手に出るのかもしれない。

●広島−DeNA(マツダスタジアム)
【予告・予想先発】
4日(金)森下暢仁−ピープルズ
5日(土)大瀬良大地−大貫晋一
6日(日)遠藤淳志−伊勢大夢
 
 初戦先発予定の森下は4連勝中。QS率も80%に到達する勢いで安定感に優れている。エースの大瀬良は8月にやや調子を崩しており、森下にかかる期待は大きい。5勝8敗と3つ負けが先行している相手だけに、対戦成績を五分に近づけたい。

 一方のDeNAは今永昇太、平良拳太郎が離脱する中で一軍に再昇格したピープルズが2試合続けて好投している。2戦目は、前回登板は悪かったものの5連勝中の大貫が登板予定。日曜日がオープナーの可能性もあり、最初の2試合でしっかり勝っておきたいところだ。 
 ●ヤクルト−中日(神宮)
【予告・予想先発】
4日(金)吉田大喜−柳裕也
5日(土)スアレス−松葉貴大
6日(日)小川泰弘−ロドリゲス
 
 今季、なぜか金曜日に1勝8敗と分が悪いヤクルト。先発が予想されるドラフト2位ルーキーの吉田大喜は3連敗中だが、投球内容はそこまで悪くない。一方、柳は前回の神宮での登板で4.1回3被本塁打と打ち込まれた。打線がしっかり援護してルーキーに2勝目をプレゼントしたい。土曜日はスアレスが約2ヵ月ぶりの一軍復帰なるか。登録抹消前は3先発で防御率0.53と絶好調。イノーア、クックと助っ人先発投手が結果を出せていないだけに期待は大きい。

 一方、中日は神宮でのヤクルト戦は2カード続けて勝ち越し中。打線も6試合で9本塁打と、狭い神宮では伸び伸び打っている。今回も早めに得点を挙げて試合を優位に進めたいところだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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