テニス四大大会の全仏オープン(フランス/パリ)は、大会2日目の28日に男子シングルス1回戦を実施。世界ランク52位の西岡良仁が、同22位で第19シードのフェリックス・オジェ‐アリアシム(カナダ)に7−5、6−3、6−3のストレートで勝利。全仏オープン2年連続での初戦突破を果たした。

 オジェ‐アリアシムは、ここ1〜2年で急激にランキングを上げてきたカナダ期待の20歳。ツアー優勝経験こそないが、190cmを超える恵まれた体格と高い身体能力で、将来のテニス界を牽引する選手のひとりと評されている。

 スピンの効いた強力なフォアハンドを武器とするオジェ‐アリアシムに対し、「(相手の攻撃を)うまくいなしていきたい」と語っていた西岡。その言葉通り、第1セット序盤から相手のバックハンドにボールを集めてポイントを優位に進めるも、オジェ‐アリアシムの粘りのプレーの前にミスを誘い出され、第4ゲームでブレークされてしまう。

 しかし、これに焦ることのない西岡は、続くリターンゲームですぐさまブレークバックに成功。その後も、相手の攻めを”うまくいなす”カウンターショットを連発し、第7ゲームで3本連続のブレークチャンスをつかんだが、ここはオジェ‐アリアシムに凌がれてしまった。

 それでも、リターンゲームで攻撃の手を緩めない西岡がポイントを重ね、第11ゲームで値千金のブレーク。第12ゲームで迎えたセットポイントを、長いラリー戦の末に取り切ってセットを先行した。
  第2セットでは、自身サービスの第2、第4ゲームで計6本のブレークポイントを握られる西岡だったが、これらを巧みなラリー展開で切り抜ける。

 攻めても攻めても、なかなかポイントにつながらない相手にとっては苦しい展開に。これに集中を切らし始めたのか、徐々にミスを増やすオジェ‐アリアシムに対し、西岡がすかさず2本のブレークを奪い、セットカウント2−0とリードを広げた。 

 第2セット第6ゲームから数えて7ゲーム連取と、圧巻のテニスで第3セットも3−0とリードした西岡。その後は1本ずつブレークを奪い合い、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでもブレークピンチを迎えたが、これをしっかり凌いで勝利を決めた。

 攻撃力こそ高くはないが、フラット系のバックハンドと、スピンの効いた高弾道のフォアハンドを組み合わせ、頭脳プレーでポイントを積み重ねていくスタイルの西岡。この試合でも、まだ経験の浅い若手選手を相手に、彼らしいテニスで主導権を握るシーンが多く見られた。

 錦織に続き、西岡も初戦を突破。次戦ではワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のヒューゴ・ガストン(フランス)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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